本日はクラロウォールナット彫り物レジンテーブルのご紹介です。
彫り物レジンテーブルってなんだ?と思った方はこちらの作品をご覧ください。
高層階の大型フロアの中心に置いていただいた、唯一無二の作品。
設置中お越しいただいた皆様このアートはすごい!と驚かれていただいた作品!
愛知県名古屋市の中日ビルの高級中華料理店の中国飯店BAR 蒼様に納品させていただいた作品です。
そちらをご覧いただいた方が、新規でオープンするクラブにこの彫り物レジンテーブルをご依頼いただきました。
レジンテーブルデザイナーとしてより高いレベルに引き上げさせていただいた作品となります。
こちらのページも総製作500枚を超えるRESIN SPACE代表デザイナーのFujiwaraが記事執筆していきます。
クラブへのレジンテーブルのオーダー
この度完成させていただいたレジンテーブルは下記の写真です。
1600×1000mmのレジンテーブルを2枚製作させていただきました。
オーダー内容はクラブの大型ボックス席に使用するレジンテーブルを2枚のご依頼。
空間としては隣り合う場所に設置し、ひとが通れる空間だけ空くが、空間は同一である。
シックな印象の空間とのことでご依頼いただきました。
多くのイメージ出しをしながら最終の提案3つの案を出しました。
隣り合う同じ空間とのことで、全く動きも色も異なる一枚板では全く統一感がない為、共木の一枚板を使用していきます。
共木一枚板とは
同じ丸太から製材(スライス)された一枚板になり、同じ丸太であるため木の色・木目や耳等の個性が統一されます。
本を開いたように展開した使用デザインをとると、ほぼ完全な左右対称になります。
今回はその共木を基本にデザインかけていきます。
まずは一位一枚板
一位には珍しい濃い色で、杢や耳の動きが激しい一枚板です。
この一枚板を向かい合わせてデザインします。
木目が統一されることで、1600×2の3600mmの迫力が、とてもカッコイイです。
次はオリーブ一枚板です。
この一枚板を共木で数枚ありますので、同様デザインで提案しております。
次はクラロウォールナット一枚板!
数年前に仕入れ、この夏に人工乾燥完了した、まだあまりご提案できていない一枚多です。
数年前に木材市場で出たクラロで、私がこれだ!!と感動し丸太一本分ほぼ仕入れた最高の一枚板です。
店舗レイアウトの図面は事前にいただいているため、お客様がその場に来た視覚、座席についた視覚を意識してデザインします。
どちらから見た時にも左右対称になるデザインで組める最高の一枚板達です。
通常丸太で隣り合う2枚を使用するとこのようなデザインはできず、上下左右非対称デザインになります。
それがほぼ丸太一本買いをしているため、丸太の芯材を挟んだ反対側をも使用することで完全な左右対称デザインになります。
ご覧いただいている方にはちょっと難しいデザインですが、自然の動きを熟知し、お客様のご希望の更にその先のデザインを完成させることを目標にしています。
このようなデザインができる一枚板もとても貴重ですので、樹齢150年の時を経て、この動きの一枚板になってくれているため、
この一枚板も「この時を待っていたよ」と言わんばかりのオーラを感じました。
一枚板の選択としては1000枚前後の選択肢の中から選んでおりますが、
この一枚板のデザインだけは他とは圧倒的に異なるオーラを放っております。
ただ左右対称になるだけではなく、様々なラインも併せた、かなり考えられた配置になっています。
また一枚板も8枚の中から動きの合う2枚をチョイスしております。
このデザイン3つを提案し、決定したのはこのクラロのデザイン。
こちらの一枚板の平面を出し、一枚他の形状に合わせて、彫り物を彫師の方に製作していただきます。
そして到着したものがこちら!
いいですね!
既存の彫り物の作品をはめ込むだけではなく、この一枚板のために掘られているため、一枚板から生えているかのようなデザインになります。ここから私どもRESIN SPACEの制作を開始していきます。
レジンテーブルの制作開始
彫り物をはめ込んで最終のデザインチェックです。
ここでラインをぎっちり合わせていきます。
お客様側の座席に彫り物やレジン比率が高くなるようにして、あたかも同じ気が向かい合っているかのようなデザインを組みます。
この角度から見ると左右対称の感じがより分かりますよね?
これを自然の木でやるのはほぼ不可能ですからね!
多くの在庫の中からかなり厳選してチョイスしていますし、そもそもふつうはこのデザインいけると思って探しにいきません。
私自身もこの木を見て直感的に思い浮かんだ、この木ならではのデザインです!
こちら側のラインも、
こちら側のラインも完璧!
もちろん個別に見ても、一切妥協しない仕上がりです。
2枚の統一感はあるものの、それぞれのコンセプトはまるで違う。
個性がありながら、最高の作品になっています。
この部分の合わせは、かなり微調整しながら確定しています。
動きのある一枚板なので、幅が広がったり狭くなったりと動くので丁度良い部分を選択します。
持ちろん反対の末広がりの部分も考慮しながらデザインします。
この部分の合いは正直厳密ではなくても本来は大丈夫なんです。
この2枚の間には人が通れる幅を確保するためです。
ですが、くっついたとしても揃っているからこそ、空間が空いてもその統一感を感じることができます。
また、不意にくっつけて大型の一枚として使用しても、「ここまで合わせているのか!」
と、クライアント様もお客様も驚く部分ですよね!
一切妥協しないその先に驚きと、感動があります。
彫り物も届いたらそれで完結ではありません。
彫り物としてのデザインは良いのですが、どうしても細かな合いの部分など私の感覚的にもっと精度を上げていきたいので、手直ししていきます。
これにより、ビタッと気に付くので、一般の方が見たら「えっ!この蔓、木から生えているの?」となります。
常に妥協はしません。
こちらは経過写真撮り忘れましたが、60点の合いを98点まで引き上げます。
またレジンテーブルの工程を考えるとこのままではいけない部分も多々あります。
厚みの調整を含め、最終責任はRESIN SPACEであるため、高さ調整も含め完璧にしていきます。
その後流し込みの準備です。
型枠に入れ込み、本流しの前工程も済ませました。
レジンは本当に気まぐれです。
あの時は良かったのに、今回は大きなトラブルに発展した!
少しの状況変化で大きなミスになってしまった。
こんなことはふつうに存在します。
RESIN SPACEではデザイナーの自宅から徒歩圏内にレジン流し込みの倉庫を構え、
深夜でのチェックも実施しますので、そのようなトラブルに対して対応できる体制を整えております。
またRESIN SPACE代表デザイナーのFujiwaraは累計500枚のレジンテーブル製作数を誇りますので、多くの経験をもとに事前に発生するトラブルも抑えていきます。
それが完成直後のトラブルも、納品数年後のトラブルだったとしてもです。
毎回異なる条件の作品だったとしても、常に完璧を目指し製作していきます。
その様な下準備の後、流し込み実施していきます。
丁寧に色の調整し、厚みも考慮して、彫り物との相性を考えてのレジンの色味です。
今回の作品は彫り物の見え方を考え、シックなクラブに合うよう、透明感を確保したdark系でまとめていきます。
この彫り物の、徐々にマッドに視認性がなくなっていく感じを演出しています。
ただ適当に「こんな感じでいいっしょ!?」の様な若手のノリではたどり着けない、厳密に計算したレジンの見せ方を考えます。
そうだったとしても自然相手なので、想定は常にあるんですけどね!
硬化完了したので、上層を入れていきます。
彫り物の見え方と全体のデザインを考慮した2層目を入れます。
レジンに閉じ込められる彫り物は立体感がより引き立ちカッコよさが引き立ちます。
すべての工程で丁寧に、丁寧に進めます。
徹底した温度管理のもと、完璧な硬化状況です。
バッチリの仕上がりです。
流し込みにも、流し込み前の下準備にも時間がかかるので、流し込み場も最近は渋滞になりやすくなってきました。
普段写真で紹介している場所以外にも流し込み空間でより大型の流し込みもできますが、細かく確認するにはこの空間が一番です。
綺麗に硬化完了後、平面だしをしていきます。
平面を出すプレナー・サンダーにかけていきます。
2枚同時にかけていきます。
レジンが割れないように、丁寧に、丁寧にです。
レジンは硬化直前に収縮するので、厚みの管理は結構シビアなんですよ!
多くの手間をかけて、最高の仕上がりになりました。
2枚の作品がここまでくるとあとは研磨するだけなので、一安心です。
ここからは製作チームなのですが、今回はラインが重要であるため、代表デザイナーがカットまで完了させます。
数mmの最終調整をこの段階で実施します。
2枚の統一されたデザインを完璧にするのがこの最終工程です。
ここまでの文章でかなりの工程を省略していますが、初めのデザイン出しからここにくるまで本当に多くの時間を使いました。
全体的な統一感
2枚の一枚板がもとはあたかも一枚だったかのような繋がりあるデザインです。
配置されたらこんな感じかな!と朝早くの倉庫でニヤニヤしながらみんなの出勤を迎えます。
私の想定内ではありますが、このデザインを考えるまでは想像もしなかったデザイン性とクオリティー。
レジンテーブル事業をはじめたばかりの私に見せてあげたい作品です。
この後からは製作チームに任せていきます。
一枚板の天板は一般のお客様が思う以上に細かな節があります。
その一つひとつをどのように補修し埋めていくかが重要で、透過度のない樹脂で埋めることが一枚板業界では一般的です。
RESIN SPACEではレジンテーブル専門店として、メインのレジンとの相性を考慮して木材の節もレジンを埋め込んでレジンにて穴埋めをしていきます。
これは非常に手間のかかることで、この工程で数日放置しなかればならないため、多くのレジンテーブルを並行して製作するブランドでしかできません。
またこれにより、弱い木材の強度上昇の能力もあります。今回のクラロには基本不要なのですが、弱い木には非常に重要な工程になります。
その後も細かなこだわりや、徹底した品質管理のもと製作完了してくれております。
RESIN SPACEの製作チームはどのブランドに行っても一線で活躍できる非常に優秀な職人が揃っており、心から信頼できる最高のチームです!
時間をかけて丁寧な研磨を実施してくれました。
ここから塗装を実施します。
Rウレタン塗装という、RESIN SPACEがレジンテーブルのために研究した塗装方法で、レジンのきれいさを確保しながら、水シミなどの汚れに対しても強い、使用頻度の高い店舗でも安心して使用いただける塗装になります。
クラブへ納品する 完成した彫り物レジンテーブル
多くの工程を経て完成した作品がこちら!
もう圧巻です!
彫り物のかっこよさ、レジンの透明度、一枚板の美しさ、木材の繋がり具合、左右対称ラインの合い具合と最高の仕上がりです。
木のことよく分からない方からしたら、この感じで生えていたの?
と、質問が来そうなデザインです。
このライン最高にかっこいいです。
こういった何気ないところに気がついた時、ヤバ!っとお客様の声が聞こえてきそうです。
ここは客席に座ったお客様がよく見る角度です。
自分で見ても惚れ惚れするラインです。
特別な空間にRESIN SPACEを選んでいただいたから本気でデザインした甲斐があります。
彫り物も豪華ですね。
上質な空間をより感動する空間に最適です。
いろんなパターンがあるのも、彫り物の魅力ですね。
この愛具合めちゃくちゃかっこよくないですか?
同じ丸太ですが、丸太の反対側の全く関係ない部分の2枚ですからね!
どっちの側面も最高の合わせ、かつ長手方向の左右対象具合と、我ながら頑張ったなと思いますね。
全てはこの木が美しいから出せる高級感なので、この木をほぼ全て仕入れたからこそのデザインです。
レジンや彫り物に目が行きますが、このクラロウォールナットは本当に美しいです。
木目の複雑さは、まさに最高の作品にぴったりです。
納品は他の業者の方により実施いただき、クライアント様はこのレジンテーブルにとても驚き嬉しいお言葉もいただきました。
<K様>
この作品は最高ですね!
名古屋の作品に魅了され依頼しましたが、名古屋のより一段とデザイン性がよく、かっこいいんじゃないですか?
2つがつながっている感じが素晴らしいです。
彫刻とのバランス、レジンが透けているが深みのある様子も素晴らしく、
非の打ちどころの無い作品ですね。
この作品には値段なんてつけられませんね。
木も特徴あって、仕上がりの厚みもあって本当にすごい作品です。
ありがとうございました。
別の件でもまた依頼しますので、お願いします。
このようなお言葉をいただいております。
レジンテーブルは高級感を伝えるには最適のアート家具であり、あなたの大切な空間の価値をひとランク引き上げてくれます。
またそこのお客様も一番目につき実際に触れるものなので、よりその場での体験は驚きに変わるともいます。
ぜひあなたの店舗でレジンテーブル採用していただければ幸いです。
デザインのご提案だけでも構いません。
ますはお気軽にお問い合わせください。