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PUREMIUMクリアレジン ― 本物の透明度が完成
RESIN SPACEにてレジンの透明度の限界を超えるクリアレジンが完成・リリースしました。
その名もPUREIUMクリアレジンモデルです!
透明という要素は、家具やアートにおいて一枚板の魅力を最大限に引き出す力を持ちます。
しかし従来のレジンは、どうしても時間の経過とともに黄変が生じ、真の透明感を長く保つことが難しいという課題を抱えていました。
その壁を越え、新たにリリース誕生したのが「PREMIUMクリアモデル」です。
様々なテストと企業努力により圧倒的な透明度・濁りの発生リスクの低下・黄変への強さを誇り、RESIN SPACEの高度な技術と掛け合わせることで、様々なデメリットを徹底的に排除したモデルです。
紫外線や環境変化にも強く、長期にわたって変わらぬ美しさを維持します。
本ページでは、クリアを求め続けてきた代表デザイナーのFujiwaraの軌跡と完成したクリアモデルのメリットをご紹介します。
※本ページは総製作数500枚を超える代表デザイナーのFujiwara自身が執筆しています。
レジンデメリットへの対策 ― 黄変・透明度(純度)・モヤ
レジンテーブルは必ず黄変という大きなデメリットと付き合わなければなりません。
経年で感じる黄変以外にもレジンのモヤや純度によるレジン自体の透明度の違いがあります。
より高度な品質の作品にはレジンのクリア度合いが大きな違いとなります。
まずは皆様に、レジンの黄変・モヤ・透明度の、原因をご紹介します。
黄変の原因
黄変の原因は紫外線と酸化による変色になります。
特にレジンの硬化剤が原因でレジン硬化後に黄変します。
レジンメーカーの複数の開発担当の方にも話を聞きましたが、正式にレジンのこの成分が黄変するためという結果までは判明していないとのことです。
ですがRESIN SPACEの多くのテスト用サンプルや長期間保管しているサンプルの黄変の変化を見ると大きな特徴があります。
各社のレジンサンプルを黄変させると、レジン全体の黄変とは別に表層部分の黄変が目立ちます。
上記写真の通り、カップに入れた状態の表層部分の黄変が強く出ることに対して考えられる原因は
・酸化による黄変
・レジン硬化時に表層に滞留する成分の黄変
上記2点が原因に挙げられます。
作品として硬化後に表面を研磨した作品でもこの表層の黄変が強く出るため、黄変の原因は酸化の要素が確実にあることが判断できます。
また、環境の差を出すと直射日光に当てたサンプルがより黄変しているため
・紫外線による黄変も確認できました。
上記結果や、数名の開発担当の方の情報をまとめると
・黄変しているのは硬化剤
・黄変は紫外線が影響している
・黄変は酸化が影響している
・黄変の具体的な成分の変化の状況は不明である。
上記が黄変の解明している状況になります。
透明度・モヤの違い
レジンのもう一点のは透明度の違いです。
透明度は主材の精製度によりレジンの純粋な透明度の違いがあります。
通常のレジンの4cm程度の厚みのものを上から下に見ただけではその差はわかりませんが、レジンテーブルを真横から見た時に一枚板の耳の見え方には明確な差があります。
透明度の高いレジンでは一枚板の側面がレジンの側面部分から見え、非常に美しい表情に見えます。
透明度の低いレジンでは上からの写真では感じませんが、横から見ると耳はモザイクがかかったような見え方になります。
視認するレジンの距離が長いとレジンの透明度(純度)をより感じる様になります。
この側面の高い透明度があるか無いかで大きな仕上がりの差になります。
もう一点レジンのモヤです。
レジン部分にモヤがかった曇りができ、基本的にはレジンの撹拌不足でなるものなのですが、十分過ぎるほどの撹拌でも発生します。
硬化温度の操作でモヤの大小は操作できるのですが、良いレジンは安定的にもやが発生しません。
モヤのない本物のレジンの硬化を実現するには良質なレジンの選択が必要になります。
美しさを保つために必要だった「挑戦」
レジンテーブルは、数十年にわたりお客様の家族団らんの中心にある大切な家具です。
そのためRESIN SPACEでは黄変という壁をクリアするまでは、お客様の強い要望以外はクリアの制作は控えておりました。
ですが、東南アジアNo1のレジンテーブルメーカーを目指す私たちは
「黄変を運命として受け入れるのではなく、乗り越えるべき壁」と捉えました。
国内外のレジンメーカーと協力、数えきれないほどの試作とテストを重ねることで、ついに“黄変に強く、透明度を保ち続ける”新たなレジンに到達しました。
それが、PUREMIUMクリアレジンモデルです。
数百回に及ぶテストと開発の軌跡
レジンの研究は想像を超える多くの時間がかかりました。
2024年当初より、約1年半の期間の試行錯誤の時間を経て、ようやくデザイナーFujiwaraの納得するクリアレジンモデルをリリースすすことになりました。
世界中のレジンメーカーを試し、国内メーカーとの共同研究
一般的に良いと認識されているレジンは一通り触りました。
製作した写真を見れば、そのレジンの質がわかりますので、世界中のレジンを写真判断、気になるものを実際に使用して透明度、黄変の変化をテストしました。
それと並行して、国内メーカーとも共同研究し、本当に良いレジンを純粋に追い求め続けました。
黄変の判断には時間を要するため1年半という期間がかかりましたが、ようやく納得するレジンと出会えました。
たどり着いた“理想の透明”
このレジンは初めにペール缶(大きなバケツ)で混ぜた瞬間「これはすごい!!」というのを感じました。
そのレジンの硬化状況・研磨耐性等を確認し仕上がったサンプルはもう完璧でした。
研磨時間は今までのレジンの1.3倍、最終の工程自体2-3倍ほどの時間を要しますが、仕上がりのクオリティーにはRESIN SPACE製作チームも驚きました。
このレジンは真横から見た時にも圧倒的な透明度があります。
30cm奥の一枚板の耳もしっかり視認することができます。
この側面からの見え方は侮らないでください。
少し視線を落とした時にこの一枚板の動きが、レジンの側面に反射している表情は、来客者の方はもちろん、所有するお客さま自身も日々驚くはずです。
従来の私たちがメインで使用している「ecopoxy」も同様のクリア度合いはあります。
ですが黄変という要素でクリア作品には向かないとデザイナーの私が判断していましたが、
このPREMIUMクリアレジンモデルで採用したレジンはクリア度合いは最上級に加え、長期間直射日光に当たる環境下でも黄変は全く入りませんでした。
※写真一番左のものです。
一才悩む点はなく、明確に自信を持って決断することができており、
採用に際しての品質に関わる8項目、全項目最高数値の結果が出ております。
※価格や品質に関しない項目はこの限りではありません。
この信頼できるレジンで、RESIN SPACEの「PREMIUMクリアレジンモデル」をスタートします。
PUREMIUMクリアレジンの特長
ここでは「PREMIUMクリアレジンモデル」の特徴をご紹介します。
驚くほどの透明度 ― 自然を反射する透明度
PUREMIUNクリアレジンの第一の特長は、目を奪うほどの透明度です。
木目や花、石といった自然素材を閉じ込めても、その奥行きや立体感を一切損なわず、まるで宙に浮かんでいるかのように表現します。
RESIN SPACEではさまざまな素材との掛け合わせのご依頼をいただきますので、その素材の美しさをより高いベルで表現できます。
通常のレジンではわずかに生じる反射の歪みが、PUREMIUMレジンモデルでは限りなく排除されており、研ぎ澄まされた存在感を放ちます。
インテリアとしてはもちろん、アートピースとしても成立する透明度は、これまでのレジンにはなかった次元の表現力を可能にしました。
黄変への強さ ― 長期使用でも変わらない美しさ
レジンテーブルは一時的な装飾ではなく、10年、20年と暮らしを共にする存在です。
しかし従来のレジンは、時間の経過とともに紫外線や酸化の影響を受け、黄変を避けられない宿命を背負っていました。
従来の黄変度合いよりも大きく改善した黄変への耐性が確立しました。
まだまだ経過年数は浅いですが、複数レジンにて1年半のテスト期間で良い結果が出ています。
長期にわたって使い続けても、透明度を保ち、美しさが失われにくい素材を確立することができました。
家具でありながらアートとしての価値を長く維持できることは、オーナーにとってかけがえのない安心感となります。
レジンという物質上、黄変は必ず存在し、この度リリースのモデルに採用したレジンも長期間を見れば必ず黄変します。ですが従来黄変に強いといわれてきたレジンを圧倒する黄変に対しての対応力を確認しております。
傷に対しての強度
傷に対しての強度は従来品と変わりません。
レジンのメーカー数値の硬度は一般的であり、研磨作業をしている状況で従来のものと大きな差はありません。
また、通常の食器を引きずる等の傷テストを実施して、従来のレジンと同様の傷対応力であることが確認できております。
より詳細の傷への強度テストは今後実施し結果をシェアさせていただきますので、本webサイトをブックマークしてお待ちください。
まとめ
今回採用のレジンは、レジンテーブルをもう一段階上のレベルに引き上げてくれるレジンとなります。
「PREMIUMクリアレジンモデル」
これからより魅力的な作品を製作していきます。
RESIN SPACEの新たな進化を感じたい方は、お気軽にお問い合わせください。