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ecopoxy
 

使用するレジン ecopoxy

ここではRESIN SPACEで使用するレジン(樹脂)のご紹介です。

RESIN SPACEで使用する樹脂は木材と組み合わせることを前提にして開発されたecopoxyを使用しております。




世界的に高クオリティーで認知されているレジンで、多くのレジンを触ってきたRESIN SPACEデザイナーが自信を持って使用できるレジンです。
もちろん海外のユーザーも多く、信頼できる海外ブランドも使用しているレジンです。


私たちRESIN SPACEもecopoxyをメインのレジンとしており、ほとんどの作品をこのecopocyで製作しております。
Instagramでも常に情報共有をしており、
また2024年のコンテストで入賞し、2024年の世界12作品の一つに選んでいただきました。



RESIN SPACE代表デザイナーの私がecopoxyを採用するまでは多くの試行錯誤がありましたが、そのストーリーの話をさせていただきます。

2019-2020年頃、一枚板×レジンテーブルは数年前から海外で一気に広がりました。
その流れを感じ、国内では全く認知されていない時から、レジンを使用したテーブルを製作してきました。
一枚板の別ブランドも運営しており、感度の高いお客様からご相談いただいたのがはじまりです。

その時に購入できるレジンで何点か製作しましたが、私の求めるテーブルを製作しようとすると、必ず問題が発生し理想のものが製作できませんでした。
黄変や透明度、一定の厚み・量を流仕込むと発熱に気泡だらけになったりと何度も高価な樹脂を無駄にしてきました。

レジンを大量に使用するレジンテーブルではなくて、一枚板テーブルの節に、レジンを流し透明感のある補修でしたら問題なく可能でした。
一枚板販売事業では何度も節に流し込み、綺麗な仕上がりで納品しておりました。

ですが写真のようにレジンの量が多いレジンテーブルを製作するのに、耐黄変・透明度・硬化時間・脱泡性・積層によるミルフィーユ状・環境への配慮、 すべて納得できる理想のレジンに出会えませんでした。
ましてや今製作させていただいているようなレジンテーブルなんて、夢のまた夢でした。



そんな中、国内へ輸入をしている方と とあるきっかけで出会い、そこで出会えたのがこちらのレジン。
RESIN SPACEで使用するカナダ製のecopoxyです。



海外で広まった一枚板×レジンテーブルに多く採用されており、私が求めていたすべての性能を持った理想のレジン(樹脂)です。
さらにこのecopoxyは大豆の油をベースにした植物由来の成分で作られた樹脂です。

使用するときも、破棄するときも、一般的な石油由来の樹脂と異なり環境に対する負担を少なくすることができると考えられています。
環境に配慮された植物由来のレジンは、昨今のサスティナブルの考えに合致しているのではないでしょうか?

多くのレジンが石油系のものの中、植物由来のecopoxyはテーブルとしてより安心して使用していただけます。


もちろん他のメーカーの樹脂もよい樹脂はあります。
ですが、私が製作したいレジンテーブルにはこのレジンが必要で、私が求めるクオリティーのテーブルを作るにはこのレジンが必要でした。
ecopoxyではない他社の各種試験結果を見ても、ecopoxyは軒並み高い結果を出しており、
自社試験なら自社の製品が上位に来るのは納得ですが、他社の実験結果でecopoxyが上位を占めておりました。

ecopoxyはカナダ製のレジンで、木材×レジンを前提に開発されたレジンとなり、レジンテーブルのために開発されたレジンです。

その為レジンテーブルへのデメリットである部分に対してもしっかり対策とられております。
逆にメリットである部分の魅力の部分も他社レジンと比較しても高いです。
私は普段の製作で5つのレジンを作品に応じて使い分けておりますが、その中でも信頼度が一番高いのがecopoxyです。
一つを妄信するだけではなく、他社のレジンも使用しているからこそ見えてくるecopoxyのメリットをここで説明していきます。

ここでは私がecopoxyを選ぶ理由を各項目ご説明させていただきます。

【クリア度合い】
簡単に言えばどれだけクリアな感じなのかです。
正直レジンを混ぜた直後はどのメーカーもその差はないです。一定以上のクオリティーのレジンならどれもクリアで綺麗です。
ですが、硬化させたときのクリア度合い、厚くした時の発熱によるクリア度合いの減少、200mm程度の厚さで製作した時の抜ける様な透明度、積層時の仕上がり、綺麗に仕上がる適応温度の広さ等々、
クリア度合いという目標に対して私が実施する様々な流し込みに柔軟に対応してくれます。
透明度はレジンの純度に影響する部分で、価格に直結する部分ですので高価ではありますが、他のレジンより圧倒的にクリア度合いが高いです
各種メーカーが出しているこの使用条件をしっかり守ってくださいね!という仕様書からデザイン面を優先したい場合外れなきゃならないときがあります。
そこから外れた場合でも、しっかりきれいなクリア度合いを確保してくれるのがecopoxyです。


デザイナーと製作者という「デザイン」と「クオリティー」という私の2つの理想をかなえるには不可欠なものです。
通常では50mmの天板の厚さも単層では製作できませんが、ecopoxyなら〇〇の条件を整えれば可能で、クオリティーを大事にするRESIN SPACEには必須のレジンです。
もちろんレジンの性格を熟知してこその応用ですが、理想の作品を製作させてくれるecopoxyが大好きです。

【硬化時間】
ecopoxyは硬化時間が比較的長いです。
温度調整により、メーカー指定の硬化時間を調整することも可能です。
硬化時間を長くするということは木へレジンをしっかり吸わせるための時間を確保できるということ。
レジンを木にしっかり吸わせることで、木材とレジンの剥離を防いでくれます。

また、レジン硬化時に気泡が残ることを軽減できます。
RESIN SPACEの取る工法では一枚板にレジンを吸わせリスクを軽減しますので、硬化時間が非常に重要になってきます。


お客様第一主義の私のとりたい工法に、しっかり適応してくれるのがecopoxyです。

【熱への対応】
レジンは高温のモノを載せると白く濁るリスクがあります。
ecopoxyは、RESIN SPACEでの180度の高温テストでも一切の変化無く安心してお客様に納品ができます。


ただ納品後数か月の間、温度の高いモノを長時間置くことでレジン部分が凹みますのでそこはお客様にしっかり説明させていただきます。

【黄変度合い】
全てのレジン共通の黄変です。
ecopoxyをはじめどのレジンも全て難黄変をうたっていますが、すべてのレジンに黄変リスクがあります。
使用状況によりますが、10年以上を範囲とすればどれも黄変すると思ってください。
私がテストした時でもecopoxyは優秀でした。

数年前のマイナーチェンジにより質が更に向上しましたが、どのレジンでも黄変はレジンテーブルが付き合わなければならないデメリットです。
高い難黄変度合いでも限界はありますので、レジンの色を調整しレジンの応変を目立ちにくくさせます。


そのようなデザイン面で目立ちにくくすることは可能ですが、ベースのレジンの黄変度合いが重要ですので品質の高いレジンを使用することが必須です。

【環境性能】
ecopoxyは大豆の油由来のレジンですので、環境に配慮されたレジンです。
大豆の油由来と考えるだけで安心でき、そこでの飲食するお客様でも安心できます。
製作者目線でも、レジンによっては製作時は匂いがきつかったり、ガスマスク必須のレジンがあるのですが、ecopoxyは製作時もガスマスク不要です。


木材に組み合わせるのは石油系のレジンより、大豆の油由来のレジンの方が地球への負担も、気持ち的にも嬉しいです。
クオリティーに直接影響はありませんが、地球のこと、製作者やお客様のことを考えてくれているecopoxyが大好きです。


以上がecopoxyのメリットです。
どんなものでもメリットの裏にはデメリットがつきものです。
ecopoxyのデメリットは「価格」と「輸入リスク」です。

【価格】
ecopoxyは高価です。正直どのレジンよりも高価で、レジンテーブル1枚には大量のレジンを使用しますのでコストがすごくかかります。
1枚で数十万円分も使用しますので、購入価格も高価になってしまします。
ネットで目にするような価格では正直できませんし、お客様に負担をおかけしているのも十分承知です。
高クオリティーを求めるためのecopoxyですが、価格面がデメリットになります。

【輸入リスク】
最大のデメリットだと思います。
ecopoxyはカナダ製のレジンでなので、船便で日本にたどり着きます。
昨今のコロナでは船便が動かない、コンテナ費の高騰、円安による大変動もリスクです。
価格面は何とかしても、最悪輸入できなくなるというリスクがあります。
そうなった時、私が作りたいものはecopoxy以外ではできないと思っているのでRESIN SPACEは大きな壁に向き合います。
株式会社RESIN SPACEとして多くの在庫も持ち様々なリスク管理をしております。
お客様のレジンテーブルを一生涯メンテナンスする等の責任を負うため、様々なリスク管理をしておりますのでそこはご安心ください。

上記のメリット・デメリットを判断して
私が作りたいレジンテーブルにはecopoxyが最適だと判断しました。
ここにたどり着くまでは、購入できるすべてのレジンを試し、テストしここにたどり着いております。

レジンはすごく奥が深く、取り扱いが繊細で難しいです。
またecopoxyは癖があります。
ですがそんな癖を理解してあげれば、ecopoxyは最高のパフォーマンスを私にお客様に見せてくれます。

私はそんなecopoxyが大好きで、そんなレジンに出会わせてくれた方には本当に感謝しかありません。

私が愛したecopoxyを使用して、お客様と作り上げてきた作品集を是非ご覧ください。

※本ページで使用している写真は直接ecopoxy社から特別に許可を得て使用しております。無断での転載は固く禁じます。
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