今回ご紹介するレジンベンチがこちら!
世界初の立体的なベンチです。
国内だけではなく、世界的にも類を見ないサイズ感!
これだけのレジンを立体的に製作した作品は、世界の作品を常にチェックしているデザイナーでも見たことはないアート作品です。
天然木の無垢材オークを使用してのレジンベンチです。
この作品の製作工程、お客様のご感想をご紹介させていただきますので是非最後までご覧ください。
レジンベンチの難易度MAXの流し込み
今回の大型かつ立体的なレジンベンチは正直非常に難易度が高いです。
レジンは厚みが増すほどに熱反応が活発になり、ある一定度温度を超えると熱暴走というレジンの硬化反応が異常なほど促進され、
レジン温度80度以上!沸騰!一瞬で硬化!という最悪の結果を引き起こします。
逆に安牌をとれば一段40mm程ですので全部の段で流し込み硬化をくりかえすことは問題なく、誰でも思いつくことです。
ですがそれだけの積層を実施すれば仕上がりのベンチはミルフィーユの様に積層のラインだらけになります。
完成時のレジンベンチを見ても積層感なんて感じられないようRESIN SPACEデザイナーならではの考え方で流し込み実施していきます。
レジンは立方体用のレジンの色味に調整します。
通常の40mm前後のレジンテーブルとこの立方体のレジンの色味が同じわけがありません。
納品場所の図面を確認し、お客様がどのような動線でこのレジンベンチをみて、まずはどの角度でこの作品を見るのか。
そのあとこの作品の段差をみて、座りに来るときの目線の移動を考慮しながら色を決めます。
どの角度の色味を優先するのか、上記写真の様な角度ではブルーが深くなり奥に行くにつれて段差が見えあなくなるよう、色を調整します。
レジンの色調整ばかりしているので、この色の塗料をこれだけ入れれば抜け感がなくなる。
裏がレジンなのか、木材なのかで違うが、それぞれのノウハウがつまり、その色味を意識しながら色味を調整しました。
色の調整には様々な状況を想定して色を確定させました。
そこからは流し込みです。
立体的な流し込みをコンパネではきれいなレジンを実現できないのでアクリルを使用します。
多分世界のレジン作家の中でも一番アクリルを多用している者だと思います。
アクリル業者をフル活用です。
どんどん流し込みしていきます。
作業した時期は暑い時期なのですが、エアコンガンガン過ぎて寒くて長袖です。
使用したレジン量は180kg overです。
もちろん大豆の油由来のecopoxyを使用しての製作です。
明るい空間になるとこのように非常にきれいな青に見えます。
鮮やかなブルー!
まるで日中の10mほどの遺跡でダイビングしているようです!
デザイナーのFujiwaraは元40m潜水するようなダイバーでもありましたので、様々な海を潜っていますので青の質も高いですよ!
レジンの流し込みの詳細は下記リンクよりご覧ください。
機械に通らず、すべて手作業の製作
硬化も最終工程まで綺麗に完了しました。
レジン200kg弱、木材80kgの超重量作品です。
アクリル板を剥がしても綺麗に仕上がっております。
300kgの作品は2人でも動かすことは困難です。
気をつけて流し込み棟から工場まで気をつけて運びます。
このような立方体は一枚板の研磨機には入らないんです。
厚みの上限が大体15mm前後なので40cmほどの厚みのあるこのレジンベンチは完全に不可能!
手作業で進めます。
この後々の研磨作業の難易度も考慮しながら、レジン流し込みでも無駄のない流し込み実施しております。
ここからは普段は中間工程のベルとダンダーで、ガリガリ削りながら手作業で面を出しながらRを出していきます。
こまめに平面の出しを確認しながら、Rのラインを確認しながら作業進めます。
簡単に言いますが、非常に難しい作業です。
ベルとサンダーひとつでRを形成していくのですからね!
RESIN SPAEでは過去の木工加工の技術力を活かして、このような困難性の高い作品も製作可能です。
この作品の製作の時、写真の新人職人が入ったんです。
デザイナーの私がスカウトしてRESIN SPACEチームへ入っていただき、今では製作チームの中心人物です。
初の製作から輝くものがありました。
天板面の研磨も全てベルとサンダーで実施します。
荒いベルとサンダーの番手で実施しても非常に時間がかかります。
こんな感じで、ずーーーーと研磨します。
この作業、私の想定を遥かに超える時間がかかりました。
その理由は、ベルとサンダーで平面を出すため、平面の確認作業に非常に時間を使いました。
常に研磨レベルを均一にしながら、定期的な定規でのレベル確認。
確認したら研磨。大きな段差が発生したら修正困難なので、慎重かつ大胆に作業続けます。
一発目の作品がこのような難易度の高い作品で、新人君も引いていました(笑)
時間はかかりましたが、完璧な面が出ましたのであとは研磨作業です。
面出しに比べれば一瞬と思えるほど少ない時間ですが、これだけでも実は大変です。
不規則に研磨することで、広い面でもムラのないレジンの表面に仕上がります。
竜の鱗のような研磨ラインを残しながら研磨を続けます。
表も側面も全て同様に綺麗に仕上げます。
多くの製作を並行して手がける中、この作品は群を抜いて時間がかかりました。
他の予定が入っていない新人が来てくれ、かつ新人の高いセンスのおかげで綺麗に仕上がりました!
重要な部分は私が実施しましたので、全ての仕上がりは完璧です。
直線的なライン、Rのライン、角のライン、この角のラインが予想以上に見た目の認識に影響されるので、
ラインや面の仕上げをより重要視して仕上げました。
このあと、仕上げの工程を踏んで、レジン部分の完成です。
完璧!
完璧な角!
完璧なR!
一切の妥協なく、完璧に仕上がりました。
過去トップクラスに難易度の高いレジンの流し込み、制作になりました。
この後ガラス塗装実施して完成です。
完成したレジンベンチ
完成し、倉庫でチェックを含め撮影しました。
この段階で担当者の方が作品の完成度チェックに来ていただきました。
全体の仕上がり完璧です。
ブルーの奥行き感も、段でブルーの層が増すごとにブルー感が強くなります。
この作品は川のイメージなので、緑がかった印象の色にしております。
今回のオーク材は黄色の色素の影響がある色です。
その木の色味の影響がある上層、木の影響が少なくなる深い部分でブルーの印象の感じが変わってきます。
CMYKという色素を常に考えながらレジン調整しますので、より美しいレジンを実現させています。
お客様のより高いレベルの満足度を実現するために、RESIN SPACEにお任せください。
Rの局面も完璧です。
一切曲面のムラなく、完璧な曲線を描いています。
直線のラインも完璧!
レジン側面も
木材側の側面も完璧!
角からみるレジンの様子もすごく美しいです。
川の断層をイメージしたレジンベンチ!
大型の施設への納品ですので、担当者の方が事前チェックであまりの美しさに驚いていました!
「こんな感じの仕上がりですが大丈夫ですかね?」
「この仕上がりでOK出さない人いないんじゃないですか?完璧です!」
そう言っていただけるほど最高の仕上がりにて完成しました。
その後300kgほどのレジンベンチ納品させていただきました。
納品写真とお客様のご感想
納品時設置写真を撮影させていただき、担当者の方・設置補助していただいた方のご感想いただきましたのでご紹介させていただきます。
掲載許可もいただき誠にありがとうございます。
広い空間にポツンとありながら、圧倒的な存在感が美しい
何もかもが最高のベンチに仕上がりました。
<T様>
この度はとても美しいレジンベンチの製作ありがとうございます。
このベンチの話が出た時、無理だろうなと思いながらRESIN SPACEさんにご相談させていただき、まさかここまでの仕上がりになるとは思ってもいませんでした。
静岡県の某施設のため、この土地の重要な川をイメージしたアート作品を製作することとなり
正に川をイメージできる色の感じ、レジンの透明度と完璧です。
Fujiwaraさんに色や透明度を決定した考えを聞き、このレジンが実現するために深い考察のもと、レジン調整をしていただいたそうで、さすがだなの一言です。
ここまでの仕上がりなら、必ず施設の方も満足すると思います。
また何かありましたら相談させていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
こんな素敵な空間へのアート作品をRESIN SPACEにご依頼いただき、誠にありがとうございます。
このような立体的な作品は日本国内にはありませんので、国内初の立体的なレジンベンチです。
世界的にもここまでの立体的なものはないので、世界初?世界最大級のレジンベンチです。
その分難易度もMAXでしたが、私自身も納得するクオリティーに仕上がりました。
この度は非常に良い経験をさせていただき誠にありがとうございます。
RESIN SPACEはあなたの創りたいを実現します。
設計段階から的確なアドバイスさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。