本日はメープルレジンテーブルの製作から納品までの様子をご紹介させていただきます。
最近は本当に忙しく、製作・製作・製作と納品に向けての製作に大忙しです。
また、新しいモデル製作にチャレンジしているのですが、大きな失敗が起きました。
1回の失敗で十万円overの材料費を無駄にしてしまいました。
ですが、お客様に納品できるクオリティーに仕上げるまでには多くの失敗がつきもので、失敗が経験となり、今回の経験は新しいモデルには必須の失敗なので、試作段階で失敗出来てよかったです。
レジンテーブルも当初は多くの失敗を経てRESIN SPACEを立ち上げております。
多くの失敗と、たくさんのお客様とお付き合いさせていただき多くの経験をさせていただき今があります。
皆様には本当に感謝しかありません。
さて本日はメープルのレジンテーブルの倉庫見学から納品までをご紹介させていただきます。
この度のお客様は京都から。
京都といいう遠方からわざわざ静岡県まで来ていただきました。
納得ができるものを購入したい。
誰にでも自慢できる、団らんの中心のダイニングテーブルが欲しい。
とのことで多くを調べていただき、倉庫見学に来ていただきました。
多くの一枚板を見ていただきました。
屋久杉、ポプラ、クラロ、栃と様々な樹種や形状で実際に一枚板を見ていただきながら、
「この色よりこっちの色がいいね」
「ポプラの激しい表情より、木目の綺麗な木の方がいいね」
とご夫婦で相談していただきながら、気に入って頂いたメープル一枚板はこちらです。
ご希望の1800×700mmを製作するのに最適で、全体的に動きはあるものの、
激しい部分、比較的おとなしい部分、瘤の激しい部分、レジン比率の高く上品な部分と、
1800mmの中にすごくメリハリが効きいたデザインです。
すっきりした部分があるからこそ激しい部分がより引き立ちます。
このデザインを非常に気に入って頂きオーダーいただきました。
このメープルは丁度1年前に大量に仕入れたもので、
メチャクチャカッコイイ私のお気に入りの一枚板達です。
全て本当に良い表情をしています。
数枚オーダーいただきましたが、まだまだ残っております。
ダイニングにも、カウンターにも最適のメープルばかりです。
こういった荒々しくも美しい一枚板は、製作するのも本当に楽しいんですよ!
オーダーいただいてから数か月後、納品時期に合わせて製作に移ります。
工場で再度詳細確認しますが、本当に不思議なカタチしています。
自然の力を感じられますね。
天板面のキラキラとした杢から、側面の耳の荒々しい動きへの繋がり。
美しすぎます。
天板面の杢が側面の耳の凸凹へ繋がっている様子も、しっかり確認することができますよね?
このように最終的なデザイン確認の時、細かな木の魅力をしっかり見てあげます。
お客様とデザインしているときにもしっかり確認してご提案していますが、最終確認ではより細かく見て微調整していきます。
RESIN SPACEが製作しているモノは決してテーブルという製品ではありません。
自然の魅力を感じ、ありのままの自然をより美しく、より使いやすくした、「アート」です。
皆様にそれを感じて頂くために私は本気です。
木の魅力を伝えるために私は本気です。
そんな部分を感じながら次の工程も見ていただければと思います。
ここからはデザインのカットラインを確認していきます。
このアートで重要なデザイン出しです。
お客様と打ち合わせはしており、全体のデザインは確定しておりますが、最終的な微調整はお任せいただいております。
最終的な側面の美しさをイメージ確認しながらラインを確認していきます。
ライン決定しましたらカットします。
丸のこにてカットし、
一枚板の右と左を反転させ、
このようにデザインしていきます。
一枚板の荒い表情の部分と、レジンの美しさを感じられる部分、お客様とともに構想したデザインが
目の前で初めて配置されると「これこれ!最高!!」
という感じになります。
そこからは細かな部分の加工に移ります。
大きめのこのような節は取り除いていきます。
あっても問題ありませんが、レジンを流すことで上から見た時に奥に抜ける洞窟の様な魅力になります。
そのため見え方が良くなる部分はしっかり裏側の節であっても取り除いていきます。
こちらの部分もです。
今回はこのように取り除きましたが、天板裏の節は基本的に取りません。
レジンを流すと気泡が発生し、天板面は上に気泡が抜けるので良いですが、裏面は気泡がとどまります。そのためそのような気泡が溜まるような部分は逆に節を抜きません。
状況に応じ品質を高く製作できるよう、見た目が美しくなるよう、一切の妥協なく製作進めます。
木工加工が終わりましたら、レジンの流し込みに移ります。
クリーンルームに持ち込むとより最終のイメージがつくようになりますね。
クリアの場合はこの木材に透明な樹脂がはまります。
完全なクリアも良いですが、若干ブラックが入ることでより上品な印象になります。
今回はdarkⅠクリアというクリアにほぼ近いが若干dark感を感じる色味です。
撹拌容器内では濃く見えますが、このように厳密にデザイナーのFujiwaraの色味の調整を完了したレジンを流しこんでいきます。
今回は木の表情の立体感をより感じていただけるために、RESIN SPACE独自の色味調整を進めます。
色味の調整は本当にセンスのいる作業。
数名の従業員が実施するところでは色の統一性が決して同様ではありません。色自体はLあたりの塗料の量を合わせればいいですが、レジンの場所による光量の入り方、木の色、レジン量、厚み、床の色で、レジンの色が同じでも全く異なる印象に見えてしまいます。
その微調整を木に応じて変更していきます。
こんなこと普通の感覚の従業員にはできません。
RESIN SPACEを中心で回し、デザイナーのFujiwaraだからできる事かと思います。
最近知り合いからよく聞きますが、レジンテーブルの話をすれば大体RESIN SPACEの話が出るそうです。
国内のレジンテーブル産業の拡大の手伝いができ光栄ですが、まだまだ製作したい作品が多く私の構想の2割にも満たない状況ですので、まだまだ頑張っていきます。
そういうこだわりの中、レジンの流し込みが完了します。
木にレジンをしっかり吸わせる工法を取っておりますので、流し込み後もしっかり観察を続けます。
気泡、木粉が出れば常に対処します。
定期的に常に観察します。それが夜中であってもです。
レジンは常に温度と時間との勝負です。
温度・時間に始まり、温度・時間に終わります。
始めは重要視していろいろな課題に取り組みましたが、結局温度・時間の重要性にたどり着きます。
もう一周くらいどこかに行って、
ひとまわり成長してまた戻ってきたいですね!
そんなこんなで完成した、メープルレジンテーブルがこちらです。
もう完璧なデザインです。
この一枚板をここまでのデザインに完成させられました。
この一枚板の魅力を最大限に生かしてあげられています。
よりこいつの自然の美しさを表現できたかと思います。
荒い部分は特に木の美しさを感じられます。
川の流れの様な部分、池の様な部分自然の美しさに息をのみます。
耳の表情の残し方もばっちりです。
一枚板の場合は使い勝手確保のためにある程度の研磨が必要ですが、レジンテーブルの場合はとことん木の美しさを残すことができます。
レジンを汚さないように、とことんキレイにしないセンスで仕上げます。
デザイナーのセンスを製作チーム全員で共有していますので、このような加工で完成できます。
本当に美しいです。
数年前私が夢にまで見た、まさに自然のアートです。
特に私が重要視する、側面の美しさ、
断面部分は光が3面から入りますので、仕上げた時の光の入り方から木が特徴的な輝きを見せます。
そこを想像しながらデザインした結果の答え合わせを完成時にやっと確認できるんです。
徹底的にこだわって製作した経験数が、このセンスを生んでくれます。
昔やり続けたデザイン100本ノックの経験が生きています。
狂ったように木に向き合った時、その木の魅力を最大限に生かせるデザインが分かるようになりました。
私のベースとしてレジンテーブルが好きという感情より、木の荒々しさが好きというベースがあるからでしょうか?
ボロボロになり朽ち果てる寸前の木は最高に美しいですからね。
荒々しい部分もレジンに閉じ込めることで、上品な美しさに一気に変貌します。
レジンの美しさがいいですね。
クリアではありません。
実際に見ると限りなくクリアに近いdarkです。
床面の汚れも恥ずかしいくらいにしっかり見えてしまうクリア度合いです。
レジン、耳だけでなく、圧倒的な木肌の美しさがすべてをワンランクアップしてくれます。
この様に最終チェックと、作品を見ながらのおいしいコーヒーを飲んで完了です。
梱包し、京都のお客様のもとへ納品させていただきました。
当日は天板のみ納品し、脚は旦那様製作の脚を取り付け、後日写真を頂きましたのでご紹介させていただきます。
〈田中様〉
この度はありがとうございました。
今回のリフォームに合わせて、どうしてもレジンテーブルが欲しくて近隣をいろいろ探したのですが、
どうしても納得いく木での提案がなく、悩んでたところ目に止まったのがRESIN SPACEさんでした。
リビングテーブルはみんなでくつろげる空間であるため、妥協はしたくなく、自慢のテーブルを作りたかったんです。
それを叶えてくれそうと感じたのがRESIN SPACEさんだけでした。
連絡し、回答をみたところ「ここだ!」と感じ、すぐ京都から静岡へ行きました。
倉庫にはとにかく多くの一枚板があり、たくさんの木を見れ非常に楽しかったのが良い思い出です。
屋久杉や珍しい木、レジンに良さそうな一枚板もすごく多く、悩みました。
多すぎて決められないところをFujiwaraさんが私たちにピッタリのご提案をしてくれ、お勧めのメープルを気に入りました。
動きがあり、裏に穴が開いているため深みを感じられるところがお気に入りポイントです。
木の木目もとてもきれいですごく良いです。
仕上がりは最高で、レジンの色や透明感とすごく良いです。
京都まで遠方からわざわざ直接納品いただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
嬉しいお言葉が、私たちのエネルギーになります。
私たちが作った作品たちが、皆様のご自宅へ設置されたときの、
「現代の住宅×自然の美しさ」
が、最高に美しく大好きです。
自然の表情を大事にしている私たちの作品は、現代の住宅へ、すっと馴染みます。
木を全く使わない住宅は少ないですからね。
その木に違和感を覚えないのと同様、「レジンテーブルが自宅には合わないのではないか?」と思っている奥様、
安心してRESINSPACEにおまかせください。
デザインによって、合う合わないありますが、お客様の自宅にピッタリのデザインにてご提案させていただきます。
あなただけのオーダーのレジンテーブル、倉庫で一緒にデザインしてみませんか?
お気軽にお問い合わせください。
よろしくお願いします。