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楕円レジンテーブル!熊本県からのお客様へ納品~

本日は楕円レジンテーブルの打ち合わせから製作、お届けまでをご紹介させていただきます。
ご紹介のレジンテーブルはこちら!

最高にカッコいいレジンテーブルです。
熊本県のお客様の新居に納品させていただいたもので、非常に美しいデザインで完了しました。
このような楕円のレジンテーブルは日本で唯一、この度のお客様の御自宅のみにしかないものです。

どうこの様なデザインになったのか、このデザインのレジンテーブル完成まで、RESIN SPACEはどんなことを考えながら製作を進めていったのかをご紹介させていただきます。

まずお客様との出会いはwebサイトのお問合せから。
お客様から楕円のレジンテーブルが欲しく製作可能かとのご質問。
もちろんで製作可能である旨を伝え、熊本県ですのでデザイン案提出での製作かと思いきや、倉庫見学のご依頼!
日時候補をお伝えしたら早急に来ていただきました。
なんという行動力!日帰りで、飛行機で、熊本から静岡に来ていただき倉庫で打ち合わせに来ていただきました。

倉庫見学時には必ずご希望イメージをお聞きし、デザイン案を構築してからご提案しております。
今回2200×1200の楕円となると通常のリバー状では何か全体的なデザインが違う。

いくらこのように荒々しくてカッコイイ一枚板でも楕円イメージでは違う。
普通なら十字の脚が思いつくがそれも違う。
そう考える中で、楕円に鉄脚業者と入念に打ち合わせたクロス脚!
最高のイメージができました。

このイメージで相応しい一枚板を何枚かピックアップし、お客様の倉庫見学に挑ませていただきました。

何十枚と大型一枚板をご覧いただき気に入っていただいた一枚板がこちら!

バストゥーンウォールナットです。
アメリカとヨーロッパのウォールナットを添え木したクラロウォールナットに、
更にヨーロッパを組み合わせたヨーロッパの血が多いいクオーターのようなバストゥーン

ヨーロッパ産のイングリッシュウォールナット特有の薄めながら深みのある、上品な色味の一枚板です。

それを楕円に、クロス脚を組み合わせてイメージの打ち合わせさせていただきました。


こんなクロス脚に天板はこんな感じにデザインして、こう組み合わせて、そうすることでこうバランスが取れて・・・
と実際にお客様に伝わりやすいように細かくお伝えしました。

ですが正直お客さまにイメージしていただくのはすごく難しかったかと思います。

ですが私には明確なデザインイメージと完璧に完成できるイメージしかなかった為、お客様には自信をもってご提案させていただきました。
そんな私のすべてを組み立てたイメージをご理解いただきながら、全てを私共にお任せいただきご依頼頂きました。

欧州色の濃い一枚板。デザイン家具のような脚。高級感のあるdark系のレジン。
全ての歯車が組み合わさった、欧州デザイン家具のイメージです。

一枚板もシンプルながら癖のある良い一枚板です。
写真の状態では一般の方には美しさを感じていただくのは難しいですが、非常に良い動きのある木目をしている一枚板なので、自信をもってご提案させていただきました。

ご依頼いただいた後、納期に合わせて製作進めていきます。
まずは一枚板を高周波プレスに入れて平面を出す研磨をします。

高周波プレスにかけることで水分の分布を均一にしますので、後々の木材の動きを安定させます。

荒材では白っぽく見えますが、

塗装後イメージでは濃くなります。
とても上品で欧州感があります。
アメリカのブラックウォールナットのワイルドさとはまた違った魅力があります。
今回のコンセプトにはバッチリハマった上品さに安堵です。
そしたらまずは楕円の型枠の製作です。

楕円の型枠製作は意外と難しく、2200×1200mm指定の楕円は想像以上にライン出しがシビアでした。

とはいっても問題なく完了しています。
そして今回大事なのが、鉄脚の取り付け部分です。
取り付け部分にレジンが干渉なんてもちろんダメですし、木材の中央を支えて安定させるために天板の前に鉄脚を発注しておきました。

いや、本当にカッコいい!!!
こんな形状でもサイズは自由にオーダーできるので、この鉄脚すごくいいですよ!
今回は2200×1200mmの天板に対して1800×800mm幅の脚になります。

楕円のどこに取り付け部分が来るのかしっかり把握します。

取り付け部を確認したらデザイン決めていきます。

メインとなる中央部分のデザイン。

側面を決めていきます。

一枚板には輸入の関係上、どうしてもチェーンソーで幅をカットしてある部分があります。
そこをこのようにデザイン内に入れると、カッコ悪くなります。
自然の動きがカッコいいのに、なぜこの人工的なラインを入れられるのでしょうか?
私は可能な限りこの様なラインを入れないようにデザインします。

今回の様にギリギリの部分であれば外れるようにします。

この様なライン取にすることで、楕円内のデザインをきれいにすることができます。

大まかなデザインはバッチリです。
写真では簡単に説明しましたが、実際には木の魅力を感じながら、全体のデザインイメージの組み立てにはすごく時間を要します。

その後、気にカットラインを記載しながら微調節します。

この様に様々なラインを検討しながら組んでいったんです。
ラインが確定したら一枚板のカットです。

規模が大きいので一枚一枚が大きいです。

一枚板のラインを確認し配置、違和感がないかチェックします。

その後は一枚板の加工。
楕円にきれいに添わせるので、仕上げではないこの段階でも手間をかけて形成していきます。

木材の加工はいろいろな工具を駆使しながら実施する必要があります。
レジンという比較的新しい技術だとしても、多くの技術は昔からの木工技術が必要です。
一枚板加工職人の経験がすべて生きてきます。

この様な耳の樹皮は全て取り除きます。

木本体を傷つけず、樹皮の身を取ります。

この様な部分も

このように木本来の表情を出してあげます。
ただただ美しいです。
写真では分かりずらいですが、木の凸凹した表情がすごく良いです。

虫食いラインもこの一枚板の歴史です。

自然界で生きるからこそできたラインもまた神秘的です。
レジンに閉じ込められることで、全ての自然の表情がメリットへと変化します。

一枚板を丁寧に配置していきます。
形状を丁寧に合わせてありますので特に問題なく配置完了しております。

ここに来るまでにどれほどの時間がかかったでしょう?
お問合せからイメージ作り、倉庫でのオーダーから各種加工。
ただの写真ですが、私にとってはとてもストーリーの詰まった写真です。

レジンの流し込みに向けてしっかり木材を抑えていきます。
レジン温度、室内温度を管理しながらレジンの色の調整していきます。

レジンはただ着色するだけではありません。
多くの事を考えながら色を微調節します。
光の入り具合、床面の色を考慮しながら実施します。

流し込み完了しました。
最高に美しいです。

虫食いのラインも美しいですよね?
カナダ製の品質の高いecopoxyに包まれて、自然の力が上品に仕上がっています。

硬化もキレイに完了し、天板を平面に仕上げます。
プレナー・サンダーという工程できれいに仕上げます。

こんな感じに仕上がっています。
側面はまだレジンが残り木の肌が出ていないので削っていきます。

天板よりも数mm小さい型を製作し、トリマーで取っていきます。
その後はただひたすら研磨。

研磨研磨研磨です。
非常に大変な作業に研磨担当者が集中しているところを見ると、すごく均一な研磨に驚きました。
龍のうろこの様に均一な動きです。

RESIN SPACEの研磨代表は本当にすごいと思います。
RESIN SPACEのキレイな仕上げにはこの研磨代表の力が大きいです。
他の会社に負けないところは確実に人の力だと思います。

デザイン性・クオリティー

RESIN SPACEが大事にしている部分を人の力で、徹底的な良いモノ作り進めます。

研磨も大詰めになってくると関係系が見えてきます。

ある程度進んだら脚の取り付けにも移ります。
全体のバランスを見ながら、寸法を確認しながら決定していきます。

イイ脚です。
惚れ惚れする様なシルエットです。

組んだところで撮影してみました。

抜群のカッコよさです。
楕円デザインと高級感のある天板が、この脚が組み合わさることで一気に洗礼されたオシャレさに格上げします。

下からのアングルもたまらなくカッコイイです。
楕円でテーブルを探すと限られたデザインになりますが、RESIN SPACEの作る楕円テーブルは良い候補ではないでしょうか?

どの角度で見ても、パッと見でオシャレさがすごいです。

天板自体も非常に綺麗です。

引きで見たシルエットが激しすぎず、しっかりと自然の動きがある良いデザインです。

その一つ一つの品質を上げてくれるのはこの上品な木目があってこそ。
複雑に絡み合った木目が非常に上品です。

木のシルエットも分かり、木目もしっかりと分かる。
かつdark系の色味を感じられるよう調整しています。

細かく見ても、遠目から見ても、最高のレジンテーブルに仕上がりました。
その後納品させていただき、お客様から写真頂きましたのでご紹介させていただきます。

〈I様〉

先週無事テーブルが届きました。きれいに梱包され、特に問題なく脚をつけていただきました。素敵なテーブルで、新築の家に木の色も合っています。今週椅子が届くので合わせるのを楽しみにしています。
また引っ越しして、インテリアを整えたら写真を送りますね。

とのご感想頂いております。
非常に上質なご自宅に、私どものレジンテーブルを選んでいただき幸いです。
九州から飛行機で来ていただき、このようなご依頼いただけ本当に職人冥利に尽きます。

レジンという新しい技術だからこそ多くの経験や実行力、センスや真摯な研究が必要ですが、
全ては木材加工というベースがあってこそです。
数年で習得できるものではなく、長期間の経験が全て今の技術力に繋がっています。

正に温故知新の精神です。

そこに木が好きで、木の美しさが好きなセンスが加わり、今回の様な特殊なテーブルでも美しく仕上げることができます。
また、お客様の特殊なデザインご希望に対応できるよう、鉄脚など様々な準備も必要になります。

全てはお客様へ洗礼されたデザインをお届けするため。
あなただけのどこにもないレジンテーブル製作しますので、気になる方はすぐにお問合せにて質問してみてください。

ご連絡お待ちしています。