このページは
「レジンテーブルが欲しいが高くて購入に踏み切れない。自分で作るのも考慮してみたい」
「自分で自作した場合、費用はいくらくらいかかるか知りたい」
「そもそもレジンテーブルは自作できるか不安。どんな点が失敗しやすいのか、どれくらい難易度が高いのか知りたい!」
「レジンテーブルを自作すること、購入することのそれぞれの特徴を比較したい」
上記の疑問に対して、日本でトップクラスのオーダー・納品数を誇るRESIN SPACEデザイナーがわかりやすく解説します。
レジンテーブル製作数も400枚を超え、RESIN SPACEのレジンテーブルのオーダー対応とレジンの色調整・流し込みという中心部分を全て請け負っている代表デザイナーが経験を元に、私達の知識を隠すことなくお伝えさせていただきます。
目次
レジンテーブルとは?
レジンテーブルは、木材と透明な樹脂(レジン)を組み合わせたデザイン性の高いテーブルのことです。
特に高級感があり、唯一無二のデザインが楽しめるため、 ご自宅はもちろん高級ホテル・レストラン・デザインオフィス などでも採用されている人気の家具です。
最近ではDIYブームの影響で、自作に挑戦する人も増えていますが、 本格的なレジンテーブルを作るには、材料選びや技術が重要 になります。
それでは、レジンテーブルの魅力や市販品の価格について詳しく見ていきましょう!
レジンテーブルの魅力とは?
レジンテーブルが人気の理由は、その 唯一無二のデザイン性と高級感 にあります。
また配置した木材をレジンで繋げることで、自由度の高いデザインが大きな魅力です。
① 世界にひとつだけのデザイン
レジンは透明・着色・顔料でモヤっとした印象を作るなど 自由にアレンジが可能。
さらに、木材の種類や形状によって表情が変わり、 全く同じものは存在しないオリジナル性 が魅力です。
- 流れるような川のようなデザイン(リバーテーブル)
- 一枚板の魅力を最大限に表現する、多種多様なデザイン(異形型)
- 砂や波、オブジェを入れ込む唯一無二のレジンテーブル
② 高級感と耐久性
- レジンはガラスのように美しく、木材と組み合わせることで木の凹凸がよりレジンの魅力を引き上げます。大自然×高級感という一生涯に渡り使用できる一生モノの家具です。
- 硬化後は耐水性・耐久性があり、適切なメンテナンスをすれば 長く使い続けることが可能 です。
- ホテル・レストラン・オフィスでも採用 されるほど、インテリアとしての価値が高く、流行り廃りのない、高級感のある家具となります。
③ 自分好みにカスタムできる
- レジンの色や透過度を調整できる
- 好きな一枚板を自分が選択した配置で製作できる
- 脚や仕上げの塗装を好みに合わせて変更可能
DIYで自作することも、オーダーでレジンテーブルブランドに依頼して理想のデザインを追求することも、どちらでもこの自由度は実現可能です。
完成するまでの貴重な体験も、レジンテーブルの魅力のひとつです✨
レジンテーブルはいくら?一般的なレジンテーブルの購入相場
レジンテーブルは、デザインやサイズ、購入先の技術力、店舗の立地によって価格が大きく変わります。
以下、一般的な価格帯の目安をまとめました。
① サイズ別の市販価格
② 市販品の価格が高い理由
- 職人の高い技術力や確実性のある製作が必要なため(研磨、細かな節への対応、流し込み前の一枚板の調整等)
- 価値の高い一枚板を使用している(一枚板メーカーにしか在庫にない一枚板や、更にレジンテーブルメーカーには希少性の高い動きの荒い一枚板を使用するため)
- 使用しているレジンの品質が高い
- 完成度の高さ(気泡対策・安定的かつ綺麗な硬化・透明度の高いレジンの仕上げ等)
- 良い作品の為、投資・在庫購入に資金がかかっている(安定した作品製作には必須)
レジンは皆様が思う以上に安定的な硬化をさせるのが難しいです。
温度・湿度・厚みに応じて適切に効果させるのは多くの経験を要します。レジンテーブルをオーダーで受けられるブランドは非常に高いレベルの技術力と、その再現性を確保する仕組みが重要になります。
多くの人の手とそれを長期的に人的資源の成長が必須のため安価には決してできないと思います。
③ 価格を抑えたいなら?
- シンプルな動きの木のデザインを選ぶ
- ネット購入で安価なレジンを使用しているものや海外製の作品を購入する。
- DIYで自作に挑戦する(本テーマはこちら!)
自作と購入、どっちがいい?【この記事で分かること】
レジンテーブルは、自作と購入のどちらにもメリット・デメリットがあります。
まずはざっと、全体像を確認してみましょう。
「自分で作りたい!」と思う人もいれば、「手間をかけずに高品質なものを手に入れたい!」という人もいるでしょう。
✅ レジンテーブルの自作にかかる費用の詳細
✅ 初心者でも作れるのか?DIYの手順と難易度
✅ 自作 vs. 購入の具体的な比較
✅ 「自作は難しい」と感じた方へのプロの提案
について詳しく解説していきます!
レジンテーブルを自作するのにかかる費用は?
レジンテーブルの自作は、DIYの中でもかなり難易度が高い部類に入ります。
私生活では自宅のDIYをよくやりますが、40m2のイタウバのウッドデッキを基礎から製作するレベルの難易度に近いかなという感覚があります。
「材料を揃えれば誰でも簡単に作れる」と思いがちですが、実際はそう甘くはないです。
✅ 木材とレジンの相性を見極めるセンス
✅ 硬化の管理、気泡の処理など2日間は付きっきりで硬化の様子を確認できる
✅ 作業スペースと工具の確保
✅ 作業期間14日前後を確保することができる
こうした要素・条件がしっかり噛み合わないと、「ただの高い材料の塊」になってしまいます。
あれが足りない、これが足りないとなり、想像以上のコストにより、プロのレジンテーブルブランドにオーダーできていたなんてことにもなりかねません。
だからこそ、費用の内訳を理解し、無駄な出費を抑えながら品質を高める事前準備が重要 になります。
それでは、実際に自作にかかる具体的なコストを見ていきましょう!
サイズが決まらなければコストもぼんやりとしますので、ここでは1200×600mmという、自作で製作できるギリギリのサイズで考えていきましょう!
自作費用の内訳【材料・工具・その他コスト】
レジンテーブルを作る上で必要なコストは、大きく以下の6つに分かれます。
- 木材(天板の主役)
- レジン(透明感と強度を左右する)
- 着色剤・顔料(アート性を加える)
- 型枠・シリコンモールド(成形のカギ)
- 研磨・塗装用具(仕上げのクオリティを決める工具の購入)
- 追加コスト(サンドペーパーなどの消耗品、作業スペース確保)
- 失敗した時の全てを失うコスト
では、それぞれの価格相場と選び方のポイントを解説していきます。
レジンテーブルの向きの木材・材料の種類と価格相場
木材はレジンテーブルの「顔」になる部分。ここを妥協すればそれなりの仕上がりになり、ここにコストをかければ仕上がりは良くなります。
ただ一枚板は樹種はもちろんのこと希少性や状態により価格は大きく異なります。
目指す仕上がりで一概には言えませんので、1200×600mmを製作できる一枚板・木材の概算をお伝えします。
・ブラックウォールナット 深い色味があり、クセが少ない。高級感◎ 60,000円~150,000円
・クラロウォールナット 深い色味の個性的なデザイン向き。 120,000円~250,000円
・ポプラ 明るい色で、凸凹の耳と瘤が特徴 50,000円~150,000円
・栃 明るく上品な杢が特徴。上品な仕上がり◎ 50,000円~200,000円
・メープル(瘤材) 中間色で良いものは最高の表情 120,000円~250,000円
ピックアップした樹種はごく一部です。
納品事例より、好きな木のイメージを探してみてください。
>RESIN SPACE納品事例
どこで購入するかでも大きく異なりますので、いろんな店舗で探してみましょう!
💡 デザイナー目線のポイント
- 濃い色味はブラックウォールナットが安価で流通量も多くおすすめ!ただし荒々しい動きには成長しづらく、濃い色で荒い動きにはクラロウォールナットがおすすめ!
- 白い木はポプラがおすすめ!ポプラのブツブツが苦手な場合は栃がおすすめ!
- レジンテーブルブランドで使用しているような荒々しい一枚板は、業者でも購入することが難しいほど希少性が高く、一般の方は木材のみでの購入は難しいです。ある程度の妥協が必要です。
- 最近はヤフオクなどでも良い材が出ている場合もあります。
- 木材は乾燥が非常に重要です。未乾燥は安価に購入できますが、絶対に未乾燥材は使用しないでください。後々の剥離に直結します。
レジンの種類と価格相場
レジンはレジンテーブルの透明感・耐久性等、様々な仕上がりの要因を決める最も重要な部分です。
RESIN SPACEでは非常に多くのレジンをテストし、新規開発されればメーカーの方も持ってきてくれますが、
私がオススメするレジンは下記の通りです。
💡 製作者のリアルな視点
- 多くのレジンメーカーがあるが、上記で選べば間違いなし
- 黄変度合いや硬度等だけではなく、攪拌ムラの発生リスク・硬化の時間、熱暴走や硬化不良・研磨時の割れ・気泡の抜け具合・指定温度以外での対応力など、実際に使用しなければわからない作品の細かな品質に影響する部分を考慮して選定しています。多くの要素を考慮して私はecopoxyがおすすめです。ただ価格が高価であるため値段を重要視する場合、コスパの高く、黄変に強いフローレンスレジンが良いです。
- 購入はどちらもAmazonなどで購入可能。
着色剤・顔料の費用(透明・パール・メタリックなど)
必要とする塗料・顔料の購入が必要です。
希望のデザインが決まったら購入しましょう。
約5,000円
型枠
コンパネ 3,000円
養生テープ等 1,000円
コーキング 1,000円
研磨等の電動工具の費用※時間はかかってもコスト優先で製作可能な最低限の道具とします。
ルータ・刃 40,000円
ランダムサンダー 20,000円
丸ノコ 20,000円
消耗品(ペーパー・コンパウンド等) 30,000円
自作にかかる費用の具体例【サイズ別費用シミュレーション】
どのレベルの仕上がり、一枚板を使用するかで大きく異なりますが、
小型で道具も購入した場合、表のとおり210,000円程の費用が掛かります。
オーダーとの比較となるため、良い一定レベルの一枚板を使用した場合としております。
また一般の方が一枚板を一枚板専門のしっかりと管理された材を購入した前提の価格です。
この数字を出すことで批判が出る部分は了承しております。販売店ではこれに人件費、工場・倉庫・大型機械・店舗固定費、販管費等、より良い作品を製作するために様々な費用が掛かっているため、単純にこの数字との比較は避けて頂ければと思います。
また、この数字は誤っている等の意見が出ることも十分承知しております。
目指す作品により必要な材料費は全く異なるためです。
自作を検討している方が、どこまでの費用が掛かるのか、一つの目安にしていただければ幸いです。
レジンテーブルの作り方【初心者向けに解説】
レジンテーブル作りは「レジンを流して研磨するだけ」と思われがちですが、実際はそう簡単ではありません。
木材のデザイン・木材の平面だしと下処理・型枠製作・レジンの攪拌や調整・硬化時の監視・平面出し・研磨・仕上げ
と、一般の方がこれくらいの時間がかかるだろうと思う3倍の時間がかかります。
DIYだから気軽に作ろうでは途中で挫折する場合も多くなります。
だからこそ、時間をかけて工程を理解して、準備して、あなただけの一枚を仕上げられたらその達成感は何ものにも代えがたいです。
各工程でつまずきやすいポイントも記載してありますので、各工程をご覧ください。
とりあえずはじめてみるも大切ですが、大事な木を使う作業です。
失敗しない作り方を知って、事前に準備することも大事ですので最後までご覧ください。
STEP1: 材料・道具を準備する
必要なもの一覧
まず、道具を一式そろえるところから始まります。
省略することは簡単ですので、私がオススメする仕様でお伝えします。
📌 必須材料
・木材
・レジン
・着色料(塗料・粉状の顔料)
・型枠(木枠・シリコン)
🔧 必須工具
・ルーター(平面を出す)
・インパクトドライバー(型枠製作等)
・電動サンダー・ペーパー(研磨用)
・電動丸ノコ
・真空脱泡機(レジンの状態をよくする)
・クランプ(木材固定)
・バーナー(気泡除去)
・バフ・コンパウンド
・赤外線温度計
・撹拌機
・バケツ(ペール缶)
🌳 木材
木材選びはレジンテーブルの仕上がりのすべてを決めます。
デザインなどは好みがありますので、好きな一枚板をご検討ください。
明るい木が好みなら 栃・ポプラ
中間色がお好みなら メープル・カエデ
濃い色がお好みなら クラロウォールナット
上記がオススメです。
表情はお好みで良いですが、乾燥状態だけは確実に確認してください。
乾燥完了していない材だと後の剥離リスクが非常に大きくなります。
🛢️ レジン
先にご紹介した、ecopoxy・フローレンスレジンなら間違いありません。
STEP2: 木材の加工・下準備
・木工加工
木材カットの前に最終デザインの確認です。
自分が製作するレジンテーブルの木工部分の最終チェックをしましょう!
その後デザインに応じて丸ノコでカットしていきます。
最終のイメージより少し大きめにカットするのがポイント!
そこから木の状態を整えます。
表面に塗装がしてあるものならそれをすべて剝がします。
木肌が出ているものでも耳についている汚れはレジンに浮遊しますので、この段階ですべて取り除きます。
エアーコンプレッサーなどは購入不要で、歯ブラシでこすってあげましょう!
・型枠製作
コンパネを使用して型枠を製作します。
ホームセンターで購入すれば、カットまでお願いできます。
自作でのカットは精度が必要なのでお勧めしませんので、カットまで購入先でやってもらうのがオススメです。
その後養生テープを張り、ふちをコーキングで塞ぎます。
レジンは水と同様ですので、妥協は禁物です。
最終チェックとして水を入れて、漏れがないか確認しましょう。
💡 製作者のリアルなPOINT
・安定した温度管理ができない場合は、事前に一枚板にレジンを塗って一度硬化させてあげると多くの失敗を防げます。
・型枠の製作はお客様の想像以上に重要です。しっかりとコーキングをしましょう。また養生テープは失敗して張り直しは禁忌です。一度はがしたものは捨ててください。
・木についている木工用ボンドの様な割れ止め材は必ずきれいに取り除いてください。
STEP3: レジンを流し込む
適切なレジン量を計測し、無駄の無いように必要量を計算します。
縦×横×高さで必要容量を計算します。
レジンは温度管理が非常に重要です。
メーカー推奨の温度に必ず合わせてください。
お湯を温め、規定温度まで温めます。
その後レジンを注ぎ電動ドライバーと撹拌機でレジンを十分混ぜましょう。
初めてですので10分間は必ず混ぜましょう!
気泡が入らないよう、ゆっくり混ぜるのが必須です。
攪拌完了したら塗料・顔料で好きな色に調整していきます。
色の調整はバケツ内だと濃い色に見えますので、希望の厚みの環境下ではどう見えるかを意識して色を調整しましょう。
その後脱泡器があれば気泡を抜きます。
無い場合は攪拌をより優しく混ぜましょう。
脱泡完了後は、早急に流し込み実施します。
そこから温度設定できればメーカー指定の温度で管理します。
温度が高い場合は失敗リスクが高いので、エアコンのある部屋で実施するか、扇風機を当てましょう。
レジンは熱が苦手です。温度管理ができない場合、夏はより注意が必要です。
逆に冬でも硬化しなくなるので、温度管理ができない場合は春又は秋での作業がオススメです。
硬化はメーカー指定の時間を放置して、触れて・爪で押して、形状に変化が無ければ次の工程に進めます。
💡 製作者のリアルなPOINT
・レジンの成功の秘訣は温度管理に始まり温度管理に終わるほどです。無理をしてでもメーカー推奨温度を目指しましょう。
・自然脱泡で気泡が抜ける等の情報がありますが、私の経験からは細かな気泡は脱泡機を使用しなければ抜けません。そのような細かな気泡を目立たせなくするためにも、顔料を入れたモヤッとした仕様で製作するのがオススメ!
・レジンの硬化中は異常な状態になることが多いです。レジンがバター状の硬度になるまで3時間に一回はチェックしましょう。
STEP4: 硬化後の仕上げ
硬化したレジンを剥離させます。
コンパネの型枠から剥離させます。
バール等で力で剥離させます。
その後はルーターで平面を出します。
水平な床に置いて、ルーターで平面を出せる治具を事前に製作しておく必要があります。
この治具製作でDIYの方は半日以上かかってしまうかもしれません。
ですが重要な作業ですので、頑張りましょう!
その治具で天板面の平面を出すために研磨します。
研磨時に割れが起きないように少しずつ研磨します。
もし割れる様なら硬化が足りません。更に時間を置きましょう。
平面が出たらサンドペーパーで研磨します。
80・120・180・240・320・600・800・1000・1500・2000・3000番とすべての工程を研磨していきます。
一工程前につけた傷がなくなるまでしっかり研磨します。
どこまでやればいいかの判断は初めてでは難しいので、1200×600mmなら、一つの番手裏表合わせて30分研磨すれば間違いありません。
そこまで完了したらどこのレベルまで求めるかにもよりますが、顔料を入れたデザインならここで完了でも良いです。
このままオイル塗装をしてしまいましょう。
より高い透明度を求めるのなら、コンパウンドを実施します。
バフとコンパウンドのを使用して、レジン部分のみ研磨します。
作業時間2時間実施すればよい状態になると思います。
コンパウンドの作業はDIYでは非常に困難です。
顔料を入れるタイプではその点も不要になるため、この点を含めてもモヤッとさせたデザインがオススメです。
💡 製作者のリアルなPOINT
- 研磨工程中に深い傷を見つけたら、一つ又は2つの番手に戻りましょう。細かい番手で深い傷を消すことはできません。
- 研磨中にかならず木材の節が出てきます。その部分にもレジンを入れてあげると仕上がりが良くなります。
- サンドペーパーによる研磨が大変な場合は表面にレジンを塗って覆う方法もありますが、木の質感を消し触り心地もあまりよくなく、意外と表層レジンは難しい為オススメではありません。
レジンテーブル自作の難易度と注意点
レジンテーブルの自作・DIYは、上記の通りで一見シンプルに思えるかもしれません。
「木材にレジンを流し込んで固めて研磨するだけでしょ?」なんて考えていたら確実に失敗します。
仮にレジン硬化時に失敗したら・・・
研磨時にレジンを大きく割ってしまったら・・・
レジン作業で特にレジンが関わる失敗は取り返しのつかない失敗となり、そこまでかけた費用が無駄になります。
そこまでの経験は残りますので、良い経験ではありますがコストは戻りません。
十分な事前学習、事前に漏れなく道具を準備するなど徹底した準備をしましょう!
初心者が失敗しやすいポイント
レジンの硬化不良
レジンが起因する失敗の中での大半がレジン硬化時が原因です。
失敗する要因をすべて記載します。
・レジンのA剤・B剤の量はしっかり計測し間違いないか。
・攪拌前のレジン温度はメーカー指定の通りか。
・攪拌は十分実施したか。
・気泡は抜けているか。
・硬化温度はメーカー指定の通りか。
・その温度は流し込み~硬化までほぼ一定であったか。
・流しこみの厚みはメーカー指定の通りか。
・硬化時に温度異常はなかったか。
上記のいずれかに問題があれば硬化不良になる可能性があります。
YouTubeで出している方はここまで考えず実施しても失敗しない可能性もありますが、失敗する可能性もあります。
絶対に失敗できないRESIN SPACEでの製作ではすべてを徹底的に管理しております。
失敗しないためにも可能な限り対策をとってください。
レジンの型枠からの漏れ
レジンの型枠にほんの少しでも隙間があれば大惨事になります。
一度漏れが起きれば、対処方法はあってもそれを抑える術はありません。
作業台、床面もレジンだらけになりますので、本当に悲惨な状況になります。
数日前に水を入れ漏れがないかチェックしましょう!
成功率を上げるためのアドバイス
事前に小型の作品で練習する
製作サイズにもよりますが、事前に小型で製作してみればメイン製作での成功率が上がります。
レジン作業は失敗の繰り返しです。
RESIN SPACEでの新規モデル製作や、お客様からの特殊なオーダーの場合は3回以上製作し、何度も失敗しデータを取ります。
繰り返し製作することで改善点も見つかり、精度が良くなります。
1回で完成させず小型でテストしてみましょう!
適切な作業環境を整える
レジンは周囲の環境によって、硬化の仕上がりが大きく変わります。
温度湿度管理ができれば一気に失敗確率が下がります。
室内で実施できればよいですが、漏れた場合のリスクがあります。
透明な厚いシート等敷いて実施してみるのも良いでしょう!
シートを敷いても大容量漏れると下に浸透するので、2枚ほど敷けばよいかもしれません。
また湿度が高すぎるとレジンの濁りにつながるため、梅雨の作業は湿度管理も必要になります。
「せっかく綺麗に流したのに、レジンの硬化がうまくいかなかった・・・・」
この理由はほぼ温度で解決できるので、対策しすぎることに間違いはありません。
💡 まとめ
レジンテーブル作りは、見た目以上に難易度が高いです。
また自作するには事前に購入する道具も多く、道具の費用も高額になります。
本気で製作に取り組む場合は、多くのリスクを考慮しながらしっかり準備して取り組んでみましょう!
ほんの少しの対策をとるだけで、大失敗を避けることができます。
そのほんの少しの差で、大きな差になりますので対策を可能な限りとることを意識してください。
自作 vs. 購入 どっちがいい?【費用・手間・完成度を比較】
全体的な工程や金額の把握ができたと思いますので、再度自作と購入の比較を確認しましょう。
費用についてもほぼ同条件での価格差を記載しています。
自作と購入の違い
上記の表の通りとなりますが、自作には新規で10万円分の道具の購入費を入れてあります。
プロユースの工具をすべてそろえれば 40万円以上はかかってきますのでご了承ください。
単純に製作にかかる時間や金額だけでは比較できない、仕上がりについては想像以上の差があるかと思います。
それだけ販売店は多くの失敗と、経験を積み、お客様にとって良いデザインを提案するための一枚板の仕入れを大量に準備しているため当然です。
特に木材販売をベースに持つ販売店ならよりレジン向きの一枚板の在庫も多いですので、国内でレジンテーブル事業の中心となるブランドは、一枚板テーブル販売も実施している場合が多いことにも納得です。
RESIN SPACEも別ブランドで一枚板テーブル事業を経営しているため多くの仕入れの状況を把握しておりますが、レジン向きの素晴らしい特殊な一枚板は数が少ない為一枚板販売店としても確保をするのは困難です。
専門ブランドで購入するということは、そのような想像もしなかった一枚板、想像以上の一枚板との出会いもありますので、
クオリティーの差は大きくでることと思います。
レジンテーブルの中心となる一枚板は非常に重要になりますので、あなたがどのレベルのレジンテーブルを求めるのかで、
自作するのか、購入するのかを考慮してみましょう!
こんな人は自作がおすすめ!
「DIYで作るのが楽しい!」「とにかく安く作りたい!」という人は圧倒的におすすめです。
自作することでしか得られない多くの経験、自分ですべて製作したことでの作品に対する愛着も購入品では得られない満足感があります。
DIYでやるからこそのワクワク感は確実にありますからね。
✅ 自作向きの人
- DIYが好き・工具に慣れ、多くの道具を保有している
- 試行錯誤しながらものづくりを楽しみたい
- コストを抑えたい
- 製作にどれだけでもかけられる時間がたくさんある
- 自分が製作した作品が欲しい
デメリット
・完成までに想像以上に時間がかかります。(おおよそ実働丸13日)10m×3mのウッドデッキを基礎から製作する難易度と近いものがあります。
・仕入等、多くの要素を考慮して、高いレベルでの完成は困難です。
メリット
・自分で製作した、なにものにも変えられない満足度がある
こんな人は購入がおすすめ!
「本物の高いレベルのレジンテーブルが欲しい!」「木やレジンの質にこだわりたい」「多くの時間をかけるのは無理だ!」
という人なら、プロに任せるのが正解です。
完成している既製品では当たり障りない作品となりますが、専門ブランドでのオーダー製作なら木材も特殊なものも多く在庫に保有しており、理想以上の作品になります。ブランドにもよりますが、レジンの色の指定もどこまででも可能ですので、仕様決定までの自由度は自作と変わりません。
オーダー後の大変な作業はプロが実施するため、高いレベルで完成させてくれます。
✅ 購入向きの人
- 本物の高級感のあるテーブルを求めている
- 長く使いたい(耐久性・品質・デザイン)
- 妥協しないクオリティーは欲しい!オーダーで理想のデザインを実現したい!
- そもそも自作できないし、レジンテーブルにその時間を確保できない
デメリット
・材料や製作にコストをかけているため、購入価格が高価になる
・自由度が高く、良い一枚板を在庫に持ち、あなたの理想を叶えられる店舗は少ない為、店舗までの移動距離が長くなる。
・どの店舗でも信頼できるデザイナー製作者がいるわけではないので、購入店舗選びで間違えば失敗もあり得る。
メリット
・正しい購入先のデザイナーはレジンテーブルのプロであるため、あなたの想像を超えるデザイン提案や完成度を届けてくれる。
・一般の方には購入が難しいクオリティーの高い、レジンテーブルと相性の良い一枚板が選択肢に入る。
・仕上がりが最高!
「自作は難しい」と感じた方へ【プロにお任せしませんか?】
今までの情報から自作をチャレンジできる方は、プロが準備している最高の一枚板で自作できれば良いんじゃない?
と、考えることでしょう。
ですが、そのような良い一枚板はレジンテーブル専門店として作品にしてお客様にお届けしたい気持ちがあるため、
一枚板のみでの販売は避けたい為、断られるか、高価な設定になってしまいます。
また、そのように高価な一枚板を使用し自作して、レジンの硬化状態が悪く失敗又は半分成功程度でしたらプロに任せて最高の仕上がりを目指すことをお勧めします。
・プロのレジンテーブルならではの魅力
RESIN SPACEは国内でトップクラスのオーダー納品数を誇る、レジンテーブル専門店です。
仕上がりは数百名のお客様からご満足いただいている国内最高クラスの仕上がりにてお届けします。
仕上がりの品質やお客様の満足度の高さは是非、納品事例にてご確認ください。
プロが製作するからこその間違いのないレジンのクオリティーはもちろんのこと、
木材の細かな配置など、あなた以上にレジンテーブルが好きで、というよりも
一枚板が好きで、木が好きで、荒々しい自然の動きがたまらなく好きなデザイナーが人生をかけて
RESIN SPACE製作チームと共に最高品質のレジンテーブルを製作しております。
・RESIN SPACEのレジンテーブルの特徴
RESIN SPACEの強みはクオリティーとデザイン性です。
レジンの流し込みは多くの情報をもとにお客様とオーダーで打ち合わせした内容をレジンテーブルへ反映させるため
打合せをした代表デザイナーが流し込みまで完結させます。
その為オーダー頂いたレジンの色味の細かなニュアンスや、室内の情報から適切なレジンの色味へ微調整もかけます。
またオーダーの対応も代表デザイナーのFujiwaraが対応しますので、お客様の要望をダイレクトに作品へ反映できます。
オーダー時のレジンの細かなニュアンスはもちろん、木工加工のデザインの最終チェックも実施しますので、
木材配置の細かなニュアンスも確実に反映します。
またRESIN SPACEの製作チームは、最高の技術を持っております。
その技術を惜しみなく、あなたのレジンテーブルの加工へ使わせていただきます。
・倉庫見学
RESIN SPACE最大の特徴は、倉庫で一枚板を見ながらオーダーができるという点です。
倉庫で大量の一枚板を前に、気に入った一枚板でデザインさせていただくことが可能になります。
「大量にあるなら選べないよ」と思うかもしれませんが、それは普段からオーダー受注ばかりしている代表デザイナーのFujiwaraが対応しますので
全く問題ありません。
お客様のデザインに対する熱量に応じ、適切なデザインアドバイスとご提案させていただきます。
倉庫には大量の一枚板がございます。
一般的なきれいな一枚板はもちろん、レジンとの相性の良い動きの荒々しい一枚板も多数ございます。
お客様の好きな一枚板をもとに一緒にデザインしていきましょう!
綺麗なデザインになるポイントもしっかりお伝えさせていただきます。
2時間でも3時間でも4時間でも、あなたの最高のレジンテーブルへの木材を選んでください。
一部お客様の声を抜粋し掲載します。
【I様】
ポプラがいいかなと思って向かった倉庫見学でしたが、倉庫ではこんなにも多くの一枚板があるのかと驚くほどの中から選べたのは衝撃でした。
Fujiwaraさんは私たちがどんなテーブルを求めているのかしっかり把握しよう真剣で、
大量の在庫の中から一緒に一枚板を案内、良いデザインを選択肢を多過ぎず、少な過ぎず非常に良い提案をいただきました。
最終的にこんなにも理想的なものに辿り着けるのかと大満足の倉庫見学でした。
正直倉庫見学に行ってその場でデザインが決まるとは思っていませんでした。
希望内容を伝えて帰り、後日の提案だと思っていたのですが、その場でデザインをバンバン提案していただき、これはFujiwaraさんの努力の賜物でこの提案ができているんだろうなと思いながら見ていました。
【A様】
倉庫でFujiwaraさんのレジンテーブルを見て、ブビンガを見てほれ込み、
なおかつすごく分かりやすくて具体的な説明、イメージしやすい提案によりいいなと思いました。
私たちの「こんなのイイ」なという抽象的な希望を、具体的な提案へ落としこんでくれました。
倉庫で多くの種類の木があるのにその木の特徴や産地を教えてくれ、木の知識がすごく、それだけではなくそこから具体的な提案をしっかりしてくれてすごく良い対応でした。
このように皆様にうれしいお言葉を常にいただいております。
オーダーを皆様に楽しんでいただきながら、お客様のレジンテーブルの中心の一枚板をお探しください。
レジンの選択肢も制限はありません。
多くのサンプルがありますので、サンプルをもとにレジンの色味をご指定ください。
レジンの色や見せ方も多くのポイントがございます。
プロと相談しながら最高のレジンの色を調整していきましょう!
またレジンに対しての疑問点も、代表デザイナーのFujiwaraが必ず対応しますので
すべてその場で解決することが可能です。
製作にも携わるからこそお客様のご希望を直に作品に反映できると同時に、
製作に携わるからこそ、できる出来ないの判断もすべてその場で可能です。
レジンテーブルのオーダーに関しては、倉庫見学特設サイトがございます。
ぜひ倉庫見学でオーダーの流れをご確認下さい。
あなたがオーダーしたいと思った時、
静岡県という距離と、自作より高価になってしまうというデメリット以外はございません。
あなたの理想をデザイナーのFujiwaraと一緒に作り上げていきましょう。
まずはあなたの理想の作品の価格を、デザイナーに軽い気持ちで聞いてみてください。
この記事はRESIN SPACE代表デザイナーのFujiwaraが執筆しております。
累計400枚以上の製作をこなし、その大半をオーダーにて受注製作しております。
RESIN SPACEの製作チームと共に、一般の方・店舗デザイン等の業者様からの依頼など、多種多様の作品を製作しています。
納品事例の通りすべてが異質な作品ばかりですので、自作したい!とこだわりが強い方の要望にも確実にお答えできる作品製作能力があります。
その様な代表デザイナーのFujiwaraとRESIN SPACE製作チームへあなたの作品をご依頼ください。