本日はOceanレジンテーブルの製作工程をご紹介いたします。
本日ご紹介のレジンテーブルはレジンテーブル×波の「Oceanレジンテーブル」!!
レジンテーブルの技術とOceanアートという波を掛け合わせたレジンテーブルです。
まだ日本では納品事例はほとんどなく、これはすごい!と思う納品事例は見たことがありません。
そんな納品事例が全くない、新たな新たなジャンルのテーブルへのお問合せを頂き、倉庫見学頂きました。
サイズ・一枚板のご希望をお聞きし、多くの一枚板をご提案。
気に入って頂いた一枚板はこちら!
波演出には最適の一枚板凹凸があり、海岸線の様な動きがある動きがたまりません。
ご希望の幅900mmに対して丁度良い幅感も、最高です。
この一枚板を使用して打ち合わせ進めていきました。
ご家族のご希望は、「木材×レジン×砂×波×オブジェ」
ワクワクを詰め込んだ一枚です。
砂やオブジェを持ち込み頂き打ち合わせさせていただきました。
砂は悩みもせず配置決定!砂を配置するにはベストすぎる一枚板でした。
木材の美しさを伝えるのになんでもやりすぎは厳禁!
砂も少なすぎず多すぎず、適度な配分にて決定しました。
そして入れたいオブジェはこれです!!
「ついに来たか!!」という感想でした!
海外ではスターウォーズのオブジェなどを入れている会社がありますが、世界的に見てもほぼありません。
そんな世界規模でも事例が少ない製作をさせていただけるなんて感無量です!
お子さんがこ「このイルカとサメはこうしたい!」
「鳥居はこの辺~」
「魚はここ~」
と楽しんで配置、オーダーしていただきました。
このサイズで多くの工程のあるレジンテーブルですので決して安価ではありません。
ですがお子さんのイメージを遮らず、自由に決めさせてあげる。
私が子供だったら最高にワクワクしますね!
旦那さんも奥様も楽しんでいただきながらテーブルをオーダーいただき、素敵すぎるご家族でした
そのような倉庫での打ち合わせを経て、納期に合わせて製作開始しました。
まずは一枚板の研磨。
裏表の面を出し、一枚板を整えます。同時にデザインの再確認
一枚板の変面だしにより当然一枚板の表情は変わりますので、再度デザインは詳細にチェックします。
ちょっとした配置のズレ、側面の見せ方で非常に見え方が変わります。
RESI SPACEが納品したお客様は
「側面のカッコよさがすごいですね!」
とよくおっしゃります。
側面の美しさは誰よりも意識している点で、私が最も得意とする点です。
上から見た面も重要ですが、使用するときは側面もすごくよく目につき、天板面から側面にかけてが重要なんです。
Oceanレジンテーブルの場合は側面のレジン量が多くなるため、側面の木の美しさの演出がしずらいですが、可能な限り気にしたデザインにしていきます。
こんな耳の美しさも抜群です。
この動きの最高すぎます。
リアス式海岸の様な動き!自然の力に感謝です。
このくびれた耳には杢の凹凸がしっかり出ています。
こういう部分がきれいになるんです。
多くのレジンテーブル製作しているからこそ、一枚板それぞれの魅力が分かります。
なのでその美しさをどこに配置するのか、どう見せるのかを考えることができます。
レジンテーブルの前に私は木のプロです。
一枚板製作を多数経験してきた過去があるからこそできる作業かなと思います。
さてそこから型枠に収め作業進めていきます。
石を入れるとなると、製作工程的に守らなければならない点が多く、工程が一気に増えます。
まずは一枚板の下部にうっすらレジンの層を作ります。
石は面出しの時に刃物を傷つけるので必須の工程です。
そこに砂を入れていきます。
実際の海を見て石の大きさはこう変わっていくんだな~
と、サーフィン時いやというほど見てきましたので、海の表情はおまかせください!
石の大きさを2種類使い分けながらより美しくしていきます。
こんな感じです。
写真では分かりずらいですが石の切れ目の部分、非常にこだわりました!
普通の海ではテーブルの様に底がないなんてありえないですよ!
ありえない中で、より自然の海に近づける様、最大限の美しさを求めました。
後の波でだいぶ隠れる部分ですが、重要です。
これは、ご注文いただいてから多くのテストを経て感じた部分です。
どんなものも自然の美しさにはかないませんので、その美しさをしっかり再現していきます。
分かりずらいですがこんな感じに砂の配置が完了しました。
次はレジンです。
Oceanレジンテーブルではブルーの層・波の層・クリアの層と分かれます。
カラーの層が薄くなるため通常より濃いめの設定にします。
これだけ見ると大丈夫か・・・
と思いますが、すべて確認しながら色調整進めていきます。
基本設定の中で海演出のブルーは4色あり、その中間を含め7色がのパターンを設定しております。
お客さまと打ち合わせを基準に、その一枚板や配置、光の入り具合に応じて若干色の調整をしていきます。
ブルー流し終わりはこんな感じです。
キレイ!狙った通りの深みの演出!
砂場の実際の海の様な美しさを演出できております。
もうここで止めていいのでは?
と思うほどこの段階で美しいです。
ブルー系レジンと砂の相性抜群です!
この組み合わせのカッコよさに気付かせていただいたお客様に感謝しかありません。
ですがこの段階では浅瀬のsimodaブルー一色。
そこからもう2色挟みレジンの横のグラデーションを作っていきます。
これをやることで一気に全体のバランス・デザイン性が上がり、波の演出の魅力が倍増します。
どうですか?
硬化時には非常に綺麗なグラデーションでまとまります。
ですがこの横のグラデーションは非常にシビアです。
時間管理が重要で、硬化時間が長すぎるとすべてが一色に統一されるほど馴染み、2色が混ざる時間が短いとくっきりした境目に。
これも全て多くのテストと経験値があってこそのクオリティーです。
どこもやれていないのがその難易度を物語っているのではないでしょうか?
こんな感じで流しこみ完了しました。
さぁ!ここからが勝負です。
このオブジェたちを配置していきます。
レジン硬化後にこの魚を配置すると、上記写真の様に後乗せ感がすごい。
水面の上に飛空術の様に浮いてしまう。
かといってブルーのレジン内に入れてしまうと波の演出により完全に隠れてしまう。
それはそれでよいと思いますが、ご家族との話ではそれは違う。
体は表に出ているが、ひれなどは水中に隠れて自然な感じ。
そこがいいものの、硬化していないと沈んでしまう。
丁度よいのは一番困難なんです。
まずは最終の仕上がりご覧下さい。
いるかも魚も、泳いでいるかのように自然にかつかわいらしく配置できました。
この状態で完全硬化しています。
さぁ!この硬化どのようにしたでしょうか?
正解はこちら!
イルカも魚も丁度良いところで吊って硬化させました。
この配置調整すごく時間かかりました。
こんなもんかと思うかもしれませんが、ここは大体でいいでしょ?
とやり過ごす製作者は多いともいます。
こんな細かなところも最終の仕上がりをイメージするとすごく重要です。
イルカの水面からの出方重要ですよね?
そんな細かな部分も気になってしまう性格ですので、細かい部分もこだわっていきます。
鳥居もお預かりしたものはバリが残ってましたのでそこもしっかり取ります。
学生時代ジオラマばかり作っていた時間がここで役に立つなんて・・・
エイも鳥居も配置完了しました。
そんなこんなで楽しそうな魚を配置完了しました!
家もばっちりです。
後々のことも考えて、細かなところを含めて完了しました。
簡単に説明しましたが、一つ一つ工程を考えると非常に多くの工程をふみました。
レジンは硬化に時間がかかるので、一工程で数日放置が必要なので時間がかかります。
RESIN SPACEは多くの製作物を同時進行させるためここまで丁寧に作業を進めることができるのです。
そのような工程を踏み、波前のベースが完成しました。
波も「レジン×砂×波」はラインの取り方を考えなければならないのでテストいろいろし、事前にサンプル完成させました。
砂と波の相性もばっちり確定しました。
キレイです!こんなレジンテーブル人気出るんじゃないですか?
さぁここからが本番です。
本製作のレジンテーブルに波施工していきます。
完了した写真がこちら!
プライベートビーチ感が抜群です。
イルカたちも
砂への波も
全てばっちりです。
いるかも躍動感のある演出させていただきました。
ここからクリアのレジンを流し、研磨していきます。
このようなアート性の高いテーブルでも、RESIN SPACEの技術を入れていきます。
レジンテーブルには木材×レジンの欠点があります。
木材にレジンを流すと木材から気泡がずっと出続けます。
気泡がないレジンテーブルの方がいいですよね?
そのためレジンで目止めとして木材表面を一度塗ってしまうという方法があります。
それで表面だけ硬化させれば、本レジン流し込み時に気泡が出ることはありません。
このような木材の部分にレジンを一度塗るんです。
ですが気泡が出ないということはレジンが木材の内部まで浸透していないということです。
表面に塗った部分のみ染み込む程度です。
そうするとどんなことが起こるでしょうか?
それは一枚板は収縮するということを考えれば分かります。
一枚板はいくら乾燥をがっちりさせても年間を通し収縮する。レジンは収縮しない。
その差が一枚板とレジンの剥離を発生させます。
納品時綺麗で納品完了までを求めれば私もこのようにします。
ですが、私たちが製作しているのは数十年使用する一生モノのテーブルです。
そのためには剥離リスクはとことん防ぎたい。
そのためRESIN SPACEでは目止めは基本的にはしません。
目止めせずに流せば気泡が出続けます。
この暑い時期は硬化時間も短くなるので普通なら気泡が出たまま硬化します。
ですが、RESIN SPACEでは一枚板から気泡を出きるまでレジンの硬化タイミングを長くしてあげ気泡を防ぎます。
徹底した温度管理が可能だからできることです。
それでもこの方法を取ればどうしても気泡が少しは入る場合があります。
それでも長期で美しいレジンテーブルの為私たちはこの工程を重要項目として実施していきます。
どちらが良い悪いはなく、何を大事にしていくか。
RESIN SPACEの確固とした思いは崩さず、多くの製作をこなしていきます。
これからこのようなRESIN SPACEにしかできないOceanレジンテーブルどんどん製作していきます。
異常なほどお問い合わせ、ご成約頂いておりますのでレジンテーブルご検討の方は是非早めにご連絡ください。
随時生産能力向上のために人員増員しても、その枠もすぐに埋まります。
現状で年内は厳しそうですので、気になる方は早めにご連絡ください。
また、今度詳細連絡しますが沼津市のふるさと納税にも採用される予定です。
地域の役に立てる様、もっともっと魅力ある事業に成長させていきたいと思います。
まだまだ頑張っていきます!!