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レジンテーブルって「割れ・剥離」しちゃうの??

本日は皆さまが疑問に思うレジンテーブルQ&Aにお答えしていきたいと思います。

まず第一弾【レジンテーブルって割れるの?剥離するの?】です。

レジンテーブルを検討している際、必ずこれは疑問に思うと思います。
私もレジンを初めて触る時に思いました。

レジンって割れるの?木とレジンは剥離しないの?

レジンテーブルを真剣に検討すれば当然疑問に思うことですし、一枚板に詳しい方こそ疑問に思うことだと思います。

そこを今回解説していこうと思います。

まずはレジン自体の割れです。
過去に学生さんが自分でレジンテーブルを製作してレジンが割れてしまったんだけどこんな事はあるものですか?と電話で質問いただいた事があります。
その学生さんとても丁寧な方で、レジンテーブルに憧れているんです!ってレジンテーブルが好きな気持ちが伝わってきたんでしっかりお応えさせていただきました。

私自身多くのメーカーのレジンを今まで試してきましたが、私の作業した中ではレジンが割れるということはありませんでした。
ですがその学生さんや、他の方の製作の様子を見るとレジン自体が割れてしまっている写真を見たことがあります。
大きな衝撃がかかって割れるのではない様子です。
硬化の時に割れたとの話だったので、容量が多くて高温になり硬化時の収縮が大きくなり割れてしまったのではないかと思います。硬化時に温度が高くなった場合はレジン自体の収縮が出るのですが、その時に収縮で割れたのだと思います。

これは使用するレジンと、一度に流し込む容量により変わるので一概には言えませんが基本的に起きずらいと思います。
温度・厚み・容量を管理してで製作すればありえないです。逆に言うと無知のままその管理を怠ると発生リスクはありますが、販売しているものでそれはないと思います。

私共の使用するecopoxyでは製作時レジンの割れが発生したなんて話は聞いたことはないし、写真で見たこともありません。
安価なレジンの場合は起きるリスクが高いのかなと思います。その学生さんが使用しているレジンは私どもの使用するレジンの4分の1の価格でした。
どのレジンを使用しているかによってこの割れのリスクが変わってくるので、購入予定のレジンテーブルはどんなレジンを使用しているのかを確認しても良いかもしれません。

納品後に急激に冷やす、急激に高温にする等を繰り返すと割れるリスクがありますので、氷等・熱湯を同じ場所に繰り返し置くのは避けてください。

レジンの割れに関して
私共の使用するレジンでは基本的に通常環境下の使用では割れのリスクは非常に少ないです。
樹脂ですので当然非常に強い衝撃であったり、異常な環境下では割れるリスクございます。もし製作途中にレジン自体に割れが入った場合はRESIN SPACEでは全額返金致しますのでご安心ください。

 

次は木材部分とレジン部分の剥離です。

まずこの写真を見てください。

過去に製作した【ボセ×simodaブルー】レジンテーブルのカットした切れ端を床に打ち付けて破壊してみます。
これのどこが割れると思いますか?

結果は後に動画でご覧いただきます。
まずは木材部分とレジン部分の剥離の説明をさせてください。

この剥離については、一枚板の知識があればあるほど疑問に思う点だと思います。
日本の四季は気温が大きく変動し、季節により湿度が変わり、住宅内では冷暖房により、より大きな湿度の変化があります。
木材は湿度が下がると水分を吐き、湿度が高いと水分を吸い、室内の調湿効果を発揮し、心地良い室内環境を作ってくれます。
当然湿度が低い時は水分を吐き、木が縮みます。
無垢のフローリンクが冬場の暖房をかける季節では痩せてしまうのがそれです。普段はピッタリなのに冬場だけ隙間があったりしますよね?それは木が縮んでいるからです。

その収縮がレジンテーブルで起きたらどうでしょう?

この樹がギューッと縮んだらレジンと木の接地面が剥離しそうですよね?
その疑問を解消していきましょう!

まず重要なのが乾燥です。乾燥されていないものは一定の含水率(水分量)まで縮みますのでよりリスクが大きくなります。なので乾燥された一枚板を使用するのが必須です。

これを簡単に解決するのが表面を完全にレジンでコーティングしてしまうんです。
呼吸も完全に抑え込めます。
ですが、木の触り心地もなくなり、木の表情も変わりますので、お客様の強いご希望がない限り実施しておりません。

次に剥離を防ぐのは、レジンの硬化時間を長くしレジンをしっかり吸わせるという点です。
これが剥離に対して非常に重要な点です。

木を配置しレジンを流し込むと気泡がとてつもなくいろいろな場所からポコポコ発生します。
それを防ぐために目止といい一枚板の耳にレジンを事前に塗る方法があります。
確かに気泡は防げますがその分レジンは奥まで入っていかないです。表面だけです。
その場合どんなことが起きるでしょう?そう、剥離です。

この様な工程の場合は剥離リスクが大きくなるのでRESIN SPACEでは取りません。
納品直後に満足いただくことも重要ですが、私共は長い間美しさを楽しみ、ワクワクしていただきたいため、発生したら取り返しのつかないリスクに対しては徹底して対策を取っていきます。

小型のものは収縮の大きさも限定的なため小型なら問題ありません。

RESIN SPACEがとる対策は、単純に目止めをしないことです。
その分、耳からは多くの気泡が出続けます。
ですが硬化に時間のかかるecopoxyを使用し、しっかり温度管理をし硬化時間を通常より長くします。
レジンによって硬化時間が全く異なりますが、時間管理面でもecopoxyを採用する理由の一つです。

温度管理・厚みにもよりますが数時間ほどで固まってしまうものもあれば数日かかるものもあります。
硬化が早いとレジンが木の表面のみの接着となり剥離リスクが高くなります。
硬化時間が長いと、木の水を吸い上げる道管の奥まで入り込んでから硬化するので、

しっかり気にレジンを吸わせてあげれば「木とレジンの接地面が木とレジンの接地面じゃないんです!」

上記写真の左下の細かい点々見えますか?
そこまでレジンが入り込んでいるんです。木が水を吸い上げる道管に吸われている証拠です。
目で見えるレジンと木の接地面より内部にレジンが入り込んでいます。

その為レジンと木の表面の剥離という表現自体に疑問をもってしまします。レジンは木の表面の奥まで入り込んでいるんですから。

この剥離リスクを確認するために、実証実験をしてみました。

レジンテーブルのカットした残りの部分です。
これを床に打ち付けた場合どこが割れると思います?

中央の大きいレジンと木の接着面か、下の細かな割れの部分が衝撃によって割れるのでは?
はたまたレジンの部分が割れるか?

と思うと思います。

それでは見てみましょう!

私自身もそこが割れるのか!?
と思いました。レジン部分ではなく全く別の木材部分でした。力のかかかり具合で手に近い部分に大きな力がかかったのかなと思いもう一度持ち手を変え実験します。

レジン部分に近い木材部分が割れました。
これで目に見えるレジンと木の接着面より木の部分の方が弱い=木とレジンの境目よりも木材部分の方が割れるリスクが高いことが確認できました。
レジンの部分から丁度1-2cm程度で、レジンがその辺まで入り込んでいたのでしょう。

もし仮に木材の収縮により割れそうになった場合木とレジン部分の剥離が生じるのではなく、木の部分での割れとなる可能性高いことが証明されました。

レジンと木の剥離は完全に元通りに補修することは難しいですが、木材部分でしたら簡易的なメンテナンスで目立たなくすることは可能です。

ですがこの実験はあくまでも、私共の使用するレジンかつ私共の製作工程の場合だということをご理解ください。
他社様の場合はこれとは異なる結果になるかもしれませんし、そうなった場合私共は責任負いかねますのでご了承ください。

私も初めて製作するまでこの部分はとても心配でした。
ですが初回に製作した複数のもので実験しこの結果が出ていたため安心して販売に移ることができたんです。

皆様ご理解いただけましたでしょうか?

今回のご説明はレジンテーブルのリスクを簡単に説明したショートバージョンです。

割れ・剥離以外にも、レジンテーブルの「黄変」「熱」「傷」に対して、私共のレジンテーブルはどれくらいの強さがあるのかを実験しております。
その実験を通してよりレジンテーブルの知識を深めていただきたいので
是非下記リンクでレジンテーブルの不安についての解説のフルバージョンをご覧ください。

≫レジンテーブルの割れ・黄変・熱・傷・剥離

RESIN SPACEではレジンのリスクや留意する点に精通しております。
リスクや特徴を知っているからそれに対する対策がとれる。

一つ一つの作品に一切の妥協なく製作しますので、

「全ての不安」
「すべての期待」

をRESIN SPACEにぶつけてください。

一枚板・レジンテーブルが大好きなデザイナー兼製作者と一緒に、倉庫で一枚板に囲まれながらあなたのレジンテーブルデザインしてみませんか?

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