今回はリバーテーブルの完成のご紹介と製作の様子をご紹介させていただきます。
RESIN SPACEでは多くのレジンテーブル(リバーテーブル)を製作させていただいている中、リバー状のデザインの依頼は比較的多くなります。
今回はそのリバーテーブルの製作が重なりましたので、リバーテーブルに関して製作工程をご紹介しながらレジンテーブルご検討中のお客様へ向けて、RESIN SPACEはどのような点を意識しながら製作しているのかご紹介させていただきます。
目次
リバーテーブルとは?
リバーテーブルとは、レジンテーブルの中のデザインの一つです。
一枚板×レジンのレジンテーブルの中で、リバー状(川の流れを演出した形状)のデザインをリバーテーブルと呼びます。
このような異形型や中央型があるレジンテーブルもある中で
このように川の流れを演出したものをリバーテーブルと言います。
下記の様に異形型のリバーテーブルもあります。
全てRESIN SPACE自社製作・自社販売のレジンテーブルとなりますが、一枚板を使用して川の流れをイメージしてデザインしたものをリバーテーブルと呼びます。
川(リバー)をイメージしたもの全体をリバーテーブルと呼びます。
なので、レジンテーブルと言ったりリバーテーブルと言ったり人によってさまざま言い方が異なるので分かりずらいですが、レジンテーブルのデザインの一つがリバーテーブルといった考えでいてください。
栃×simodaブルーシャイン リバーテーブル!
そんな中レジンテーブルの中で最大クラスのリバーテーブルが完成しました。
こちらのw3300×d800mmの大型リバーテーブルです。
新規オープンする店舗の内装デザイン会社のの方と倉庫で打ち合わせしオーダーいただいたものです。
製作工程は最後にリンクを貼っておきますのでご覧ください。
こちらのリバーテーブルは店舗レイアウトの変更で後々分割の可能性があるとのことで2分割にして製作しております。
本当に美しいです。
浅瀬の海をイメージしたsimodaブルーシャインの色味で、レジンで流れを表現しています。
綺麗な明るい栃、動きの荒々しいシルエット、海や水をイメージさせるブルーと、これぞリバーテーブルといった最上級のレジンテーブルです。
大型だからインパクトに目がいきがちですが、そこはRESIN SPACEのクオリティー。
細かな部分まで徹底してこだわり、細かな節も全てレジンで埋めてあります。
塗装もセラウッド塗装をかけており、若干艶のある仕上げ高級感があります。
木の質感を損なうことなく、レジンの美しさを引き出す。
使い勝手は店舗に向いた水シミがつかず日々のメンテナンスが楽な塗装になり高い塗装技術をレジンに塗装する特殊な技法を用いております。
一般のご家庭から、店舗使用まで、お客様の使い用途に応じた塗装をプロ目線から、3人の子供のパパ目線からアドバイスさせていただきます。
連結部分もばっちりな仕上がりです。
最低限のロスで抑えていますので水の動きも、一枚板の動きもつながりがあります。
このような部分で製作者の技術力が見えますので、このような部分は他の部分よりうっとり見とれてしまいます。
そこをつなげることによる全体の存在感は圧巻です。
迫力がありすぎます。
こんな栃を準備できていたとこにも感謝ですし、これだけの大容量を流しこめるレジンにも感謝です。
倉庫見学での打ち合わせを含め、多くの人の手を経て製作されたこのレジンテーブル。
ストーリーが見えてくるとより一層美しく見えます。
研磨前は分かりずらいこの部分も、
仕上がると、この飛び地が美しい。
何だこれ?カッコイイの?と思うこの部分も
仕上がると、側面から見えるこの部分はより美しさを伝えます。
たまたまこのように美しく見える配置にしたのではありません。
全てデザインの段階で計算し、お客様が一番目に入る部分を重要視して配置しています。
木の動きの凸凹を合わせつつも外し、大河の様なリバーテーブルになりました。
レジンの動きも、動きを出しつつも流れをイメージしたシンプルな動きのご希望通りとなっております。
裏には構造の脚がつくので「透明感は抑えつつも木のシルエットは残したい」
ご希望にジャストな透明感です。
この絶妙な透明感を出すのには苦労しました。
レジンばかりに目が行きますが、栃の表情も本当に美しい。
キラキラと輝き、木の宝石の様な美しさです。
最高のリバーテーブルを、近日中にお客様のもとへと納品していきます。
ポプラ×sinkaiブルー リバーテーブル
次は製作中のリバーテーブルのご紹介です。
こちらは【ポプラ×sinkai ブルー】
まずは面を出した一枚板の状態です。
もうワイルドすぎます。ローアングルからの耳の動きなんて、失神してしまうのではないかと思うくらいカッコよく、幻想的な動きです。
こんな一枚板をレジンテーブルとして製作できるなんて幸せです。
お客様に本当に感謝しかありません。
ここから、倉庫でお客様と打ち合わせした通りのデザインを出していきます。
倉庫見学時のデザインをそのまま製作するのではなく、そこからより美しくなるよう微調整します。
話をしながらですので、細かな部分まで確認できない部分もあるので、製作中に再度デザインの微調整をかけます。
浮島の部分も配置を確認しながらデザインしていきます。
簡単そうに見えてとても難しいです。
簡単にやる人もいると思いますが、仕上がりは全く別物になります。
今回は細くなっている部分があるので、細い部分は最大限ロスなくラインを出すため、失敗できないデザインとなります。
正確にラインを確認しカットします。
変わったラインですよね?
これで大丈夫なのと思う方もいると思います。
そのまま無造作に配置したのがこちらです。
両サイドの一枚板にできた空間に浮島を配置してデザインしているのですが、
何かがちぐはぐ。
悪いわけではないが何かしっくりこない。そう感じると思います。
そこから微調整をかけたのがこちらです。
しっくりきました。
島のバランスと形状から、両サイドのリバー状の部分もばっちりです。
とても変わった、それでいて荒々しくも美しいデザインです。
このデザインになったら側面をカットします。
今回はほとんどロスが発生していません。
倉庫見学時のラインから若干の変更のみで、倉庫時にしっかりデザインできていたことが分かります。
デザイン完了したらここからが木工の時間です。
この樹皮がこびりついた耳を綺麗にしていきます。
今回はこの部分をピックアップしてご紹介します。
このような入り皮の部分を綺麗にします。
このままにするとブルー系のレジンの最大の魅力の水たまりの様なデザインを消すだけではなく、
使用中に確実に痩せて凸凹になるので、このような樹皮は確実に取り除いていきます。
ノミでベリッと丁寧に
手で剥がしていきます。
予想以上に綺麗に剥がれました。
とはいっても細かな部分はしっかり残っています。
木の表情を消さずに綺麗にして木本来の表情を出しました。
次はこの部分
個々も節により奥行き感を感じられなくなっています。
完成形をイメージしてどうすれば美しくなる。
何をすれば美しくなるを常に考えて一枚板の調整をしていきます。
加工も丁寧が基本です。
一枚板に傷をつけるとそれは自然のラインではなく人工的なラインになってしまいます。
自然のラインを生かすところに人工的なラインが入ることは、私が一番嫌いな部分です。
なぜこの人はカットラインのある部分をそこにを入れるんだ?
何てのはインスタ見ているとよくあります。
私は自然のラインと人工的なラインを明確に区別して自然の美しさをデザインしております。
なのでこのように節を取り除いているときに自分の道具で一枚板を傷つけることは絶対にあってはならないことです。
自然のラインが好きな職人だからこその感性だと思っており、とても大事にしている部分です。
先ほどの見た目とガラッと変わって、より自然のラインを感じると思います。
これでよりリバーテーブルが美しくなります。
中央の浮島もきれいにします。中央の節で裏が見ませんが、
加工後は裏が抜けて抜けています。
この部分はリバーテーブルとして完成後、とても美しくなる部分です。
年間何十枚と製作しているレジンテーブル・リバーテーブル専門店だからできる細かなこだわりです。
このように細かな樹皮の汚れは、エアーで拭きながらカッターで落としていきます。
一つ一つです。そう、一つ一つです。
こんなことを2200mmやるとなると・・・・・・
どれほどの時間がかかったか・・・・それが美しさに繋がるという信念があるからやれることです。
そうじゃなければガシガシやりたいところです。
でもガシガシいくとポプラの瘤は傷ついてとれちゃうんです。
とてもデリケートなポプラを丁寧に仕上げます。
このようなバサついている部分もきれいに仕上げてから型枠に収めていきます。
さてクリアルームのメインデスクに置きました
美しい!
かっこいい!
最高に綺麗に、ポプラのワイルドさを残せました。
時間をかけて整えた甲斐があります。
そこに深海をイメージしたsinkaiブルーを流しこんでいきます。
今まではウォールナットにのみ実施していたこの深いブルーを、若干調整しポプラに合うブルーにしました。
ブルーの深さは同じなのですが、ポプラの耳の凸凹を感じられるよう、透明感を止めないようにしています。
漆黒の深海40mの色味から、地中海の深海を眺めるような色味に調整しました。
微々たる差ですが耳の動きを感じるには大きな差です。
色にも非常に強いこだわりがあります。
特にブルーやブラックは大得意です。
色に関しては今後、専門の記事を準備します。
光が入らないとすごく濃く見えてしまいます。
お客様ご希望の床や脚が見えないような深い海を表現できております。
更にこの度はライティングも設置しますので更にカッコよくなります。
ライティング時に光が伸びる仕様にもしておりますので最高の仕様です。
水たまり部分も深いですね!
なぜこの深みが出せるかは今後ご紹介していきますね。
今回は前面にレジンをのせました。
何か考えがあるわけではなく、今回のリバー状が変わった形でしたので少ないと問題なので多めに作ったら、予想通りの体積でしたので多くなちゃいました。
レジンのコストが余計にかかってしまいましたが、多い分には問題なく、後々の工程が楽になるのでよしとします。
このレジンテーブル、国内で最高にカッコイイ、リバーテーブルの代表策になるのではないでしょうか?
明るくて荒々しい最高級のポプラ、地中海の様な発色のイイ綺麗なブルー。
完成した写真がこちら!
最高にカッコイイ、リバーテーブルとなっております。
写真の通り、どのような一枚板を選ぶか、どんな配置でリバーテーブルのデザインをかけるかで、仕上がりは全く異なってきます。レジンの色味はもちろんです。
あなたのリバーテーブルRESIN SPACEでオーダーしませんか?
ブラックウォールナット×ワイルドブルーシャイン リバーテーブル!
他にもリバーテーブルの製作を進めています。
こちらのウォールナット×ワイルドブルーシャインもシンプルながら美しいリバーテーブルです。
仕上がりはこのような感じ!
シンプルなリバーデザインですが、レジンの色・もやっと感にこだわったデザインです。
写真ではわかりずらいですが、クリアながらうっすら水の動きを演出したもやっと感を出しております。
シンプルなリバー状の場合はレジンで動きを出してあげるのが良いデザインの秘訣です。
ナラ一枚板×ワイルドブルー リバーテーブル!
こちらのナラ×ワイルドブルーもカッコイイ一枚板です。
このレジンテーブルを仕上げ、納品させていただいた様子はこちら
都内のオフィスへ納品させていただきました。非常にかっこいい、天然木の無垢一枚板のナラを使用してのリバーテーブルです。
耳のブルーの感じも美しい!
このような荒々しい一枚板は本当に貴重ですので、見ているだけで幸せになります。
これだけ荒々しい一枚板ですので、多くの魅力があります。
この魅力をしっかり伝えるために、この木の美しさをデザインします。
このような部分の美しさを感じなければ、こんな大事な部分をカットしてしまいます。
木の魅力を感じるのも、デザイナーの重要なスキルです。
まとめ
このように今回製作・完成のデザインはすべてリバーテーブルでした。
このように一枚板中央型・異形型に配置した一枚板の場合、デザイン面で一枚板の個性を最大限に出せる一方で、
どうしても普段使う場所がレジンとなり傷がつきやすくなってしまいます。
その点このようなリバーテーブルだとどうでしょう?
ダイニングテーブルとして使用した場合、一番使用頻度の高い両サイドは木なので傷が目立ちずらく傷へのリスクが小さくなります。
ですが視界に入る中央部分はレジンなのでレジンの美しさはしっかり感じられる。
レジンの美しさと実用性を兼ね備えながら、川の流れを表現する壮大なデザイン。
リバーテーブルがレジンテーブルの基本のデザインとなるのは、上記が理由だと思います。
リバーテーブルはシンプルなデザインなので、どんな一枚板を使用するかが非常に重要で、配置による大きな操作ができないため、一枚板の影響が大きくなります。
荒々しく私が思うリバーテーブル向きの一枚板多数準備しておりますので、リバーテーブル気になる方はお気軽にお問合せ下さい。
もちろん大人しく上品な一枚板も、5mを超える長尺者の一枚板も多数あります。
ダイニングテーブル、ローテーブル、サイドテーブル、カウンターと様々な家具を製作できます。
レジンテーブル専門の販売店として高いクオリティーで製作します。
倉庫でお気に入りの一枚板で一緒にデザインさせてください。
よろしくお願いいたします。