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カエデレジンテーブルの製作のこだわり!

久しぶりのアップとなってしまいました。
最近は製作の忙しさ、またwebの改修等多くの作業しておりブログでの紹介内容が溜まってしまいました。

内容が溜まっておりますので、一つ一つですがお客様への製作の様子を詳しく解説させていただきます。

長いかもしれませんが、私の考えを見ていただきながら読み進めて頂ければ幸いです。

さて本日ご紹介するのはこちらのカエデレジンテーブル。

川の流れをイメージさせるリバーテーブルのデザインの型ではありますが、荒々しい一枚板を使用した最高にかっこいいデザインです。
シンプルな片耳の木材で川の流れを演出するのではなく、絶妙な幅感の一枚板を準備し、お客様のご希望のサイズに合わせてご提案、調整させていただいたからのこデザインで製作できております。

ただレジンテーブル。ただのリバーテーブルなんかではなく、木の魅力を最大限に表現してあげるレジンテーブルです。

お客様と倉庫でデザインした、お客様と一緒に作り上げてきたレジンテーブルです。

2800×1000mmという大型のデザインですが5つ以上の選択肢をご提案しながら、好きな一枚板のチョイス、その一枚板の好きな部分をどうデザインするのか、一枚板を見ながらご相談させていただきました。

こういうとあそこはお客様任せですよとか他社で言われていそうなのですが、ほとんどイメージを持っていないお客様に倉庫に来ていただき、ご満足いただけるデザインでその場で最終決定いただけるのはお客様任せではできません。

他社では倉庫に来ていただいたとしても、ご希望を伺って後日提案しますねというところが多いとききますが、RESIN SPACEでは倉庫に来ていただいたその場で多数の一枚板を見ていただきながら、お客様それそれのご希望の最高のデザインまで仕上げます。

事務処理は非常に苦手ですが、レジンテーブルのデザインは一枚板を見れば、ご希望のデザインの方向性を聞けばいくつもの案が頭の中に浮かびます。
そんな私のセンスとお客様のセンスを融合させ完成させたデザインです。

見る方向に応じて性格の異なるデザインになります。

特にこの部分の魅力がずば抜けています。
お客様にご提案している段階ではカメのように面が出ていない状態でした。

倉庫の打ち合わせ時にもこのカメの動きの木は厚みがあるため丸みのある部分か、裏面の動きのある部分のどちらかが研磨により消える為どちらを優先したいですか?と確認させていただいております。

お客様のご希望は裏面のこの動き。
あなたは表の丸みと、裏の特徴的な動き、どちらを残したいですか?

悩ましいですが、こいつの性格はこのクワガタのような裏面のシルエットの特徴が大きく、お客様のご希望のレジンの色味ではこの動きが重要なので、お客様の選択に私も賛同させていただきました。
空間を含めて倉庫で私どもにて最終のデザイン調整させていただきます。

ほんの少しの角度、厚みの調整を裏面か表面どちらで調整するのかもデザインの影響があるので、お客様と話をしながらではそこまでは絶対できないため、倉庫で誰にも邪魔されないようにして、その作業時は完全集中させてもらっています。

その後はカットを含めた木工加工です。

一枚板をカットします。
このカットラインもすごく考えて出したラインです、

この側面このきの美しさがしっかり伝わるラインです。

カット前では大してわからない魅力の部分でも、裏を見たり様々な角度から見ることでこの一枚板の魅力を理解しデザインしています。
事前に決めていた黄色いラインから、1.5cmほど移動しています。
そうしているからこそ、この側面の美しさがあるんです。

ここもです。
下からアングル最高です。これが木材のみではわかりませんが、レジンをいれ仕上げることでまた魅力が追加されます。
現状ではなくて、レジンンを入れ、カット完了した時を考慮してのラインです。
完成時にこの部分見ていきましょう!

またこの天板面の空間も何もなしではこの状態です。
ここは空間としても大きく、レジンのデメリットも考慮し木で空間を埋めました。

右のカメの一枚板からカットした部分ですので、統一感があります。
全ての空間を一枚板で収めれば良いわけではないですが、空間を埋めてあげると仕上がり時の魅力が上がります。

この部分も同様です。上から見るとその魅力は伝わりづらいですが、このデザインは側面からの見え方を意識した配置です。

側面から見るとこのようになります。
上からでは分かりづらい良さも、側面の動きを合わせ、側面での流れを演出します。
この流れがよりきの美しさを引き立ててくれるんです。
「これの何がいいの?」

とイメージできない方はぜひ完成時の写真も後日アップするので、RESIN SPACEを追いかけてください。
先ほどの部分では木材の追加配置が魅力になりましたが、次の部分ではどうでしょう?

これは私にとって、悪い配置例です。
これをすることでメリットはあまりなく、木の魅力を見えづらくするだけです。
この部分なら下記のように何もしない方がこの木の魅力が伝わります。

何もしないことの方が大事です。
追加配置でメリットが生まれる、デメリットを抑えられるとき全体のバランスも考慮して実施しているんです。

同じようにここに配置するのはナンセンス。

何もしない方がこいつの魅力を最大限に引きててます。
私の全ての基準は、その木をどうすれば美しく見せられるか、お客様と実際に話して、お客様のご希望を聞いて、お客様のセンスや希望にわせながら、お客様のご希望×最大限の美しさを目指します。

そのため耳の加工にもこだわります。
この木は乾燥時に耳の色が変色しています。
一枚板では特殊な保管をしない限りほぼ起きる現象です。ですがそのままではきの美しさが伝わりづらいので、整えます。

このように木本来の美しさに戻してあげます。

こういった部分もそうです。一枚板とレジンの剥離につながる部分を探すこともできるため、耳の整えは必須です。
他社ではやらない場合、もっと時間のかからない工程を選択する場合がありますが、RESIN SPACEでは木の魅力を最大限に引き立てる選択をします。

効率のみ優先した工程、作業時間の短縮、作品に関わるコスト削減と、作品のクオリティー・お客様の満足度を下げる製作はは絶対にしません。
その分決して安くはないですが、安物買いで後悔する可能性もなく、必ず五万足いただける品質でお届けします。

今度個別で記事を作りますが、他社では酷い製作しているところ本当に多いですよ!
他社で購入したレジンテーブルがひどいことになりご相談されることが多々あるのですが、こんな製作しているのか!
これはお客様に失礼すぎるだろ!と思うレジンテーブルのご相談を意外と多く受けます。

一度加工してしまったものを正しい工法でやり直すことはできないので、その現象が出てから相談いただいても難しいです。
この記事をご覧になったお客様だけでも、必ず信頼できるところで購入してください。
RESIN SPACEではなくても良いので、「ここは大丈夫ですか?」という相談にも乗りますので、お気軽にお問い合わせしてください。

木工加工が終わったらレジンの流し込みの準備に移ります。
クリーンルームにてレジンの流し込みです。

このレジンの流し込みの空間は、各社様々な方法で実施しています。
RESIN SPACEではオーダーが多い為このような方法をとっており、また木の粉がレジン内に入った場合でも気が付きやすくしています。
床はレジンが垂れた跡だらけですが、これが数百枚製作してきた証です。

流し込みの白い板は定期的にきれいに交換していますので、常に良い状態で製作しています。
流し込み前にはしっかり掃除することも、必須作業です。

このようにしっかり押さえて流し込みします。
このような流し込みの写真や製作工程を複数載せているところは自社で製作しています。
逆にwebサイトに全然載せていないところは委託販売の形態の可能性が高いですね。またはその流し込みの空間をのせたら
デメリットが伝わってしまうかのどちらかです

またその載せている空間も見れば、丁寧な仕事をしているかどうかもわかります。
丁寧な空間は、丁寧な仕事につながっています。

購入するときは、必ず、必ず、しっかりチェックしてください。

さて、次の工程のレジンを攪拌していきます。
A材とB材を混ぜていきます。

RESIN SPACEでは大豆の油由来のecopoxyを使用しています。
高価ですが、常にいろんなレジンを触っていますが、こいつが一番です!

今回は濃いブルーがお客様のご希望ですので、ワイルドブルーにて調整していきます。

ワイルドブルーとはブルー系4段階あるうちの3段階目の濃い色味です。
更に今回は木の動きをより美しく感じて頂くために、2層に分けて流し込みします。

まずは下層から、木の耳の部分に目止めという事前のレジンは実施しません。
木の内部までしっかりレジンを吸わせることで、レジンテーブルで発生するリスクの〇〇を軽減することができます。
手っ取り早くきれいに仕上げるなら目止めの実施は有効ですが、
より高いレベルでの完成は目止めを実施しないことです。

目止めを実施しない工法はお客様にとって大きなメリットがありますが、技術力・経験が少ないときれいに完成することができないので難易度が高いんです。
そこはRESIN SPACEのノウハウをすべて詰め込んでお客様の作品製作します。

粘度も管理しながら、流し込みます。
また夏場だろうが冬場だろうが常に重要な温度管理!
サイズや厚みを考えながら、各作品ごとに温度管理を変えて最高の状態で硬化させます。

いい色に仕上がり、下層の流し込み完了です。
半分でこれだけの大量のレジン!
このレジン量で非常に高額なコストがかかっております。

失敗して枠が決壊なんてしたら大事件です。

それにしてもきれいなレジンの色と、木の動きのカッコよさがたまりません。
海の様な深みを演出していきます。

同時に神代杉のコースター製作しています。

RESIN SPACEのコースターは他のコースターとは異なり、100mm角のサイズでも自然の荒々しい動きを感じて頂けるデザインとなり、木材に藻一切妥協しないデザインとしております。

各それぞれに異なった個性を持た一枚板。

素晴らしい動きです。

隕石のレジンテーブルも製作中です。

過去購入いただいたお客様からの追加でのご依頼の作品です。

本物の隕石をスライスしたもの。小型の隕石をちりばめた作品です。
スライス隕石を中央に、半分は円形にくり抜くというかなり難易度の高い製作で、想像以上に時間がかかりますが、良い作品製作できております。

さてカエデレジンテーブルに戻りましょう!
後半の流し込み実施していきます。

上層は絶妙な透明度へ変更しております。
深いブルーに合わせ、違和感ないようかつ木の動きをより感じて頂けるレジンの色に調整しております。

なんでそこまでやるのか?
それはこうすることで、木がよりかっこよくなるんです。
ですがセンスがないとダサくなります。また経験値や思考能力がないと木の魅力を逆につぶします。

木のカッコよさを追い求め、研究し続けた色味で流し込みます。

お客さまご希望の深いブルーのワイルドブルーにて流し込み完了しました。
今回はご自宅用ですが、オフィスや会議室に使用できるような大型です。

その大型レジンテーブルをプレナー・ワイドサンダーに通していきます。

ワイドダンサーに通すことで、完璧な平面にしてきます。

少しづつ、少しづつ、レジンや木材が欠けないように研磨します。
何度も何度も通します。

少しづつ完成形が見えてきましたね!
厚みを確保しながら絶妙な加減で研磨を進めます。

完了しました!
割れもなく、きれいな面で仕上がりました。

ここからは機械作業は終わり、手作業で製作を進めます。

まずはカットです。

綺麗な側面とするために余裕を持った流し込みをしているので、丁寧にカットします。

いいシルエットです!
完璧!
最高にカッコいいです。

ですがまだまだレジン作業が残ります。

木にはどうしても内部に潜む入り皮という樹皮や、木材が弱くなっている部分があります。

ワイドサンダーの研磨により内部の気泡が空間となり出てきます。

その様な部分を透明度がない樹脂で埋めるのではなく、この工程もレジンで硬化させます。
こうすることで、デメリットの部分も透明度がある補修ができますのでメリットに変わります。

この工程を実施するとこれで1日触れなくなるので、安価な販売をしている工場ではこの工程は踏めません。

複数枚を同時並行で製作し、クオリティー優先の販売をしているのでこのような細かい部分にもこだわります。
いや、このような細かな部分にもこだわりたいので、安価販売はしないといった方が良いですね。

ガンガンレジンを吸っていきます。

いい工程で済んでおります。

また先ほどの側面の部分も最高にかっこよく面出しできております。
ここからは製作チームに任せて丁寧な研磨をしてもらいます。
RESIN SPACEの製作チームの技術力はすごいですよ!完璧な仕上がりを実施していきます。

このように徹底的にデザインにもリスクにも向き合い最高のレジンテーブル製作しております。

最近他社で購入したレジンテーブルの補修依頼が増えております。
レジンテーブルが広がり数年経過してきたので、しっかりリスクを考えた製作していないところで購入してしまったものの破損が増えております。
あからさまにひどいものから、あーこれはこの部分の対策不十分からいってしまったんだなと、様々な他社購入の相談を受けます。

本当にレジンテーブルは自然の一枚板と樹脂を掛け合わせるので、他の家具とは違うデメリットが大きく存在します。
しっかり考えて、購入先は決めてください。
近くだから、店舗でたまたま見て、と安易に購入しないでください。

RESIN SPACEでのクレームは報告されておらず、信頼を一番大事に製作販売しております。
他社購入のメンテナンスは難しいので、購入時にしっかり考えていきましょう。

RESIN SPACEはお客様と寄り添った販売をしております。
そんなことでも良いのでお気軽にお問い合わせください。