本日はホテルに納品させていただいたbarカウンターテーブルの製作・納品の様子をご紹介させていただきます。
この度のお客様は全国に展開しているホテルの支配人の方々で、飛騨高山のホテルのbarエリアの改装にレジンテーブルを検討していただきご連絡いただきました。
日程を調整し倉庫見学に来ていただき打ち合わせ実施させていただきました。
当初は2台のカウンターを少し離れた位置に置き、レジン部分をライティングする流れでご検討いただいておりました。
レジンの美しさや長物の一枚板を見ていただきながら、カウンターの最終サイズの打ち合わせ・・・
こうやって実際のサイズ感を見ていただくと、、、、、
「これ別々の場所じゃなくて一枚でつながっている方が迫力あっていいね!」
「位置を別々にしても使えて、繋げても良いデザインってどうすればいいですかね?」
の様に、担当者の方も事前のイメージと実際に一枚板やサイズ感を感じていただきその場でデザイン修正となりました。
「3600mm(1800×2)でしたら同じ一枚板でつながりのあるデザインがいいですね。3600mmで製作してレジン硬化後にカットして1800×2にしますので、損失2mmでレジンの動きや木目もつながりますよ!」
とのアドバイスさせていただき一枚板を選んでいただきました。
3600mmとはいっても幅が550mmでしたので動きすぎは幅に収まり切らない。
お客様のご希望は比較的シンプルなリバー状だけど自然を感じられる動きとのご希望を頂きました。
3600mmを超える一枚板だけでも数は少なくなりますが、そこは大型の一枚板倉庫から選べますのでこだわりある内容のご希望の中で3枚ほどが最終の候補に挙がりました。
決定したのはこちらの一枚板!
3600mmどころか4500mmある一枚板を選んでいただきました。
写真ではほぼ直線に見えますが、少しの動きがあり、ご希望サイズには最高の動き加減の一枚板です。
長さがあるため分割後の調整で最高のラインになるところまで私の中でしっかり確認できましたので、その点お客様に確認・お伝えしております。
ホテルや大型の会社様ですと、法人取引しかできない場合がありますが、RESIN SPACEは株式会社ですのでその点、安心してご依頼ください。
正式に受注いただきましたので製作に移ります。
まず一枚板を高周波プレスにかけます。内部の水分の分を均一にし、一枚板の状態を整えます。
その後研磨し木肌を出します。
良い状態です。
その後半分に分割し、リバー状のデザインを確認します。
RESIN SPACEでは必ずこのタイミングでデザインの調整をします。
デザイン出しはいろいろな方法がありますが、私が試行錯誤した結果この方式が一番私の中でしっくりきます。
最近ブログやインスタを見て、参考にさせてもらってます!
この部分マネしてもいいですか?の様な連絡きますがどんどんマネしてください。
このブログは他業者も観て製作の技術を参考にしているそうなので、業者も参考にする業者とのことで自信を持ってマネしてください。
さてここで3600mmの製作をするのに4500mmの一枚板を選んだかをご説明します。
まずはカットしたまま左右対称に木を入れ替えてリバー状にします。
するとくぼんだ部分が合わさり、大きく間口を開く部分が出ます。
写真ではそこまで違和感ないですが、実際に見ると木材部分がかなり少なくなり、違和感が強く出ます。
そこを左右の位置を調整し木の流れを合わせてあげます。
こうやって見るとさっきまでの少しの違和感がなくなり、すごくしっくりくる動きの合わせになりましたよね?
もう一度違和感のあるデザインを見てください。
これが、
こうなります。
実際の見え方はかなり異なるクオリティーになります。
これだけ長さのある一枚板を、カット前に事前に幅感や動きを予想して、確認して、ここまでのイメージは付けてご提案しております。
このデザインも実際に全貌を見ると
結構枠から外れた部分に長さがあり、良い部分をチョイスしているのを感じていただけると思います。
そこからデザイン出しの通りカットしていきます。
木とレジンの比率もすごく丁度良いバランスです。
上記の写真では木裏(木の裏面)の耳が広がったほうがレジン部分に見えますが、実際は木表(木の上面)のレジン部分が広くなっている側がレジンの見え方になるので、その部分も考慮しながらレジン比率も含めてデザインします。
たまにこのような木とレジン比率が崩れたデザインを目にします。
レジンが好きな方には良いと思いますが、私はこのデザインではいくらレジンがベストな状態でも好きではありません。
RESIN SPACEが求める美しさは「木×レジン」です
木の美しさあってのレジンであり、レジンの美しさあって木の魅力が引き立ちます。
それぞれのクオリティーも、それぞれのバランスも非常に重要になります。
どちらも妥協も決して許されない。
それが私たちRESIN SPACEが大事にしている理念です。
今回の様なシンプルな動きでも、木の美しさは重要です。
こんな血管の様な気の動きはとても大事です。
今回はレジンの色味をライティング前提の調整をするため濃いめになるため木の魅力は目立ちにくくなりますが、それでも魅力は伝わりますので丁寧に耳も綺麗にしていきます。
このような耳の樹皮や汚れも、木の魅力を残しながら取り除いていきます。
綺麗にしあ後の写真を撮るのを忘れておりました。。。
そして木工作業が終わりましたらレジンの流し込みの準備です。
綺麗な盤の上に載せて安定させます。
そしてレジンの準備です。
レジンの美しさの準備のために、レジンの拡販にも一切の妥協はしません。
クリアできれに撹拌させます。
撹拌時にある条件になるとモヤっとした感じにレジンがなるので、撹拌しながら確認。
適切な対策を取っていきます。
ライトで細かく確認し綺麗なレジンの状態になって初めて色を入れます。
通常の工法や、レジンメーカーの手順より2工程多く取り、写真だけではなくリアルに見てもきれいなレジンを目指して工程を増やしています。
綺麗なレジンを実現できてから色の調整です。
今回は国内初のレジンの色の調整をしております。
詳しいこと、細かいことは言えませんが、レジンをよりカッコよく魅せるような技法を取りました。
この製作に向けて何度か試行錯誤してこの色味・演出にたどり着いています。
ここはライティングが問題ではなく、明るい空間でも見え方を明確に変えてくれる色の出し方です。
流し込み後、棒で混ぜることで流れを演出していきます。
今回の完成のレジンの動きはこんな感じです。
この水の動き・炎のような動きを演出するには絶妙な時間にレジンを混ぜる必要があります。
混ぜた直後はこのような流れがあります。
ですがレジンは対流が発生しますので少し放置するだけでこのように先ほどの模様がすべて消えます。
そして更に時間がたつとこんなワニのうろこの様に、
更に放置すると虫のおなかのように対流によりレジンの色の模様が変わります。
これでそのまま放置したらそうなるでしょうか?
あなたの思う通り、そのまま硬化します!
レジンのこの様なもやっとさせた顔料を入れるシャイン系の演出はすごく繊細で硬化する直前で混ぜる必要があります。
混ぜるのが早いとモヤっと感が出なかったり動きがマイルドなモヤっと感に、
混ぜるのが遅いと混ぜた時に気泡が入り抜けることはありません。
動きが安定硬化するまで72時間ほどかかりますが、混ぜる最良の時間帯は10分程度です。
温度を一定にしてもレジンの厚さ、レジンの幅、全体のレジン量でレジン自体の発熱量が変わり硬化時間が変わります。
毎回異なる時間で硬化しますので、そのタイミングは常に定期的に観察してあげる必要があります。
それが夜中だったとしてもです・・・
たまに時間が想定以上に長くなり夜中になっても、デザイナーの自宅から徒歩圏内に独立のレジン流し込み棟を建ててありますので、常に監視に行きます。
基本は時間を逆算して流し込みしますので、そのようなことま稀ですが、お客様の美しいレジンテーブルの為には人生をかけていきます。
ライ手キング時にどこまで見えるのか、動きの出し方を確認しながらレジンの動きを出していきます。
イイ感じに硬化完了しました。
ここに持ってくるまでがデザイナーとしての仕事の中心です。
ここまでの仕事の内容を見ていただければ、だれが製作するかで大きくデザインが変わるのを感じていただけるかと思います。
RESIN SPACEではデザイナーの比重が大きくなっておりますが、オーダーでお客様の理想を製作するためにとことんこだわっていきます。
ここから研磨の作業に移ります。
大型の研磨機で平面を出していきます。
一気に研磨するとレジンが割れるので少しずつ様子を確認しながらです。
刃物で当てた後はペーパーでも当てていきます。
木やレジンの欠け・ささくれなくきれいに仕上げていきます。
実際に見ると迫力満点です!この3600mmそのままでもいいですね!
ですがご希望の1800mm×2にカットしていきます。
当然ながら直線・直角をしっかり確実にライン引きしてカットしていきます。
全体的なラインを確認してカットに進みます。
中央のラインも確認してカットに進みます。
中央のカットはミスが決して許されないカットなので緊張します。
「別々で使えるが繋げたらデザインもつながる」になるには、中央の損失を少なくしなければなりません。
丸ノコの2mm分の損失だけにするにはミスは禁忌です。
全て完璧なカットが完了しております。
今回はレジンのカウンターに合わせて一枚板も同様に中央カットで納品させていただいております。
こちらは自然の躍動感をより感じられるよう、よりワイルドな一枚板です。
不特定多数の方が使用するのである適度は綺麗に仕上げつつも
ワイルドな仕上げにて完了しております。
一枚板の製作事業も並行して進めておりますので、レジンテーブルか一枚板か悩まれている方は是非RESIN SPACEでおまかせください。
そうやって多くの職人で製作を進め、研磨が完了しつつあります。
塗装を前に十分すぎる美しさを醸し出しております。
今回は自然の様子を大事にすべくオイル塗装で完了させております。
オーディーズオイルという、撥水性の強い木の表情がより深く出るオイルを使用していきます。
完了した写真がこちら!
迫力満点!
最高にカッコイイ仕上がりです。
木の表情・レジンの色味が完璧すぎます!!
つなぎ目の部分もラインは感じますが、それ以外はパッと見繋がっているのではと思うほどです。
夜間のライティング時により美しく見えるように調整しておりますので、普段のシャイン系より濃く、透明度が少ない仕様ですが、想像以上のカッコよさに仕上がり製作した私が一番驚き喜んでおりますこれこれ
これは別に照明当ててないですし、日光で写真撮影した状況です。
写真で分かる通り、ブルーにもいろいろな深みのブルーを感じていただけると思います。
この色味を出すには深みを認識できるモヤっと感を出す為ブルーのピグメントを3種類、モヤっと感をより明るく美しく感じるようにホワイト、それ以外に○○と○○、更に○○という方法でこの色味を出しています。
ライティング時に認識される色は○○なので普段より若干多めに入れています。
適当にやっているのではなく、全て色の見え方を考えての色や技法のチョイスです。
お客様にはしっかりこの色の出し方の方法は伝えています。
それで完成したこの色味は最高にカッコイイです。
ですがこいつの使用時間は夜間のbarラウンジとしての使用方法なので、ここからのライティングが重要です。
ライティングのシステムを組んで確認、微調整を繰り返していきます。
夜間にしかできない作業で、これだけで20:00~1:00までかかってしまいました。
そんな夜の時間をかけて完成したライティングがこちら!
幻想的!!!!
岐阜の飛騨高山や上高地の美しい川をイメージしていただけるbarとして、コンセプトにバッチリ合う仕様となりました。
色の調整時はライティングを確認しながらでしたが、最終チェックするまではすごく不安なんです。
色の調整は常に不安定な状況で、少しの調整で色の見え方が大きく変わるので常に大きな不安と隣り合わせです。
不安だからこその多くのことを考え、多くの研究をし、ここまで色についての知識とセンスがついてきたのだと思います。
そんな研究の結果完成したレジンテーブルを納品させていただきました。
すごくカッコイイ空間のお手伝いができ、写真撮影もさせていただきましたのでご確認ください。
すごい、すごい、すごくいい!!!
ヤバすぎます!!!!
担当者の方と設置した時は興奮が収まりませんでした。!
メチャクチャいい雰囲気で明るいレジンが良い空間のお手伝いをしております。
写真では奥の池や滝が無いため、実際はより魅力が上がるそうです。
ライティングではLEDテーブルと木のラインに沿わせられる構造でライティングを組んであります。
そのため動きのある一枚板でも均一な明るさにすることが可能です。
ですが今回の設置場所がかなり遠くから見える点
低い位置から上がってbarラウンジがある点
上記2点により、LEDの玉が結構目立ちました。
これが見えては魅力半減になります。
その点の調整の為夜間に納品に伺い、調整までしっかり実施させていただいております。
道中片道5時間、設置・調整5時間、帰り5時間、お客様へのカッコイイ空間への為なら何にも苦ではありません。
最終的にいろいろ調整しこのような感じになりました!
お客様から嬉しお言葉もいただいておりますので、ご紹介させていただきます。
〈O様〉
この度はありがとうございました。
今回のラウンジの改装に合わせて、正面の滝と自然木との相性でレジンテーブルに興味を持ちました。
レジンテーブルをInstagramやwebサイトで探し、いろいろな店舗を見ましたが、こだわりをもって製作していただける方に依頼したくて多くの時間チェックしましたが、RESIN SPACEさんがダントツでした。
倉庫でいろんな修正を入れながら打ち合わせしていただき、とても丁寧で分かりやすい対応やFujiwaraさんのセンスを感じました。Fujiwaraさんの要望に沿った提案をしてれたのが決めてとなり、その場で上司とも相談し即決することができました。
実際に見たこのレジンテーブルはもう最高です。本当に最高です。
同じ一枚板でこのサイズで完成でき、つなぎ目も木目やレジンの模様が繋がりいいですね。
モヤっと感がベストで最高です。
Instagramで製作工程を映してくれてそれでワクワクが上がっていましたが、実際に見たものは写真を見ていた想像をも超えました。
ライティングの対応で夜遅くまで調整していただきありがとうございます。
納品時間も夜にしていただき、ライティング時の見え方をとことんこだわっていただきすごく素敵になりました。他の照明のアドバイスも頂き、トータルでの空間のお手伝いありがとうございます。
インバウンドで外国人の方が多く着てくれ、レジンテーブルにみなれている方でもこれは最高レベルじゃないですか!?
昼の姿もカッコよく、支配人はじめ職員も皆カッコよさに満足しています。
この度は誠にありがとうございました。
この様に嬉しいご感想頂いております。
始めのお問合せから当日の設置完了まで、担当者の方に多大なるご協力をいただきここまで完了できました。
この度は本当にありがとうございます。
ホテルやオフィス、新築時や各種施設にこのようなレジンテーブルいかがでしょうか?
どの様な形状、サイズ、仕様でも柔軟に対応させていただきます。
より良い空間のお手伝いさせていただければ幸いです。
気になる方はまずは下記リンクのお問い合わせより、お気軽にお問い合わせください。
フッターにある電話でも構いません。
よろしくお願いいたします。