本日はポプラ×sinkaiブルーレジンテーブルの製作の様子をご紹介します。
数か月前、川の見える別荘に置くレジンテーブルとしてオーダーいただいたのがこちら!
ワイルドな一枚板を選んでいただきました。
動きが激しく荒々しい一枚板!
このような荒い一枚板へ濃いブルーで合わせていきます。
奥の濃い色味がこの度の色味のsinkaiブルーなのですが、
「深い色味かつ木の表情を感じ、かつ透明度を確保する。」
という色味のご希望です。
簡単な色の調整ではないですが、絶妙な調整にて仕上げてまいります。
まずは木工作業から。
荒々しい一枚板をまずは平面出しをします。
乾燥時の表面の汚れなどが全て綺麗になった状態です。
この様にこのままでは決して使用できない、この荒さ、ワイルドさがたまらなくカッコイイです!
この木がどういう丸太だったのか、簡単には想像できないのがまたたまりませんね!!
型枠で詳細デザインの最終確認します。
オーダー時にも確認はしますが、数mmの細かな微調整、面が出てからの細かい確認などはこの段階で微調節させていただきます。
オーダーいただいた場合、この最終調整だけはご了承ください。
この作業が側面の見え方を左右する大事な時間になります。
このサイズにこの一枚板ありと言わんばかりの、最高の一枚板です。
お客様のご希望サイズにピッタリ合う、正に一期一会の出会いです。
側面に絶妙なレジンを入れられるこの部分、いいです!
全てが完全な木材になるのと、この側面にレジンを少し入れられるデザインでは完成時、全く違うんです。
短辺方向もいいラインにしております。
耳のエンドの部分を入れることで、天板面から見たらレジン、側面から見たら下の方に木の表情があり、そのような部分が美しさの演出では大事なんです。
そういう細かな部分をたくさん考慮し、この一枚板の魅力を最大限に引き出してあげられるカットライン、デザインを考えつくします。
オーダー時にほぼ決定しますが、普段からこんなことばっかりやっているので、倉庫見学時でも一瞬の判断が可能なんです!!
その後耳を綺麗に整え、レジン流し込みの準備をします。
一枚板を型枠内に納めます。
RESIN SPACEではオーダーが基本かつ、ほとんどが大型の為、国内では多分唯一のアクリル板の上でレジンを流しこむ形式をとっております。
このような形でも手間はすごく多いので時間的なメリットはありませんが、ごみも分かりやすくよりきれいな流し込みを実現できております。
木のカスがぽろっとしただけで、大きなストレスになるほど綺麗な白い作業台です。
流しこみ前は台の上も、作業室全体も必ず掃除してからです。
そんな空間であれば木も喜んでいます。
丁寧な木工作業を実施しているから耳も綺麗に自然のままの表情が残ってます。
適当に木への愛がない加工をすれば耳もがっつりと研磨を入れるでしょう。
使い勝手に影響する一枚板ならしょうがないですが、レジン内に閉じ込める部分ですので、私はとことん自然の表情を大事に仕上げます。
なので一つ一つの木目のストーリーを感じられるんです。
木目と耳は密接につながっているので、レジンテーブルにとってはとても大事な部分です。
ダメージの部分も研磨しながらも綺麗に仕上げてあげます。
正直このようにワイルドに仕上げるのは非常に手間がかかります。
大事なのでもう一度言います。強く研磨するより、研磨が少ないワイルドな仕上げの方がより手間・時間がかかります。
自然の表情を残すということは、自然の表情を殺さないように、取り除くべきところを取り除きます。
取らなすぎは後々の剥離に繋がる部分なので樹皮などはしっかり取り除き
取りすぎは木の表情が死んでしまうので木本体は傷つけないようにします。
そんな絶妙な作業が木の魅力を引き立たせてくれます。
こんな部分
こんな部分も普通ではない魅力です。
デザイン時に重要視した部分もばっちりです。
全てが完璧な作業です。
流しこみの準備が出来たらレジンを調整していきます。
ブルーのレジンでも、レジン自体は完全なクリアです。
レジンは2液性のモノで、A剤とB剤を撹拌していきます。
クリアで混ぜてそのまま着色しても良いですが、撹拌不足があるとモヤっとしてきます。
硬化温度や硬化時にどうしてもうっすら発生する場合がありますが、そういう点をとことん防ぐため着色の場合でも一度クリアで綺麗な状態まで持ってきます。
この様に綺麗なクリアにしてから色の調整です。
過去数百枚製作してきた色調整ノートのレシピを確認しながら色を出していきます。
大胆にかつ繊細に、この色の調整はやって分かりますがセンスです。
全てのテーブルで全く同じ色では同じ色に見えません。
厚さ・木材間隔・光の入り方・床の色とレジンの色味の変化する要素は多数あります。
その一例がこちらです。
同じ色のレジンを厚みが少し異なるだけでこの色の差が出ます。
そのため、多くの要素を勘案しながら時間をかけて調整していきます。
難しいですが、考えた分だけデザインに直結する要素で好きな作業の一つです。
RESIN SPACEでは必ずお客様と打ち合わせしたデザイナーが、レジンの色の調整をします。
全てメモに取り、色の調整に反映しますので、細かなニュアンスもしっかり伝えてくださいね!
そうやって調整したレジンがこちら!
この要領では真っ暗です。
さてこのレジンを流しこんでいきます。
特に流しこみにコツはありません。
you tubeで流しこみは気泡を立てないように超絶ゆっくりと~~~
って動画ありましたが、流し込みで発生する気泡は大きいものですぐに消えます。
そうじゃない細かな気泡を抜くのが大事で、流し込みは関係ありません。
こういう節やダメージ部分から出てくる気泡こそが厄介です。
永遠にポコポコ出てきますので、秘密の調整をして抜ききります。
今回は2層で流しこみます。
2層に分けることでとてつもない美しさを演出できるんです。
こだわった一枚板を、お客様と一緒にデザインした一枚板の魅力をより引き立てるレジンへ調整し、表現していきます。
積層時はしっかりと研磨して密着度を上げる必要があります。
こういう完成しちゃえば見えない作業をしっかりやる必要があります。
RESIN SPACEではクオリティーは最重要項目ですので徹底していきます。
硬化直前木の穴からレジンが出てきました。
木がレジンを吸って膨張して穴にいたレジンが押し出されて滝の様になっていました。
木が膨張するほどレジンをしっかり吸わせているから起きる現象です。
よく見ていただくと流し込み当初は耳のシミの高さ、そこから木がレジンを吸い硬化時のラインになります。
使用するレジン量は多くなりますが、後々のリスクを抑えるためにはこの方法を取ります。
そして上層の流し込み実施で完了です。
打ち合わせ時は上層のレジンも指定いただけます。
ですがここは難しいので、私からしっかりご案内しますね。
そこから1週間前後・・・・・
硬化完了し型枠から外します。
最っっっ高にカッコイイ色です。
深いブルーでシブい色です。
耳の見え方も理想通り完璧です。
このレジンテーブルを大型の研磨機にかけていきます。
何度も何度も時間をかけて厚みを残しながら綺麗にします。
大型研磨の機械は完全な平面を出すには必須ですね。
創造通り完璧なデザイン・クオリティーに仕上がっております。
この様に大型の研磨機に通すとレジンが入り込まなかった表面の節が出てきます。
このような場所にもしっかりレジンを入れます。
使い勝手に直結するとこであるので必須の作業です。
完璧な作業を実施してこそ最高のクオリティーになります。
少し大きめの節穴がちゃんとレジンなのか、他の樹脂で埋まるのかは仕上がりに差が出ます。
RESIN SPACEのレジンテーブルは決して安価ではありませんが、徹底的なクオリティーを求めた工程と作業量を実施しております。デザインセンスから、準備する一枚板から、使用するレジンからありとあらゆるクオリティーにかかわる妥協は一切致しません。
その結果、RESIN SPACEの作品でのクレームは一切ございません。
逆に他の店舗で購入したお客様が、あそこで買ってこんんな感じで納品された。
こんなことが起きた!けどこれは普通なの?詳しそうだから正直なところを教えて!
と連絡がたまにきます。
木とレジンという異なる素材、繊細な素材だからこそ、いろいろなデメリットが起こりえます。
ですが、しっかりとした対策、それぞれの特徴をしっかり把握する知識、そのクオリティーを常に継続する真面目さや仕組み、などなど大事な要素を重ねることで良い作品を生みます。
妥協のない最高の美しさを目指してこの後も丁寧にチームで作業進めていきます。
次回はホテル納品の、ウォールナット×ブルーシャインの紹介します。
本物の美しさと、安心感のあるクオリテーのレジンテーブルをお届けしますので、是非お問い合わせください。
レジンテーブルご検討中の方はそのままお問合せタップし、必要事項ご記入下さい。