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レジンテーブルの製作~納品まで!【クラロウォールナット×darkⅡクリア】

こんばんは!
忙しさのレベルがどんどんあがっており、ありがたいことにここ最近は常にお客様との打ち合わせをしている状況です。
お問合せ数も、販売数も想像を超える数のご依頼をいただいており嬉しい限りです。
最近は大型のご依頼が多くなりつつありますが、大型はもちろん、ダイニングテーブルも、ローテーブルもそれぞれのサイズでデザインをかける楽しさが違いますので、皆様の欲しいカタチをデザインさせてください。

お客様それぞれにこだわりがあり、ご希望を叶えるために毎日格闘・チャレンジしております。
最近は右も左も両方欲しいを叶えるある答えにたどり着いたりもしております。

常にレベルアップしているRESIN SPACEです。

さて本日はクラロウォールナット×darkⅡクリアのレジンローテーブルの製作風景のご紹介です。

若い女性のお客様でご友人と倉庫で打ち合わせさせていただきました。
いろいろな一枚板をご覧いただきながら気に入っていただいた一枚板がこちら!

ワイルドなクラロウォールナットです!
シルエットとしての動きはもちろんのこと、大きな節などがあり個性の塊りの一枚板です。
お客さまは始めはリバー状のデザインでのご希望でした。

この木ではリバー状ももちろん良いのですが、お客様ご希望サイズを考慮するともっとこの木の動きを感じられるのはリバー状の異形デザインかなと思いました。

その様な私のデザインセンスを混ぜながら、お客様ご自身でいろいろやっていただきながらデザイン進めさせていただきました。
リバー状の異形デザインで決定した後も少しの角度の調整など、細かくご提案しながら選択いただきました。
デザインするって聞くと

「難しい!」「できるわけ無いよ!」と思うかもしれませんが、しっかりアドバイスしますし、お任せでもデザインしますので難しく考えないでください。

終始和気あいあいと、楽しい雰囲気で打ち合わせ進めさせていただきました。
エネルギーにあふれるお二人でとても楽しいデザインをさせていただきました。
最終的に決定したデザインがこちらです。

画像的に分かりずらいですが、完成形をしっかりイメージしていただき決定しました。
陣もdarkⅡクリアというRESIN SPACEでの人気カラーです。
多くの試行錯誤の結果絶妙な透明度とdark感にたどり着いた色味です。

このデザインに決定後、なるべく早めに作業開始しました。

まずはカットです。

一発でジャストにカットするのではなく、リバー状の場合はカットし一度デザイン確認をします。

今までカットなしでの確認でしたが、ここで実際にデザイン確認して微調整をかけます。

中央にシンプルに走るリバー状ではなく、側面にかけて流れがあるデザイン!
右下は全てレジンに見えますが、右下に細かなクラロが置いてあるんです。

この細かな木材がデザイン上大きな役割を果たしてくれ、こいつがあると全体に流れを演出してくれるんです。
この端の木材があることで、龍が上るような、アマゾンのクネクネト曲がりが激しい川の一部を撮影したようなデザインになります。
通常のリバー状のデザインでは落ち着きすぎている。インパクトと美しさの両方が欲しい方にはうってつけです。

上からのデザイン面だけではなく側面も確認しながらデザインします。

一枚板の段階でも裏の状態は確認しており、お客様にもこの部分は上は木、下にレジンが来るとはお伝えしていましたが、
バッチリ想像通りのデザインになりました。

この様に側面も確認しながらカットを少しずつ入れていきます。
カット完了したら今度は節をきれいにしていきます。

がっつり研磨機で削ってしまうと自然の表情が消えてしましますので、可能な限り自然の動きを残しながら加工します。
樹皮が残ると後々デメリットにつながりやすいのでしっかりとりつつ、ワイルドに仕上げます。
レジンテーブルや木が好きじゃないとこういった部分に多くの時間を避かなくなりますが、RESIN SPACEはとことんこの作業に時間を使います。
レジンの透明度が確立した時、輝くのはこのような部分なんですから!

木の美しさが大好きすぎる代表デザイナーと、木を愛するRESIN SPACE製作チームで進めていきます。

自然の動きを大事にしながら、自然のデメリットを抑えながら、レジンとの組み合わせでなるべくデメリットが発生しないように、10年以上木のプロとしての経験と、5年以上のレジンのプロの経験、製作数200枚以上製作してきた経験を掛け合わせ製作を指示・進めていきます。

その後はレジンの流し込みです。動画はInstagramで紹介してます。
最後にリンクを張っておきますので、そちらもご確認ください。

darkⅡクリアに調整し、流し込みます。

RESIN SPACEではアクリルの大型の板で流し込みをします。
普通はこんな感じで大型のものでもコンパネでプールの用な木枠を作るのですが、

RESIN SPACEでは製作数も多く、オーダーでの微調節が多く、効率化を求めてこのようにしております。
コンパネ代も高くなっているので無駄なコストもかけずに済んでおります。

また白い板の上での作業なので小さなゴミにも気が付きますので一石3鳥くらいです。
国内ではこの方法は見たことないですね。
海外の私が尊敬るるブランドはこの方法が多い気がします。

どちらでもいいのですが、私は少しでも良いモノが作れるのなら、新たなチャレンジもどんどんしていきます。

流し込みの方法もこだわります。

この木のぷつぷつ分かりますか?
これは中央に流したレジンを木が吸い、道管を伝い天板面に出ている証拠です。
木がまだ地面に生えている時、水を吸い上げる道管にレジンが入っているんです。

こんなところまでレジンが入っているなら、剥離リスクはほぼ無いですね。
これをするとレジンの使用量が多くなりますが、
工程をしっかり考えることで、レジンのデメリットをしっかり抑えていきます。

カッコよくすることも重要ですが、カッコよさを継続させるのも重要です。
web上では書いていない部分でも、良いモノを製作する為にとことんこだわります。

ここから1週間、状態を観察しながら、ゆっくりしっかり硬化してもらいます。
気泡が止まるまでは数時間おきに継続して観察・操作していきます。
自宅から徒歩圏内にレジン流し込み用の倉庫があるので寝る前も早朝にも観察します。

そうやって時間をかけて硬化させたら剥離させます。

完璧です!

数枚同時に研磨します。

大型の研磨機できれいな平面を出していきます。
大型の研磨機で削ると数mm削るので、内部から更にレジンが入りきらなかった割れや節が出てきます。
そこにも確実に追加でレジンを入れます。


※写真撮り忘れたので、別のものです。

今回は乾燥時の内部の割れが強かったので、2回レジンを追加で入れております。
これだけでも多くの時間を要します。
正直一瞬で硬化する瞬間接着剤もあるんです。ですがこれを使うと透明度はなくなります。
コスト=労力・時間 をかけないようにするにはこのような簡易的な方法を選択するしかないです。

ですが、お客様が使用中にふと気が付く節が透明なのか透明じゃないのかは大きな違いです。
RESIN SPACEはお客様がふと気が付く部分も透明で、木の美しさを感じていただきたいので、この工程で数日置いてより良くしていきます。

そしてそこから研磨です。
荒いモノから研磨し続けます。

少しずつ

少しずつ

時間はかかりますが、確実な研磨作業のもと作業を進めていきます。
荒い傷から少しずつ細かい傷へと変えていきます。

ここまでくると傷といっていいのかわからなレベルの研磨度合いになります。
RESIN SPACEではこの研磨は15の工程を経てツルツルのレジンに仕上げます。
この間前の傷が少しでも残った状態で次に進めはまた前からやり直しです。

次で気が付けばいいですが、気が付くのは5つ進んだ時に気が付くんです。
研磨は本当に大変です。

代表デザイナーとしてやっている私も研磨はしますが、せっかちな性格からすぐ次に進んで研磨残りで戻ることが多いです。
その点、製作の代表職人は研磨残りが一切なく、完璧な仕上がりを常にカタチにします。
真面目でコツコツ進めてくれます。
その製作代表が、製作チームを引っ張ってくれるので安心して任せられます。

研磨途中にはこのような気泡の跡が出てきます。
木とレジンを組み合わせるモノなので、レジン部分に気泡がある状態で硬化はどうしても起こります。
研磨中にこの様な部分が出てくることもしばしばあります。

天板面の気泡や

側面の気泡。
どうしても発生しますが、ここは必ず透明度のあるレジンで補修します。

この様な部分があれば、研磨ある程度の研磨度合いになった時にすべて埋めていきます。
トヨタ式と同じで、工程の途中でも中断してレジンで補修します。
通常の一枚板であったり、レジンテーブルも数枚同時に作業を進めるからこそ踏める工程です。

細かなこだわりだらけです。

このシルエットカッコいいです!

この部分を側面に持ってくるのも、お客様と念入りに打ち合わせしました。

「木裏のダメージの弱い部分は削りますので、上は木・下はレジンになります」
倉庫見学時にお伝えしたことが、頭でイメージしたデザインと完璧に同じです。

更にデザイン確認時にカットすることで見えた部分もカッコよく仕上げました。

想像を超えるカッコよさです。
こういった部分がいいんですよ~~!テーブルとして使うとき、側面の印象大きいですからね!

ですがこういう部分は意外ときれいにするのは難しいんです。
木から出る気泡は上に抜けるので、上に木があると気泡だらけになりやすいんです。
この上の写真のような部分が気泡だらけだとイヤですよね。

意外とこういう部分に大きな気泡で残りやすいんです。
完全な裏は気泡が残りますが、そういった部分は見えない部分なので良いと思います。
ですがこの様に側面はすごくよく見えますので、きれいに気泡を抜くのが難しいんですよね。

新しく入った製作担当には「そんなことまで考えながらやってるんですか?」といわれました。
そんなことまでやるんです!
お客様に「カッコイイ」と思っていただくためには、徹底的に理想を求め続けます。

その様なこだわりのもと完成し、納品させていただきました。

何も言うことありません。
本気でカッコイイです。

手前にあたる部分は想像を絶する美しさです。
当初倉庫見学時では全体的なデザインが理由で、手前と奥を反対向きにする予定でした。
ですが、写真手前側の表情がカッコよすぎて設置時に反転。

お客様も私も「こっちでしょ!」と、側面の美しさを理由にこの向きにしております。

木目もレジンも最高!
お客様からも非常に嬉しいご感想いただきました。

〈T様〉
ネットで5・6店舗ほど、googleに出てくるところは全てチェック・比較しました。
RESIN SPACEさんはブログで様々な実験や検証をして信頼感があり、
倉庫の木の量や美しい一枚板の選択肢が多く魅力がダントツのブランドでした。
正直他社は比較レベルにも達していないと感じるほどでした。

倉庫見学はすごく楽しくて、大きな木を見れてFujiwaraさんの木の説明も面白く、観光プラスで楽しめました。
木の歴史や特徴を知れ、その知識をもとに使用したい木もすぐに決まりました。

Fujiwaraさんの提案してくれたデザインは正直ドンズバリでした!
始めのイメージでは木が両サイド、黒めくらいのイメージだけでしたが、出してくれた木が最高過ぎで、そしてすぐに出してくれたデザインも最高過ぎました。素人ではここまではできないというのが正直な感想です。

完成したものを見ても木とレジンのバランスが最高です。
側面の美しさもすごくよく、左奥の小さい木があることで流れを感じます。これがあると無いとでは全く異なる印象になりそうで、それを提案して頂いてよかったです。

細かいイボイボではなく凸凹した木を選んで、こんな変わったカタチにしてくれて本当に想像以上というか、想像もしていないカタチになりました。細かい木の表情も素敵ですが、Fujiwaraさんの

『アンバランスなバランスを自然でデザイン』してくれ、最高に幸せです。

引っ越ししてもこいつとはずっと一緒に過ごしたいです。
世界で最高のテーブルを本当にありがとうございました。

 

もうメチャクチャ嬉しいお言葉のオンパレードでした。
若いのにすごい魅力のある方で、そのような方へレジンテーブル製作させていただけ、非常に楽しい時間を過ごさせていただきました。

これからもRESIN SPACEはどんどん進化していきます。
近日中に、よりお客様にとって有益なラインナップをご紹介させていただきます。

定期的にwebやInstagramをご覧いただければ幸いです。
よろしくお願いします。