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Oceanレジンテーブル ~兵庫県淡路島へ納品~

本日はOceanレジンテーブルを兵庫県淡路島の別荘に納品させていただいた様子、製作時のこだわりを含めてご紹介させていただきます。

本日のOceanレジンテーブルも始まりは倉庫見学からでした。
お住まいは大阪の方で、大阪・京都付近でこのような波を模したレジンテーブルをできないか連絡をしたり、
海外のものも見たがクオリティーに納得できず、遠方でしたが静岡のRESIN SPACEまで来ていただきました。

事前にお話を伺い、多くの一枚板の在庫を確認、準備しておきました。
数百以上の一枚板をご覧いただきながら、やはり気になっていただいているのはポプラ!!
その中でもこぶの激しい一枚板を気に入っていただいている様子でした。

最終的に絞られたのはこの3枚!


一枚板の状態では最終のイメージしずらいですが、型枠を当て、お客様と最終のデザインイメージを確認しながら木を選んでいきます。

その中で最終的に決定した一枚板がこちら!

2000×950mmというサイズ感での完成を考慮するとこの一枚板は最高でした!
一枚板が右へ左へ動き、躍動感の大きな動きにお客様は感動!
私がこの一枚板に出会った時の感動と同様の感動を頂き、ご成約頂きました。

その一枚板とブルーの波を模したレジンでレジンテーブル製作していきます。

このような波を模したOcean レジンテーブルを自分で選んだ一枚板で製作できるという、日本で唯一のオーダーができるだけにとどまらず、
RESIN SPACEでは更に一歩進んだオーダーを取り入れます。

この様に波のラインまでもオーダーすることが可能です。
若いころサーフィンの大会周りをしていたほどのサーフィン好きのデザイナーのFujiwaraが
実際の波の動きを意識しながらその場で波を描いていきます。

この時に悩ましいところが、本当に実際の波のラインを描くのか、レジンテーブルとしてのデザインを考慮した波のラインにするのか?
波のラインは一枚板を島と模した時にドローン程度の高度から見たラインなのか、更に上空の航空機程の高度から見た波のラインなのか?

様々な選択肢がある中で、適当にラインを引くのではなく、全て理由のあるラインをお客様とご相談させていただきます。
お客様にとって人生に一度の高価なレジンテーブル!
一枚板にも、レジンにも、デザイン性にも、波のラインにも、波の質にも全て妥協せずレジンテーブルをオーダーしていただきたいと思います。

このような耳の角度が浅い部分は、ブルーの層が入ることで、実際に見える耳のラインと、レジンのブルーの層を入れた後の木とレジンのラインが変わってきます。
そのような最終の仕上がりのイメージをお客様にしっかり説明しながら、最終的な仕上がりのご相談をしていきます。

今回はこのようなクロス脚を気に入って頂き、ホワイトの塗装にて決定しました。

このクロス脚カッコイイんですよ!
脚の固定位置が特徴的なのですべてのデザインで使用できるわけではないのですが、今回の一枚板には最適なチョイスとなりましたので、問題なく採用できました。

テーブルの高さにすると更に最高のカッコよさです。
製作するのがワクワクするほどのデザインです。

この様に完全に自由にあなただけのオーダーをすることができます。
サイズ・一枚板・レジンの色・波のラインすべてを高いレベルで組み合わせオーダーが可能です。
ただ自由なだけではなく、普段行くことがない一枚板の大型倉庫で楽しくオーダーしていただけるよう、ワクワクもご準備してお待ちしております。

そこから数か月後、納品に向けて製作を進めます。

まずは最終のデザイン確認。
倉庫見学時ではお客様との接客の為、気が付かなかった部分もあるので、落ち着いて一枚板を観察し最終デザインを決定します。
ほぼ倉庫見学時の通りですが、数mm程度の調整はこちらに一任させていただいております。

様々な角度からこの一枚板を美しく見える様、全体のバランス、波を描くときのデメリットが発生しないよう、多くのことを考慮し微調整します。

そんな中でRESIN SPACEが特に重要視するのが、側面の美しさです。

こんな部分や

こんな部分、

こんな木の魅力をレジンに閉じ込め、レジンをカットした時の側面、天板面から側面にかかる角をイメージしてください。
もうワクワクが止まりませんよね?

こういう部分は光が多く入るのでより輝き美しく見えるんですよ!
荒々しい一枚板好きの変態が、独自のセンスに、更に数百枚の製作数の経験を掛け合わせ、より美しさを追い求めるラインで製作します。

この耳の感じワイルドすぎます。
こういったワイルドな耳が綺麗に残るには想像以上の手間がかかります。

数年前樹皮のビッチリこびりついた一枚板を高圧洗浄にて綺麗にからこそ、いまこの美しい耳があるんです。この美しさは当たり前ではなく、手間暇かかっているんです。

だからこそこの美しさをより輝かせるようなデザインに真剣なんです。
この様にデザイン確認したのちに、クリーンルームへ移動しレジン流し込みの準備進めます。

今回は部分的に石を入れ込みビーチを演出していきます。
一枚板の形状から波のライン出しが難しくなる部分を、お客様と相談し、石を入れる方針で決定しております。

この石の入れ方も結構難易度が高いんです。
レジンの厚さを考慮し、木と波のラインを計算しながら石の厚みやラインを整えていきます。

そうやって流し込みの準備完了したらレジンを流しこんでいきます。

ただ流していきます。
新人職人が「you tubeみたらすごーくゆっくり流して気泡を発生させないようにしている人いるそうですよ!」って言っていましたが、この流しこみで発生する気泡は大きいもので、
本当に対策するべき気泡はそこではないのでここの流し込みはそんなに意識せず流します。

ここまでは浅瀬の色味を演出したOceanエメラルドグリーンの色味です。
そこへブルーのレジン層にグラデーションをかけるために濃いOceanワイルドブルーを時間差で流します。
Oceanレジンテーブルは通常のレジンテーブルとレジンの色味が異なりますので名前も分かりやすく変更しております。

この流しこみ時のタイミング管理は非常に重要です。
レジンの横のグラデーションな理想通りにするには時間管理がとても大事です。

イイ感じにブラデーションかかりました。

アップで見るととても魅力的な表情です。

石の部分は色を入れたレジンは染み込んでいきます。
仕上がりこんな感じはさすがに無しですよ??

しっかり追加で石を乗せ、レジンで硬化させます。
ここにパラソルや人でも置いたらよりビーチっぽくなりますよね?
ある国ではそんな感じのデザインで製作しているところありますが、私はそこまでやるのはいやです。
私が作りたいのは木の魅力、自然の魅力を最大限に引き立てるレジンテーブルです。
海を模したブルーのレジンや波は良いですし、石は自然界に存在するものなので良いと思います。

ですがそこからプラスチックのパラソルや人が入ると一気にクオリティーに影響します。
また、そういった感じだと飽きも早くきます。
自然の美しさは数千年愛される不変の美しさなのでお客様が飽きることなく、数十年後もこいつがお気に入りなんですと言っていただけるレジンテーブルを作ります。

ブルーレジンが硬化したら波を施工していきます。

実は波も波用のレジンなんです。
そのレジンを使用して、白いレジンをヒートガンで伸ばしながら波を作ります。
波は時間との勝負なので写真撮っている余裕はありませんし、施工時の写真や動画を載せると私のこだわりポイントが大量に情報流出してしまうので、ごめんなさい。

イイ感じに1層目完了しています。

躍動感とセルというプツプツした感じを演出します。
またRESIN SPACEでははっきりとした波を施工します。
レジンテーブルとの相性はぼんやりとした波よりも、はっきりした波の相性が良いので私どもはこのような波を徹底して施工します。

2層目を施工することで一気にカッコよさが上がります。

この打ち寄せる感じが最高にカッコイイです。
打ち寄せる波、次に来るうねり。それがレジンテーブルの長方形に閉じ込められているようにデザイン、波加工するのは想像以上に難しいです。

Oceanレジンテーブルの波やっているといつも思います。
「これ他の人できないだろ?」
調子に乗るわけではないですが、本当に時間管理・温度管理を徹底し、多くの難易度高い加工の積み重ねなので、このクオリティーで完成させるのは難しいです。

更に失敗は絶海に許されないという点も重要です。
波アートの様にボードへの施工なら失敗したら最悪やり直そう!くらいにの気持ちになりますが、お客様のオーダーをいただいた一枚板では失敗は絶っっっ対に許されません。

そのようなプレッシャーも相まって、波加工完了時は疲労感がすごいです。
その分達成感もすごいんですけどね。

いい波に仕上がりました。

このように波施工完了後はまだ重要な工程が残っております。
波アートのボードと異なるのが、大型の一枚板を使用しており、その一枚板は年間を通して収縮しますので、レジンと木材・レジンとレジンの剥離リスクがひそみます。
必ずレジンの積層時にはペーパーがけが必須です。

このようにペーパーをかけてカサカサにします。
そうしてやっとクリアのレジンを流し込んでいきます。

クリアのレジンを流すことで、波の見え方もすごく美しく見えるようになります。
よりクリア感が増すといった感じです。

流し込み後はごみが入り込んでいないか定期的にチェックします。
クリアルームで実施しているので外気からのごみはほぼないのですが、木からの木くずはエアーで拭いても出るときはあるので、しっかりチェックが必須です。
デザイナーの自宅から徒歩圏内にある流し込み専用の倉庫なので、夜中も定期的にチェックします。
正直気軽にチェックに行ける環境つくりのために何度助けられたことか・・・
一般的な8:00-17:00の間の仕事としての製作では決してできないクオリティーがあります。

レジンは完全に私の生活の一部ですので、高いクオリティーのためなら夜中に起きるのも平気です。
こんなこと好きだからできることでしょうね!

そうやってきれいに硬化したレジンを研磨して平面を出しました。

ですが研磨することで木の内部の瘤には多くの空洞があります。

こういう部分を透明度の低い、効果の早い樹脂で埋めることも可能ですが、レジン専門店としてこのような部分にもレジンをしっかり入れていきます。

一層流し、硬化する頃には木がレジンを吸い凸凹は残ります。
そのためさらにレジンを乗せ、まだ吸う部分は吸います。
そのためまたレジンを乗せ、合計3回ほどレジンをのせました。


レジンの硬化には数日かかります。
こんな工程ふんで丁寧に製作するのは、同時に複数枚製作するRESIN SPACEだからこそです。

そうやって時間をかけて硬化させてたら次はカットです。

Oceanレジンテーブルは、風を使って波を演出します。
そのため型枠の一番外側は風が壁で遮られきれいに仕上がらないので、通常よりかなり多めにカットします。
その分レジンの損失分が多くなるので、値段も高価になってしまします。

クオリティーをとことん求めて製作しておりますのでご了承ください。
ここからはただひたすら人の手で研磨です。

一人での研磨はこのサイズになると大変です。
常に2人で同じ天板に取り掛かります。

デザイナーの私は研磨に関してせっかちでどんどん先に進み、傷が残りあとで気が付き研磨戻りすることが多いです。
研磨代表はその点完璧です。
最近はセンスの良い新人数人入ってきてくれていますので、効率が上がっております。

機械的な規則性のある研磨は研磨ムラになるため、ここは機械ではできないところです。
人の手で確認しながら、木とレジンの段差がないようにそれぞれの硬さに合わせた研磨を進めていきます。
そうやって完成したOceanレジンテーブルがこちらです。

全体のデザインは荒々しい木がワイルド感を伝えてくれます。

ふとレジン部分に目をやるとまるで本当にビーチに打ち寄せる波のようなリアルな波がそこにあります。

私を悩ませた湾内へ入り込む波です。
ラインはリアルなのですが、波の崩れる様子は実際には場所により波の崩れる時間は異なりますが、
全体をきれいな波の演出に合わせています。

島に対してのうねりの入りも良いタイミングを切り抜いたうねりの入り方です。

すごくいい感じです。
アップで見るビーチ部分もすごく美しいブルーで仕上がっております。

重要視した側面の美しさも完璧です。


たまたま良いところにあたった。なんて偶然ではなく、しっかり狙ってこの一枚板の美しさをデザインしています。

大変だったこの作品。
完成時はバッチリ仕上がりほっとすると同時に、難易度の高い作業を今回も無事完了し達成感に満ち溢れております。

ポプラの瘤も惚れぼれするようなカッコよさ。
最終チェックも完了し、大阪・広島を飛び越え、兵庫県淡路島に納品に伺いました。

想像をはるかに超える広い敷地の新築建物に納品させていただきました。
うれしいご感想と設置写真撮影させていただきましたので、ご紹介させていただきます。

〈K様〉
ネットでこのような波のレジンテーブルを見て、どうしてもこれが欲しいと決めていました。
近隣他社に問い合わせで数件あたったがこのような波をできるところがなく、ネットで検索したがこのような波をできるところがRESIN SPACEさんとほかにもう一社でしたが、写真でも伝わるクオリティーの高さに迷うことはありませんでした。
海外だけかと思っているなか、静岡でできる製作者さんがいるとのことですぐに連絡、すぐに倉庫見学行かせてもらいました。

倉庫で大量の気を見れたのはすごく楽しくて、こんな倉庫は行くことがないからすぐにInstagramでみんなに自慢しました。
オーダーしてここまで理想的なものはオーダーでした作れないものだと感じました。
みんなに言うと、テーブルをオーダーするという点に大変驚かれました。

仕上がりはすごくよく、波もきれいです。動きもすごく良いです。
木にブルーのレジンが吸い込まれている部分は海が岸壁にあたって上がっているように見えていいですね。
ブルーのレジンの浅瀬と深みの色の出し方がすごくきれいで、とても美しいレジンテーブルに仕上げていただきありがとうございます。

レジンテーブルの使用上の注意など詳しくお伝えいただきありがとうございました。
リスクを把握してレジンテーブル使用していきます。
今後ともよろしくお願いします。

 

うれしいご感想、設置写真撮影のご協力誠にありがとうございました。
また何かあれば今後ともよろしくお願いいたします。

このように時間をかけて唯一無二のデザインのレジンテーブル製作していきます。
今回は大阪方面でしたが、東京方面の方からのご連絡も多くなってきております。
ですがまだまだOceanレジンテーブルの認知度は低いので、これからもっと多く製作し公開して皆様に認知してもらえるように頑張っていきます。

気になるようでしたらお気軽にご連絡ください。
よろしくお願いいたします。