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7枚のレジンテーブル製作と9枚の提案で見えること【デザイナー執筆】

本日は最近の製作と打ち合わせの様子をご紹介させていただきます。

この記事でご紹介させていただく通り、RESIN SPACEでは日ごろから常に多くの製作と新規のご依頼をいただいております。
数多くの作品を製作・打ち合わせするからこそ見えてくるレジンテーブルの大事な部分をこのページでご紹介させていただきます。
国内トップクラスのオーダー製作・納品数を誇るRESIN SPACEの活動の様子をご覧ください。

まずはポプラレジンテーブルからです。

数ヶ月前に倉庫でオーダーいただいたレジンテーブルです。
メインのダイニングテーブルと、サイドテーブルを合わせてご依頼いただいております。

このような荒々しくも比較的直線的な動きのポプラ一枚板を選んでいただきました。
このように最高の選択肢になる一枚板は6枚ほどの中からお気に入りの一枚を選んでいただきました。
デザイナーの私が一枚板の仕入れも実施しますが、レジン向きの一枚板の中にはABCとランク分けができます。

RESIN SPACEではレジンテーブルにこだわりたいお客様が多くいらしていただきますので、ほとんどの方がAランクの一枚板をチョイスいただきます。そのため最近はAランクレベルの一枚板ばかり準備しています。
もちろん今回使用いただく一枚板もポプラの中でAランクの一枚板です。

その一枚板の中で特徴ある部分を指定いただきました。
倉庫見学では実際に使用する部分の左右を指定いただけます。
1枚の板からそのイメージは無理だよ!と思うかもしれませんが、実際にあなたの目で指定することが可能です。
もちろんその場で写真合成して最終イメージをしっかりご確認いただくことも可能です。

お客様ご希望のデザインで一枚板カットしました。
抜群にカッコよくないですか?
一枚板の状態からここまで仕上げるには一緒にデザインを組む者のアドバイスも非常に重要です。
RESIN SPACEでは皆様、本当に個性のあるデザインを組み上げていただいております。

もちろんそのベースとなるご提案は私がしっかりご案内していますよ!!

この動きと、この一枚板の穴のある部分最高ですよね!
意識しないとこのような穴も消えてしまうのですが、徹底した厚み管理で、そのような部分が残るようにしております。

またこの部分はお客様が特に気にいいった島の部分です。
島のように見えるか、木の凸に見えるかは、この今にも消えそうな繋がりの途切れた部分にかかっており、非常に重要な部分です。。
一枚板の段階からあと数mm削れば消えそうなこの溝。
お客様と直接打ち合わせしているデザイナーが製作にもしっかり携わるため、お客様のご希望を細かい部分まで反映させることが可能です。
もしお客様がここを気に入っているということを知らなければ、確実に消えていた部分です。

実際に加工するのはRESIN SPACEチームで動きますが、全員が私の頭の中とお客様の細かなご希望まで把握できるよう細かな仕様を共有しております。

その後レジンを流し込む準備をします。
意外とこの工程も大変なんですよ!

その後レジンを流し込みます。
このブルーも基本設定のクリアブルーよりも、若干深い層のブルーの色にしております。

今回ブルーの演出のために2層で流し込みます。
RESIN SPACEのお客様にはサンプルを見ていただき、レジンの深みの仕様も細かく指定いただけます。

積層時もしっかり対策をとらなければ、数年後最悪の結果が現れます。
そうならないためにRESIN SPACEはしっかり時間をかけ、一切の手抜き加工はしません。

上層の流し込みしていきます。
下層のレジンと色はもちろん変えています。
この変えるのも意外とセンスが必要です。
美しく見せるには絶対的なルールがあります。

全てはデザイナーのFujiwaraの頭の中にあります。
気になる方は倉庫見学時に聞いてくださいね!

お客様のご希望を叶えるためにレジンは通常より多めに使用します。
RESIN SPACEの製作の中心理念は「クオリティー」を最重要項目にしております。
製作チームもこの理念を共有しておりますので、全員でここはどうしよう?
と悩んだ際は時間より経費より、クオリティーを重要視します。

 

いい色で流し込みできています。

気泡はこの後継続的に発生しますので、定期的に気泡を飛ばします。

ばっちりです!
こんな看板にしてもいいですね!

硬化完了後はプレナー・ワイドサンダーで研磨していきます。

この削りの工程は天板面のデザインを決めるうえで重要な段階ですので、
ここもデザイナーのFujiwaraが実施するところです。
今回の浮島を残すためドキドキしながらの研磨です。

行ってらっしゃい!

ちゃんと残ってきてね!
とお願いしながら何度もサンダーをかけます。

いい感じに進んでいます。
通常通りに実施すると無くなるリスクが大きくなるので、普段の3割程度の研磨レベルで進めます。

最終工程を含め完璧です!

すべてがバッチり決まりました。
一枚板の段階では木の無い部分がデザインに見えますが、レジンが乗ると木の上の面がレジンと木の境目になるんです。
そのあたりを含めデザイン時にアドバイスさせていただきますので、
初めてのレジンテーブルデザインでもここまで完璧なデザインで完成できます!
いや、させてみせます!

この荒々しい動きで完成させるには、木の魅力を感じながら、完成形をイメージしながら、木の動きを細かく確認しながら、お客様のすべてのご希望を聞きながら、お客様の希望レジンカラーを考慮しながら、
その様なご希望が入ったときに最高のデザインで製作できる一枚板を準備しながら・・・・・・・・

このデザインで完成するまで多くのことを考えながら完成しております。

さて次は屋久杉一枚板です!
このお客様はふるさと納税で沼津市にご寄付をいただきオーダーいただいたものです。

屋久杉レジンテーブルをこのデザインで製作するなんて異常です。

樹齢500年のここまでの荒々しさをアートの様なデザインに仕上げております。
この記事を書いている段階では大分工程も進み仕上がっているんですが、めちゃくちゃカッコいいです。
レジンがまだない数年前、こんなテーブルを作りたかったんです。

朽ち果てながらも美しいこの木の感じ。
レジンが無ければがっつりそぎ落とすしかない部分です。
今回はこのような部分が多く、これをこのままレジンの流し込みしてはデメリットが大きいので今回はレジンでまずは押さえます。

事前にレジンを塗ります。
ですが本流ししたレジンが木の道管内に入り込むようにレジンを塗ります。
レジンをしっかり吸わせないと剥離のリスクがあがりますからね!

仕上がりの色にしたことで一気にイメージがわきますね!

レジンを流し込んでいきます。
今回も2層に分けて流し込みします。

ダーク系にしたいが木の動きをシッカリ感じたい!
そんな理想を叶えるために色の調整をしております。

まずは1層目完了!
少し多めに流しましたが、私の想像を超えるほどのレジンの吸いでだいぶレジンのレベルが下がりました。
硬化直前までどんどん木がレジンを吸った為レジンの使用量はかなり多くなりました。
ですがこの吸いが多くの後々のリスクを下げますので、ここでもコストよりクオリティーです。

上層のレジンの調整をします。
簡単そうで難しい、細かいレベルまで追い求めると常に神経を使う作業です。

丁寧かつ大胆に

流し込んでいきます。

ほんとイヤになるほど吸い続けます。
ですがその分、ぼそぼその木の部分も硬いレジンの面になります!

綺麗なレジンです。
ecopoxyは本当に優秀です。

この状態でゆっくり乾燥させます。
良く夏だと作業難易度高いですよね?
冬だと作業難易度高いですよね?

と同業者に言われますが、そんなのは関係ないです。
その木と作品に応じた温度設定にしますので、外気温で手間は変わりますが、作品への難易度は変わりません。

お客様にしっかりとした事前準備をすることが重要です。

最高の硬化状況です。

レジンをワイドサンダーで研磨していきます。

屋久杉は柔らかいので、ガンガン削れてしまいます。
割れないように丁寧に行きます。

しっかり吸わせたからこそ、いい面に仕上がっています。

この屋久杉は朽ち果てる美しさがある分、手間のかかるヤツです!
こんな癖の強いヤツ大好きなので、しっかり手を入れて使い勝手の良い作品に仕上げていきます。

さて次はクラロウォールナットレジンテーブル!

こんな木は最近は国内に流通しないため非常に価値が高い一枚板です。
円安の関係で良いクラロは国内にあまり流通しなくなってきています。
このクラロは数年前に仕入乾燥・人口乾燥・高周波プレスまで自社にて完結している思い入れがある材です。

レジンとの相性抜群のクラロです。
全体の動きも木目も最高すぎます。

めちゃくちゃカッコいいです。

これが木か?
と思うほどワイルドすぎるクラロウォールナットです。

その一枚板を枠に収め流し込みの準備です。
片側はストレート、片側は耳風デザインで、限られた空間を有効的にかつ耳風でこの一枚板の魅力を引き立てられるデザインにしております。

常に難易度の高い製作をしており、こちらも下層と上層2層に分けております。

本当はクリアのご希望ではあるものの、クリアは数年後の黄変があるためそれは避けたい。
そうなったときにdarkクリア系が選択肢に入るがそれだとこの木の動きを感じられなくなってしまう。
その様な打ち合わせの中、下層を濃いブラックにし、上層をクリアとしました。
完全な黒は嫌だが、薄い黒もダメ。濃い中で一定の透過度を確保する色の出し方は、木がレジンを吸う中でコントロールするのは非常に難易度の高い製作でした。

ですが、バッチリ良い色に完了し、下層の流し込みが完了。
上層との中間層の工程を経てクリアの層も流し込みます。

この木の動きを残す製作ができてうれしいですね。

このクラロのカッコよさを最大限に引き立てるレジンに仕上がりました。

このレジンテーブルの作品も同様にワイドサンダーにかけていきます。

2600×950mmなので、かなりのサイズ感があります。
ここから丁寧に仕上げていきます。

さて次は業者の方からの依頼です。

円形の木の凹凸を生かしたOceanレジンテーブルです。
美しいブルーの海を演出し、波を描きます。

この白い波も実はレジンなんです。
レジンをヒートガンというドライヤーの様なもので、レジンを温め伸ばし演出します。

その後クリアのレジンを入れいっったん完了です。

ここから木の凹凸を残したまま、きれいに完成させていきます。

この作品と同時に依頼いただいており、3枚同時製作を進めております。
それぞれ個性を持ったレジンテーブル達です。

レジンテーブルを独自の特徴を生かして製作したい場合、RESIN SPACEにご依頼ください。

このように多くの製作を進める中、大学生へのお手伝いをさせていただきました。

静岡常葉大学の学生の製作研究の協力させていただきました。

学生から直接ご連絡をいただき、製作協力させていただきました。
私どもも、と言いますか世界の誰も製作したことのないものをチャレンじしております。
RESIN SPACEは若い未来の力に協力したい気持ちが強いため、レジン等の材料費も協力し、学生の作成に全面的な協力させていただきました。

大変な製作ですが、これからもカンバっていただきたいですね。

 

次は栃レジンテーブルの倉庫でのオーダーの様子です。

レジンテーブルをご検討いただいているお客様からご連絡いただき、倉庫見学いただきました。
新居のご自宅を全て明るい色で統一しており、レジンテーブルでエメラルドグリーンの色味を採用したいとのご連絡でした。
部屋に唯一のブルーとなりますので、非常に重要なインテリアとしてのご相談です。

倉庫で大量の一枚板を選んでいただく中、何枚ものご提案や過去の納品事例をご紹介しながら
一枚板のご提案をさせていただきました。
ブルーの相性のいい木をご提案し、ポプラや栃、メープルをご提案の中、気に入っていただいたのはこちらの一枚板です。

数年前に仕入れて準備していた杢の動きが大きく、力強く出た特徴ある栃です。
細かくキラキラした栃は価値が高く、よく見かけると思うのですが、このように大きくキラキラと凸凹とした栃は
非常に貴重です。さらに中心の部分ではなく端っこのちょうど良い部分でないとこのようなデザインはできませんので
非常に貴重な一枚板を使用してのデザインです。

このエメラルドグリーンと掛け合わせていきます。
このようなブルー系は木の色味(特に木の耳)と床の色味の影響を大きく受けます。
木の色味は抜群に相性が良く、床の色も確認し、最高の相性です。

側面の見え方など、お客様とがっちり相談しましたので、理想のデザインにて製作させていただきます。
このような新居の中心となるダイニングテーブルを一からオーダーするということを、お子様に経験いただいたのはとても有意義なことだと思います。

お子様も「これってどういうことですか?」「ここはどうなるんですか?」と、楽しそうにデザインに参加いただきました。
私も3人の娘の親ですので、お子様連れでの打ち合わせも全く気にしないでください。
ぜひ、楽しい時間をご家族皆様で経験していただきたいです。

製作もなるべく早めとのことで、すぐに製作へ移っております。
綺麗な栃のデザインを最終チェックします。まずは厚みを調整する前のデザインチェク!

今回の一枚板は厚みがギリギリでかつ一定の反りがありましたので、長さを短くしてデザインを事前にしてから平面出しをします。

側面の見え方を考えてカットします。

適当にではなく、お客様との打ち合わせを中心に、最終的な細かなデザイン調整を時間をかけてしてからのカットです。

この断面が、最終的な仕上りに非常に重要なカット面なんです。
レジンのデザイン時に気にするのは上からのデザインなんです。ですが実際に使用するときは側面が手前にきますのでこの側面の見え方の印象は非常に重要なんです。

デザイン打ち合わせ・製作・納品まで一貫してデザイナーのFujiwaraが担当しますので、過去のお客様へ納品した経験をお客様とのデザインに反映することができるんです。

納品する中でこの見え方いいな、かっこいいな〜が完全に私の脳裏にインプットされます。
そのイメージの蓄積でお客様のデザイン提案しますので、色々私にお任せください。

このようなカットも簡単なようで奥は深く、デザインに非常に影響します。

この一枚板となる前。
丸太の段階でチェーンソーで落とされ.このように人工的にストレートになる部分があります。
この部分を落とすと、この一枚板の状態か崩れ、この一枚板の良い部分をだいぶ損なってしまう。
でもここを残すのは違うなと思い、全体のデザインを調整しながら他の魅力の欠損を最低限にしながらカットラインを決定します。

このままレジンの流し込みをし、硬化後にカットします。

このような部分もとても魅力的です。

虫が食べたラインも自然だからこそ。
ここは好き嫌いが分かれる部分ではありますので、嫌いな方には綺麗に整えます。

お客様はこのラインも自然だからこそとのことで、強く整えずにいきます。
とは言ってもレジンを流し込むと目立ちやすいので、一定程度手を入れていきます。

また一枚板の段階ではこのようにダメージを受けている部分もあります。

このように綺麗にして流します。

ダメージの強く、虫食いのラインがある部分もこのように綺麗にしていきます。
レジンの色を意識した一枚板耳のラインの研磨です。

このようにレジンテーブルで目立つのは確かにレジン部分です。
ですが、主役はあくまでも一枚板です。どんなに綺麗なレジンを使っても、一枚板に魅力がなければ美しいレジンテーブルは完成しません。

デザイナーの私Fujiwaraの感じたまま、一枚板の魅力を最大限に引き立てるデザイン出しをします。

今回の製作ででたこの屋久杉一枚板は非常に美しいデザインをしております。

BESTは2000✖️550mmです。

長さは1800-2000mmでしたらこの一枚板の躍動感を活かしたデザインにすることが可能です。

手前をレジンにすることで、この一枚板の魅力を最大限に表現することができます。
気になる方はご連絡いただければ、ご提案させていただきます。

今回のようにRESIN SPACEは多数の製作・多数のオーダーをお受けしております。
この記事の準備以降も多数の依頼をいただいており、製作が常にギリギリです。

デザイナーの私もいそがしいのですが、RESIN SPACEの製作チームもとても忙しい状況です。

RESINSPACEチームは非常に器用で、センスがある者も多いですが、クオリティー優先としているため、1枚あたりの製作時間は他よりもかかっていると思います。。
新人も少し入ってきてくれ、ものすごく器用で上手い新人が入ってくれたので、製作効率が向上しているため新人に期待してチーム全体でレベルを上げていきます。

在庫一覧の準備も進めておりますので、さらにRESIN SPACEの魅力を皆様に感じていただけるよう努めていきます。
ですが、基本は魅力のない作品を製作するのではなく、お客様とともに最高の作品を作ることを大事にします。

そのためバンバン製作して首都圏で販売はしません。
手間はかかりますが、一枚板の倉庫で、お客様とともに、お客様にとって最高のレジンテーブルを製作していきます。
決して安価ではありませんが、どこでも出せないデザイン、最高のクオリティーでお届けします。

気になる方はお気軽にご連絡ください。