本日はレジンテーブルのメンテナンス実施させていただいた様子をご紹介させていただきます。
本日のメンテナンス作品はこちら!
愛知県名古屋市の伝統ある商業ビル、中日ビルの建て替えに伴い新店舗としてオープンした、中国飯店 bar 蒼様へ納品した作品です。
こちら以外にも3枚の作品を納品しましたが、今回はその3枚のメンテナンスの実施の様子、私の想いをお伝えさせていただきます。
今回のメンテナンスは店舗の運営上、21:00〜翌朝11:00までの作業。
人員も1人しか作業に取りかかれず、この作業は責任あるデザイナーのFujiwaraが実施することとなりました。
相当ハードな作業になるため、体調管理や時間軸の調整をすることから実施でした。
当日は今後お客様のスタッフの方でメンテナンスできるよう、メンテナンス方法を教えるところから実施です。
細かな傷が多かったので、まずは塗装を剥がして木材の研磨からです。
基本的なサンダーから始まり、RESIN SPACEの秘伝のアイテムたちを一切隠さず、プロ仕様の道具も全てお伝えしました。
全体的なメンテナンスをお伝えし、そこから本格的なメンテナンススタートです。
こちらの2枚は正直レジン部分への傷はほとんどありませんでした。
細かな小傷はありますが、非常に綺麗な状態!
柔らかめの屋久杉には多くの傷がありましたので、綺麗にしていきます。
限りある時間の中で3枚を仕上げ、塗装も完結するには徹底した集中と工程管理が重要です。
一切休まず、完璧な工程で進めました。
木材とレジンの研磨は同じ方法なんです。
木材は荒い番手で完了しますが、レジンはその後、人の肌より細かな番手まで研磨します。
レジン部分の研磨は一気に完結できず、熱を与えないように研磨するので、ローテーションしながら進めていきます。
大型フロアのメインのレジンテーブルもメンテナンス入れていきます。
塗装の関係上、塗装抜けが強い印象でした。
メンテナンスいただく前提の塗装でしたが、今回はより強固な塗装で実施します。
この作品納品後に最高の塗装を開発できましたので、今回はRウレタン塗装を実施していきます。
レジン部分は細かな洗車キズのような感じがあるだけで、特に気になる部分はありません。
非常に良い状態で、不特定多数の人が使用する空間でもこのレベルです。
照明を反射させてもこの程度です。
このレベルのレジンのキズなら、個人のお客様でも簡易的なメンテナンスで綺麗にすることが可能です。
良いレジンを使用すれば、このようなレベルの傷のみになります。
黄変も一切感じません。
この部分は使用した方のバックが当たり深い傷がついてしまったそうです。
この部分は他よりも深くメンテナンスしていきます。
木材部分はより深く研磨入れます。
全体的に状況把握して、工程を想定してから実施進めます。
レジン部分も荒い番手からかけてしまうと、研磨漏れがあった場合傷が残り、工程を大きく戻す必要があります。
木材部分だけ荒い研磨をするとレジンと木材の段差が発生します。
その辺りをうまいこと研磨して、クオリティーを完璧にこなしながら最善の工程で進みます。
この研磨工程は普段は制作チームが進めてくれるので、久しぶりの全工程の作業でした。
このメイン作品の研磨は夜中2時から5時の集中作業です。
集中しずぎて、途中工程の写真なんてこれ一枚しか撮っていませんでした。
全集中モードに入っていたんでしょうね。
そのおかげで外が明るくなってくる頃には最終工程を残し完了しました。
両サイドの柱にあるこの一枚板も弊社で提供させていただいたものです。
こちらはスピーカーシステムがついており、一枚板全体がスピーカーになっており、木から音が出ているんです。
音響時は木が振動し、樹種によって音の質が若干異なる面白いものです。
こちらの作品も、
こちらの作品も塗装を残しメンテナンス完了です!
Rウレタン塗装を実施していきます。
この塗装は塗装時はとても神経使うのですが、撥水性は抜群に良いです。
この塗装のテストを別ページで公開しています。
最後にリンクを貼っておくので、最後までご覧いただきこの記事の後にご覧ください。
塗装する事で木材の本当の美しさが現れます。
この塗装方法ではすごく深く良い色味が出る仕様で塗装します。
全行程が終了した時には9時をすぎていました。
片付けと、作業報告、最後の拭き上げを完了して終わりになりました。
仕上がった写真をご紹介させていただきます。
納品直後から木材の経年変化が入り、木材が濃い色味になっています。
写真では明るめですが、とても濃い色に見え、渋さ・上品さが上がり、ダンディーな男性にブチ刺さる色になっています。
彫り物部分の色は落ち着きつつあるかもしれません。
ですがとても素晴らしい彫り物です。
実際に見ると、本当にやばいですよ!
こちらのお店に来客された方みなさま驚かれるそうです。
メンテナンス実施したことで、より一層驚かれるんじゃないでしょうか?
オーナー様も感動していただきました!
経年変化したイチイの濃い木と濃いレジン。明るい耳が最高にかっこいいです。
制作し、メンテナンスした私自身でも「カッコいいー」の言葉がぼそっと出てしまいました。
作品だけではなく、この内装と、この景色あってこそのかっこよさ。
ぜひ皆様、中日ビル24階、中国飯店 bar 蒼 様へ行ってみてください。
こんな完璧な仕上がりの
一枚板につるが巻き付くような独特の作品がお待ちしています。
この景色が夜景になったところ想像してください。
デートにも、特別な日の時間にも最高ですね。
夜通しこんな最高の空間で作業しましたので、気持ちよかったですよ!
夜景の中の作業なんて、製作者として幸せな時間でした。
普段は薄暗い空間とのことで、名古屋市を眺めながら最高の食事になりそうですね。
こちらの作品も完璧に仕上がりました。
こちらも完璧にメンテナンスさせていただきました。
今回このように完璧なメンテナンス実施させていただきました。
RESIN SPACEでは工場にレジンテーブルを引き上げてのメンテナンスはもちろん、このように現地に赴いてのメンテナンスも可能です。
レジンテーブルは購入して終わりではなく、長期的にメンテナンスしながら美しさを保っていただく家具になります。
最近RESIN SPACEに連絡いただくことが多い内容は、他社で購入したレジンテーブルのメンテナンス依頼です。
レジンテーブル購入した業者がレジンテーブル事業から撤退したからメンテナンスやってもらえないから、RESIN SPACEでやってもらえるかという内容です。
2021-22年頃レジンテーブル始めましたという事業者が非常に多くなりました。
レジンテーブル乱世のような時があり、私どもの活動を見て儲かると思ったらしく、本当に多くの人が初めていたと思います。
ですが、こだわり・思い・作品への想い・木への愛は全く異なる考えで、その頃参入した人たちの多くは撤退というかもう実施していないと思います。その頃その業者で購入した方は今メンテナンスしてもらえるところがなく、悲しんでいると思います。
私たちも助けてあげたい思いはありますが、多くの新規のお客様や、RESIN SPACEで購入いただいたお客様を大切にすることが当然なので、他社購入のメンテナンスはお断りさせていただいています。
販売できない業者は撤退したため、少なくなったと感じたのか、最近もレジンテーブル始めました!みたいな業者が増え始めているような気がします。
そういった業者と私たちは、同じレジンテーブルといっても届ける作品は全く異なるものであり、お客様が重なる訳ではないので参入するのは何も思いませんが、中途半端に初めて撤退することがあれば悲しむのはお客様です。
このページは同業者の方も多く読んでいるようなのでここで書きますが、自分で製作した作品には責任を持ってください。
自分の製作した作品でデメリットが発生したら責任を持って修正してください。
レジンテーブルは自然の木材と樹脂の掛け合わせなので、安易な考えでは後々お客様は悲しい思いをします。
製作して販売するつもりなら本気で考えて製作してくださいね。
お客様は、価格も当然重要ですが、安価なところで購入して撤退してメンテナンスしてもらえないリスクもあることを把握していただき、購入先は信頼できるところでご購入ください。
RESIN SPACEは決して安価ではありませんが、最高の一枚板と徹底した一枚板の管理を実施します。
レジンテーブルのデザインもクオリティーも一切妥協しない最高品質を目指します。
その分高価になってしまいますが、会社を継続することも重要視していますので、財務体質もとても安定しております。
技術力のある職人に育てるにも時間がかかりますので、安価な価格での販売はどこかに負荷がかかるのは当然だと思います。
RESIN SPACEは作品製作に本気です。
中途半端ではなく、本物のレジンテーブルと長期的なメンテナンスをご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
気になる方はお気軽にお問い合わせください。