本日は皆さまが疑問に思うレジンテーブルQ&Aについてお答えしていきたいと思います。
このシリーズの第2弾として「レジンテーブルって変色・黄変するの?」です。
レジンテーブルを検討している際、この疑問は必ず付きまとってきます。
「レジンテーブル欲しいけど、黄変するって聞いたよ!」
「レジンテーブルのクリアが欲しいけど、黄変したらイヤだな」
そんな疑問に思う方に向けた記事になります。
レジンとは何?
レジンテーブルで「レジン」と言いますが英語で【resin】を日本語で訳すと【樹脂】となります。
レジンテーブルの場合の「レジン」とは一般的に2液性のエポキシ樹脂のことを指し熱硬化性樹脂の総称です。
2液を混ぜることにより化学反応により硬化させ、世界では様々な用途で使用されております。
【epoxy resin】が正式な英語でレジンテーブルを検討していただいている際によく見る単語かと思います。
世界的に見れば分子のレベルで調節し、各社様々な特徴あるレジンを販売しております。
他にはUVレジンというものがあり、紫外線を当てることで数十秒で硬化します。
初めにイヤになりそうな難しい単語ばかりで申し訳ありません。
こんな単語は知る必要ないですよね?ですが専門的な部分も知って購入したい方もいますので、初めはしっかり説明させていただきました。
ここからは簡単な言葉のみでご説明いたします。
レジンは黄変するの?
この質問に対しての答えを先に答えます。
答えは「YES!ですが使用するレジンによりリスクの大きさは全く異なります」
の答えになります。
その答えを画像を見ながらご説明していきます。
まずはYESとなった理由からです。
まずレジンという物質自体に黄変するリスクがあるのです。
リスクではありません。どんなメーカのものでも物質上の特徴として必ず黄変します。
ですが、メーカーによって黄変のレベル・黄変するまでの時間・リスクは全く異なります。
まずはこちらをご覧ください。
私が初めて製作した、RESIN SPACEで採用している大豆の油を由来とした、サスティナブル・環境に配慮された高透明度、かつ高度に黄変しにくい「ecopoxy」で製作したものです。
1年半ほど前に製作したものですが、全く黄変しておりません。
一方、上記のモノより3か月ほど前に製作したサンプルがこちらです。
この画像では少し分かりずらいですが、明らかに黄ばんでいます。これが黄変です。
研磨のレベルが違うので透明感は無視していただきたいのですが、黄変しております。
ですが、この写真ではまだ伝わっていないと思います。
背景を白にしたときはこのようになります。
ホワイトのレジンテーブルの上にのせて比較してみました。
左側の「ecopoxy」によるサイドテーブルは全くの透明です。
右側の他社のサンプルのレジンはしっかり黄色く変色しています。
これが黄変です。
この黄変がいつくらいから現れたかというと、1か月ほどからです。
多くのレジンを試している中で、気泡も入りやすくこれは使えないな・・と思い製作し、直射日光に当たらない環境下でも1か月ほどで変色が始まりました。
その後、使用できないレジンとしてサンプルだけ倉庫の箱の中に入れて1年半ほど保管し、最近このブログの為に確認したところこのような状況でした。
これ以外のメーカーのモノでも黄変しているものはしているし、しないものは全くしていません。
その差はレジンの質が大きく関係してきます。
そしてその質はレジン価格に比例します。ここの関係性は非常に大きいです。
正直「ecopoxy」の価格に慣れているため改めてそのレジン価格を見ると非常に安いです。他にも黄変したものは安いなという印象があります。
「ecopoxy」含め信頼できるメーカーのものは高価です。
数十リットル使用する大型のレジンテーブルの場合、レジンの仕入れ値だけで数十万円ほどしますので非常にレジンテーブルの原材料費の大きなウェイトを占めます。
ですが、レジンテーブルの要となるレジンを妥協なんてできるはずもなく、一番信頼できる「ecopoxy]をRESIN SPACEでは採用しております。
レジンテーブルが広まり数年が経ちました。
最近は安価に販売されているレジンテーブルが多くなり、ネットを見ればなぜその値段で提供できるのか?
弊社の原材料価格にも満たないというものまであります。
そのようなレジンテーブルはどうやって製作しているのでしょうか?
正確な答えは分かりませんが、その理由の一つにレジンの価格も安価なものを使用していると思います。
高価なレジンを使用してあの価格は不可能です。
ですが私は安価なレジンテーブルを否定しているわけではありません。
透明(クリア)の場合は黄変が目立ちますが、少しでもブルーやブラックなどの塗料を入れるだけで黄変は分からなくなります。
先ほど見ていただいた黄変したサンプルのレジンもブラックを入れたものは黄変しているか全くわからない状況です。
レジンテーブルの質をとことん突き詰めるとやはり高価になってしまう中で、レジンテーブルを安価に販売してくれているのは助かるお客様も非常に多いと思います。
ですので安価なレジンテーブル=悪ではなく、黄変するリスクがある中で、価格や質、色を考慮して適切な判断をしていただければと思います。
その中でRESIN SPACEでは品質・レジンテーブルのクオリティーの高さ・特徴ある一枚板が織りなすデザイン性をとことん追い求め、妥協のない高品質なレジンを採用しております。
RESIN SPACEの特徴・思いは下記リンクをご覧ください。
≫RESIN SPACEの特徴を見る
ecopoxy社で数年前に製作したクリアのレジンテーブルも黄変していないという話です。
クリアのレジンテーブル・カウンターを高品質で販売するために信頼できるものとして採用しております。
高品質で黄変するリスクが低いecopoxyであっても、物質的な黄変リスクはありますので直射日光の当たる場所はできるだけ避けていただき、常時屋外での使用はNGです。
ヘッドライトが黄ばむように、レジンは高品質のモノでも10年後20年後を考えるとかなりの高確率で黄変します。
そのためRESIN SPACEではクリアをお勧めしておらず、クリアご希望の方には充分すぎるくらい黄変リスクをご説明し、ご了承頂いた方のみ製作実施します。
3回納品したお客様のレジンテーブルの経過
クリアのレジンテーブルを納品させていただいたお客様の追跡情報をご紹介いたします。
過去3度納品させていただいたお客様です。
3度目の納品時に、過去納品した作品の使用状況を確認させていただきました。
1年半前に納品したレジンテーブルです。
クリアのレジンテーブルで、日光の当たる窓際に置いていただいておりましたが、一切黄変は発生しておりませんでした。
更に2年前に納品したこちらのレジンテーブルはdarkIIクリアですが、一枚板の経年変化は確認できましたが
レジンの応変は確認できません。
ecopoxyの黄変に対する対策の強さを確認できます。
まとめ
ですが、長期的に見れば黄変は必ず発生します。
黄変はしょうがないよと、今は思いつつも実際に黄変した様子を見ると思うところはあると思います。
RESIN SPACEでは基本的にクリアご希望の方にはdarkクリアといううっすらブラックを入れた仕様をオススメしております。
この様に少しでもブラックを入れるだけで黄変した場合でも目立ちません。
クリアの高級感を損なわず、シックかつ高級感を感じていただける色です。
そのような対策が有効なのも元の黄変対策ができている、品質の高いecopoxyだからこそです。
ですが、クリアはクリアだけの魅力もあります。
ただその場合は黄変リスクをご理解ください。
ecopoxyは数回のマイナーチェンジりより黄変リスクをより一層下げる仕様となりました。
そのため、より高いクオリティーで製作できますので、クリアご希望のかたもRESIN SPACEにお任せください。
RESIN SPACEでは高いクオリティー、長い間美しく皆様がワクワクするレジンテーブルを製作していきます。
黄変以外にも私共の製作するレジンテーブルが「傷」「熱」「汚れ」にどれくらい強度があるのか、実験を通して解説しておりますので、是非そちらもご確認ください。
※この度高価なレジン、高品質なレジンとは「ecopoxy」を指し解説・写真を掲載しております。他社のレジンの難黄変の表現は様々なレベルであり、決してecopoxy同様ではありません。他社のモノでの黄変に関しての一切の責任はおいかねます。また今回の解説は私が使用したレジンでの結果に対する解説です。安価なものが全て写真の様に黄変するわけではなく環境・メーカー等により変動がございますのでご了承ください。
今回のお題「レジンテーブルって変色・黄変するの?」
答えは「YES,ですが使用するレジンによりリスクの大きさは全く異なります」
に関しての解説となりました。
黄変に対しての知識をつけ、失敗しないレジンテーブル購入の参考にしてください。
黄変だけではなく、レジンテーブルのリスクはまだ熱・傷・剥離があります。
もっとレジンテーブルのリスクを確認したい方は、より深く解説している専門ページをご覧ください。
よろしくお願いいたします。
ブログトップ
ブログ一覧に移動
レジンテーブルを倉庫でオーダー
倉庫見学でオーダーする様子を見る
RESIN SPACEの特徴
RESIN SPACEのレジンテーブルへの思い・こだわりを見る
納品事例
RESIN SPACEがお客様と作ってきた作品を見たい方はこちら
RESIN-SPACE.com
レジンテーブル専門店 RESIN-SPACE