本日はクラロウォールナットレジンテーブルの倉庫見学から倉庫内での撮影までのご紹介です。
今回のお客様の納品先が4階で、内装が完成したら納品不可となるため、早めに製作し納品させていただいております。
そんな作品がこちら!
dark系では国内最高峰の高級のレジンテーブルです。
見てください!この圧倒的なクラロのかっこよさ!
こんな荒々しい木目のある荒いシルエット(形状)では通常の一枚板テーブルとしては使用できません。
レジンテーブルだからこそのメリットになります。
このようなオーダーのクラロウォールナットレジンテーブルができたか見ていきましょう!
美しいレジンテーブルも初めは倉庫での打ち合わせからです。
愛知県名古屋市から都内への用事の間に時間を確保いただき倉庫見学いただきました。
はじめはブラックウォールナットで荒い動きのデザインで、クリアがいいなというご希望で倉庫見学いただきました。
倉庫ではかなり多くのウォールナットをご提案させていただきましたが、ブラックウォールナットでは少し動きが物足りないとのこと。
そこからクラロウォールナットの私のコレクション達を見ていただき、気に入っていただいたのはこちら!
このメリハリの効いたデザインです。
室内の空間に限りがあるため、細かく寸法や仕様を相談させていただきました。
片側は耳風の側面、反対側はストレートに!
置く空間の長さに余裕はあるが、奥行きに余裕が少ない。
でもキッチンから見える重要な部分は、理想的な耳風のシルエットにしたい。
でも奥の壁側は使い勝手優先でストレートに!
全体的なレジンはクリアにしたいが黄変リスクは下げたいため、下層1cmくらいはブラックにして他はクリアにしたい。
節などの部分はブラックなしのクリアでストレートの部分もクリアで!
というとことん細かいご希望をふんだんに詰め込んだオーダーをいただきました。
正直難易度高いな・・という印象でしたが、お客様の細かなオーダーをカタチにするのがRESIN SPACE!
こんなオーダー製作は絶対に他ではできないので、この仕様で製作させていただくことになりました。
ここまでの木材は最近は国内に流通しないため非常に価値が高い一枚板です。
円安の関係で良いクラロは国内にあまり流通しなくなってきています。
このクラロは数年前に仕入・自然乾燥・人口乾燥、最終工程で高周波プレスまで自社にて完結している思い入れがある材ですので、大事に製作に進みます。
まず製作に移るときは、お客様と打ち合わせした最終のデザインの再確認からです。
打ち合わせ時は比較的余裕がない中でデザインしますので、工場内で落ち着いてデザインの確認をします。
1cmレベル、又は5mm単位での移動でもデザインが変わりますので、よりよいデザインのために再調整します。
この追加配置の部分も1cm単位の移動でデザインの印象は大きく異なります。
メイン一枚板の動きに小物一枚板の孤を合わせながらも徐々に広がっていくそのような配置にしています。
その様に広がっていく中で一枚板の個性が見え隠れするこの耳の部分もすごく良いです。
またクラロウォールナットの特徴をすごく良く感じられるのがこの部分で、
クラロウォールナットとは欧州のイングリッシュウォールナットと、アメリカのブラックウォールナットのハイブリットすることで
成長の差が拒絶反応の様なイメージで非常に荒々しく成長していきます。写真の黒い木目の部分はイングリッシュウォールナット、
紫の色はブラックウォールナットの部分になります。
その境目はしっかりとしたラインになりとても特徴てきです、
この部分なんて非常にはっきり入り、このラインが正真正銘クラロウォールナットである証でもあります。
この添え木(合わさる部分)のラインは自然だけでも人工だけでも表現することができない、数百年前の人が添え木して育て上げてくれたとても趣あるラインです。
どうですか?
めちゃくちゃカッコいいですよね?
実際に見ながらデザイン確認しているとブレイクタイムのコーヒーがとてもおいしいです!
仕上がったこのクラロの上でのお酒は格別でしょうね!
今回はこのようにチェーンソーでかっとされた部分を入れ込みました。
通常このような人工的なラインは入れないようにするのですが、メインの一枚板の半径に合うクラロはこれが一番相性が良く、
今回のワイルドなメインの一枚板には全く悪影響がないデザインでしたので、このラインを入れ込みデザインします。
このチェーンソーラインも可能な限り手を加えず進めます。
さて流し込みの準備進めていきます。
今回は特殊な加工方法がありますので、事前のレジン加工を実施していきます。
お客様のご希望への対応で、ここは秘密なのであまり気にしないでくださいね。
この度の流し込みでは今回のクラロと屋久杉の流し込みを!
このカメラの裏にも公開できない作品を制作しております。
今回は下層を濃いdark系にしておりますので事前に下層を流し込みます。
木の立体感をより感じたいとのことですので、上層のクリア層を厚めに、下層のdark層は薄めにしております。
そのような厚みの調整をしながら、レジンの抜け感はお客様のご指定の抜け感にするのはかなりシビアな色の調整が必要です。
木のレジンの吸いや〇〇の関係も考えながら色の調整をしていきます。
下層の硬化が完了しています。
レジンの抜け感はこの段階ではわからないので、まだまだドキドキしながらの作業です。
レジンの積層時は必ずペーパーがけします。
レジン同士の密着度合いは弱いので、接着面を増やす必要があります。
これやらないと剥離しますからね!
これやらずにいたため剥離したというお客様からの相談も入っているので、購入元は本当に信頼できるところに依頼してくださいね!
丁寧に流し込み実施していきます。
流し込む量がとても多いので、大胆にかつ繊細に流します。
このようなこいつの個性を残すのも、殺すのも全てはこのレジン施行にかかっております。
作業自体は簡単ですが、基本作業以外の制作者のセンスで細かくて大きな違いが最終的な作品としての差となります。
虫食い部分にもしっかりレジンを吸わせるため、多めにレジンを流します。
さてバッチリのレジンの質で硬化完了しております。
だいから剥離させて抜け具合を確認し、ここでいつも安堵します。
今回もバッチリの抜け具合です。
通常よりも濃いdarkⅢの抜け感なので写真では透明度は感じずらいです。
この天板をプレナー・サンダーに通していきます。
レジンは硬化度合いや刃物の入れ方を間違えると割れてしまいます。
その辺を一枚板事業の経験から丁寧な加工を進めます。
大型の機械にて効率よく進められますが、刃物の入れ方は丁寧に決定していきます。
徐々にすすめますが、どんどん良い表情に仕上がっていきます。
最高の仕上がりで完了です。
狙ったシルエット、レジンの流し込み具合と完璧な仕上がりです。
良い木目を持った木の加工はとても楽しいですね!
平面出しの後、細かな作業に移っていきます!
全体の状態を整えてから、表面のレジンの加工に移ります。
研磨により発生した節や、虫食い部分にもレジンを再度入れます。
効率を優先すると、透明度の無いエポキシ樹脂でやるところがほとんどですが、
RESIN SPACEでは細かな部分も最大限に上質を求めますので、細かな部分も妥協せずレジンを使用してクオリティー高く仕上げていきます。
その後は側面の耳の加工です。
制作するデザインに応じて3Dの耳のラインの出し方を変えますので、ここは絶対に機械化できない部分です。
耳の出し方こそセンスの出る部分です。
これ簡単に出すことは可能ですが、光の入れ方も変わりますし、角度の出し方、変化のさせ方、木との合わせ方と、大きくさが出ます。
耳風デザインご希望の方は、納品した作品の耳のラインを見てくださいね!
その後は研磨をつづけます。
最近は新人も入り制作能力がまた上がりました。
今回の新人もとても優秀で、グングン能力が上がっていきます。
最近はご依頼数もとても多くて制作ギリギリなので、制作チームの工程はこれで少しは楽になるかと思いますが、
デザインを描ける私の負荷は全く減りそうにありません。
デザインは誰にも任せることはできませんが、制作部門も誰でもできるものではなく、数人の新人に対して正式に採用させていただくのは1人だけです。
少数精鋭で回し、失敗が許されない部分が多いレジン加工では信頼出来る職人のみで制作チームを組んでいます。
サンダーの使い方、木材とレジンの研磨の違いなど、制作代表と一緒にレベルアップして欲しいです。
制作者がワクワクしたものづくりしないと、それはお客様の作品に宿りますので、ちーむ全体良い人間関係と楽しい仕事を進めていきます。
RESIN SPACEの強みはデザインなどよりこの制作チームの技術力です。
本当に信頼のおける制作チームがあるからこそ、私はデザインに集中できるので本当に助かります。
デザイナーのFujiwaraがお客様と打ち合わせ、レジンの加工実施し、
その後の仕上げは 制作チームで実施する。
これがRESIN SPACEの制作の流れです。
このRESIN SPACEチーム全体で完成させた作品がこちら!
耳の動きも実際に見ると度に魅力を感じて頂けるデザインになっています。
メインのレジン部分はブラックの見え方ですが、反対側はクリアにしてあります。
今回の特殊なレジンの色の設定にすることで、このような魅力が生まれております。
お客さまからうれしいご感想もいただいておりますのでご覧ください。
〈K様〉
本日は納品ありがとうございました。
非常に綺麗で素晴らしいレジンテーブルで大満足しています。
RESIN SPACEさんで購入前に4社ほど比較しました。
海外に依頼するところでは、ショボいと言いますか仕上がりが微妙な感じがあり、他もメールや電話での対応も信頼できるものではありませんでした。
実店舗のブランドでも、気になる点を聞いても濁されるだけで、信頼できませんでした。
RESIN SPACEさんはインスタやネットでよく見ていて、他よりも圧倒的にデザインがよくて非常に気になっていました。レジンを入れる前の木のデザインも他とは違うなというのは私も感じていました。
名古屋からの遠方であったため、出かける合間に行ったので正直そこで決めるつもりは全くないい状態での倉庫見学だったんです。
実際に倉庫で一枚板を見た瞬間、驚くような理想的な木に出会えて即決してしまいました。事前に写真を送ってくれていたのですが、実際に見たこの木は素晴らしく、Fujiwaraさんのデザインの提案も良く、すごくイメージが湧き、わかりやすかったです。
はじめはブラックウォールナットかなという私たちの希望を組んでいただき、最適な提案感謝します。
細かい不明点への質問も全て明確な答えが聞けて信頼できました。
私たちの希望を叶えるサイズは完成形では無かったのでオーダー前提で考えていましたが、ここまで理想的なデザインでいけるのはとても嬉しく、更に空間を有効に使える片側だけ耳風にするオーダーもでき、本当によかったです。
内装完成している状態ではないので部屋との相性はまだわかりませんが、
チェックしたレジンテーブルは本当にかっこよく大満足です。
耳の感じはとても理想的で、木の感じもとても綺麗で美しい動きです。
レジンテーブルの仕上がりがあまりに素晴らしく、会社にあるもう使わない一枚板もレジンテーブルへの仕上げもお願いします。
引き続きよろしくお願いしますね。